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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

ビジネス事業

ベトナム起業3年のリアル現在地2021

2021年12月15日(水)夜@ベトナムの首都ハノイ(出張中)。ほろ酔い気分の零細起業家の自己開示にお付き合いください。

■起業、ベトナム事業開始

2018年にご縁があってまさかの展開。上場前後を駆け抜けた愛するベンチャーを退社、2019年にベトナム中部のリゾート地ダナンを拠点に起業しました。発展著しいベトナムの中でも注目のスマートシティ・ダナン。右肩上がりのノリノリムード、おかげさまで順調な滑り出しでした。
(栄えある第1回たてヨコラム大賞をいただいた下記記事の頃が懐かしいです)

いろいろあってたどり着いた先、下記事業を敏腕みんちゃん&知将アインちゃんとともに楽しく前向きに推進していました。
①技能実習生、特定技能、高度人材送り出し機関運営(人材開発)
②ベトナム進出コンサル(事業開発)
③観光・文化交流

今だから言える話ですが、いわゆる順風満帆で、起業も海外事業も全然いけるもんだと思っていました。生意気な発言などもあったかと思います。全力で訂正したいです。

■襲来、新型コロナウィルスの猛威

そんな中、2020年3月頃から皆さんご存知の通り新型コロナウィルスCovid-19の猛威。あれよあれよと環境が変わり、世界は形を変えました。

手前味噌ですが、(ニッチな分野で)世界を繋ぐ事業をしていた私。
まさに字のごとく、世界は分断されました。

①②③事業共に、言葉は悪いですが売上げにならない対応仕事のみとなってしまいました。
2021年の新規売上(≒収入)は0円です。もちろん支出は固定費含めてたくさん。
「ハゲそう」と若者言葉でよく言いますが、ガチでハゲました。細く弱々しい髪の毛のみすぼらしい姿になりました。リアルガチです。激太りで体重も100kgを超えました。

渡航ができないわけですから、①送出し②ベトナム進出③観光、どれもできるわけがありません。

■ベトナム再入国時の様子

2020年7月から一時帰国が続いていたため、悩みに悩んで2021年6月にベトナムへ再入国。費用は計約45万円。
これまで感染の抑え込みに成功していたベトナムでは外国人に対する水際対策も厳格で、ビザを取れるのも限られた人だけといった状況でした。
タイミング悪く、ホーチミン市で3週間+ダナンで2週間の隔離生活。その入国時隔離が終わったと思いきや、1週間後にはダナン市24時間絶対外出禁止令が発布、20日間全住民が一歩も自宅から出られないという超極端な封じ込め策を行いました。(そのかいあってダナン市は感染者の抑え込みに大成功しました)
※普段はLCCで片道1万5,000円くらい。

その他にもいろいろとありました。
割愛しますが、とにかく自分自身と向き合う2021年となりました。
弊社両顧問と何度も相談した上でベトナム事業撤退という意思決定をし、その段取りにも着手しました。撤退後は会社員として人様の会社に勤めようと面談も数回しました。

あまりアウトプットしておりませんでしたが2021年はそんな状況でした。Twitterやライブ配信での話題は美味しいベトナムローカルご飯の話題ばかりでしたが、ごはんの話題くらいしかネタがありませんでした。

これからのこと。@マンデン

そんな撤退やむなしな状況だったのですが、ご縁がつながってチャンスの神様がまた未練がましく惑わせてきました。愛媛県は新居浜市船木の大久保地区(いわゆる過疎地域)出身の私ならではの話。

ベトナム中部高原地域のコントゥム省で開墾しているマンデンエリア。数十年前の軽井沢のような、避暑地や農業地域をベトナム中部で新たに作っています。ここを活用したまちづくりの機会をいただくことになりました。
ちなみにダナンからは道なき道を通って片道5時間半。ちゃんとした道を通れば7時間半。ベトナム人にとっても全然マイナーな地域。
10数年前はダナンでさえ未開な地域だったのですから、中部地域のはずれにある山奥であるマンデンはまだまだそんな状況です。しかしここは発展著しいベトナムです。5年後10年後のポテンシャルは日本人の我々が想像できないほどのスピードで進んで行くことでしょう。

