Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

マーケティングライフスタイル

すべてが構成された虚像のメディアへようこそ!

まずは自己紹介

はじめてコラムを書かせていただきます、松岡佳吾です。隔週で鐘井さんと『たてヨコアカデミア』の動画編集をさせていただいておりました。

大学生でありながら収入源のほぼ100パーセントはYouTube関連から得ているという特殊な生態をしております。ですから、YouTubeがなくては生きていけません。

そのくらい動画編集大好きマンなので、動画編集させていただけて楽しかったです!

今回のコラムでは、私が動画編集でこだわっていることについて書いていきたいと思います。

動画編集するときに一番大事な要素

動画編集するときに一番大事なことって何だと思いますか?見やすい動画?面白おかしい内容?それらも大事なのですが、それよりももっと大切にすることがあります。それは、真実がねじ曲がって伝わらないようにすることです。

例えば、あるスピーカーが素晴らしい内容を話していたとしましょう。しかし、編集次第で「結局、何が言いたいの?」という内容の伝わらない残念な映像に構成することができます。プレゼンテーションやスピーチでも似たような経験はありませんか?その結果、「動画だけを見た人たち」がスピーカーをつまらないと評価してしまいます。それが構成された虚像だと気づかないで。

『メディアは「現実」を構成する』

これは、8つのメディアリテラシーの基本概念のうちの1つです。もちろん、メディアは「現実そのもの」を私達に提供しているわけではありません。多くの意識的、無意識的な取捨選択の後に作られ、構成されるメディアを現実だと受け取ってしまうのです。

そのため、私はテロップよりも動画内容を正しく理解するところに多くの時間を割いて「どの情報を取り入れると有用で理解しやすいか」を重点的に考えるようにしています。そう考えると、動画編集は技術的なものよりも視聴者にどう受け取られるかをひたすら考える学問的要素が必要な気がしますね!(編集技術も必要ですが)

問:じゃあメディアがすべてを構成しているの???

答:いいえ

メディアの影響だけでは人は動きません。ロボットではないので感情や情報を使って行動しています。

特に「パーソナル・インフルエンス【personal influence】」が人間の意思決定に多大なる影響を及ぼしているといわれています。

パーソナル・インフルエンスとは

個人的影響力。マスコミュニケーションの情報の流れにおいて、個人の影響力をも重視する考え方。オピニオンリーダーなど個人の態度意見一般大衆意思決定におよぼす影響。また、口コミなどの、コミュニケーション作用。→マーケットリーダー

デジタル大辞泉の解説 https://kotobank.jp/word/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-597972

よくわからないので具体例を挙げて説明しますね。

皆さんは、食事する店を決めるときに何を見て決めていますか?人づてにいい店を聞いたり、現在ではインターネットも普及しているので調べたりすると思います。実は、もっとも意思決定に影響を及ぼしやすいのは口コミだといわれています。(だから、インターネット通販サイトでサクラレビューが横行しているのですかね…?)