そんなマンデンで、
まだ正式契約はしていないのですが50〜100ヘクタールの土地(ほぼ山)を私も購入し開墾することになりそうです(購入価格は聞いていない)。
(注:50ヘクタールはディズニーランドの面積、東京ドームだと10個分)
大博打かもしれませんが、これから町を作っていくということに興奮しまくりです。

首都ハノイ、大都会ホーチミン市は言わずもがな、ダナン市のようなスマートシティよりも、愛媛の田舎育ちの私にはマンデンでやれることが多いかと思っています。18歳で田舎を飛び出しこれまで培った経験で、田舎・都会・世界をつないでいければと思います。
マンデンの田舎の方たちや少数民族の方たちとともに、これからのまちづくりを東奔西走してみます。

コーヒー豆(カティモ)のオーガニックファームや、先行してスマート農業をされている方もいます。柑橘の観光農園もあります。コテージも立ち並んでいて超癒しの環境です。12月の気温は10℃くらい。
コーヒーの実、初めて見ました。初めて食べました。

1次産業、2次産業、3次産業、実証実験などあれやこれやとやれることだらけですので、なんなりとお声がけください。新規事業や事業開発はもちろん担い手不足、作り手不足なども含めて、「愛媛版、新たな広域連携」といった形で具体性を増していけると思っております。
(個人的には日本酒とか紅まどんなとか作りたい。あと祭り細工などの伝統工芸品。そして本業のマーケティングや情報の分野。)

入国制限も少しずつ緩和されそうな気配ですので、まずはベトナムまでお気軽にいらっしゃってください。いきなりマンデンは濃厚すぎる方には、ビーチリゾートダナンや古都フエ・ホイアンで大歓迎いたします。
もちろん①送出し②進出コンサル③観光の既存事業も継続予定です。(はやくもとの世界に戻ってほしいですが、まだまだ時間はかかるでしょう)

■まとめ

そんなベトナム起業3年の現在地。2021年の新規売上げは0円。
正直苦しくて大変ではありますが、希望だらけの現状です。
先代から生前に「若い時の苦労は買うてでもせえ!」と言われまくっていましたが、肥やしや経験と呼べるようにするためにももうひと踏ん張り頑張ります。
今後ともご指導、ご協力、ご愛顧、いろいろな形でよろしくお願いいたします。
Twitterでアウトプットしていますので絡んでいただけると嬉しいです。

■最後に、当コラムで伝えたいこと。

なんやかんやですが、
コラムを書いた2021年1月以降ここまで触れていなかった、みなさん注目のたてヨコンカツに関しては近況報告コラムが書けない状況です。とりわけ目立ったトピックがとくにありません。
下記コラムを再度お目を通しいただければ幸いです。よりいっそうのお力添えのほど、何卒よろしくお願いいたします。
(新規売上げ0円ですが、1年間なんとか生き延びた生命力だけは実証できました。。。)

tateyokonkatsu
たてヨコンカツ! しのぴーこと、JAVICOの篠原学です。「シンチャオ!ベトナム」にて、たてヨコラム2020の栄誉ある初代大賞をいただきました。ありがと...
ABOUT ME
篠原 学
【メディアプロデューサー】 個人事業主、衆議院議員秘書を経てITベンチャーに参画。創業3年4か月での東証マザーズ上場を企画営業職で経験。エリアデベロップメントを主に担当し、日本の課題解決のために地方と世界をつなぐイメージを膨らませる。 (一社)新経済連盟 少子化・人口問題検討WGのメンバーとして政策提言書「少子化・人口減少とこの国の未来」を提出。 現在は株式会社JAVICO(JapanVietnamCompany)の社長室長として、ベトナム中部のダナンを拠点に地方を世界に拡張する新産業を開発中。主な事業内容は人材送り出し事業(技能実習生、特定技能、高度人材、留学生、インターンシップなど)、HUBベトナム事業(事業開発、ベトナム進出コンサル、物産展、CSR)。ベトナム人の妻が社長。人材開発ダナンセンター統括。 LOVE SAIJO応援特使。Hello!NEW 新居浜アンバサダー。東広島ICT推進事業WG参与。ソラヤマいしづちベトナム人インバウンド戦略アドバイザー。 株式会社JAVICO社長室長(JapanVietnamComypany) コエヒメ合同会社CEO(Co-Ehime Inc) 早稲田大学人間科学部在学中
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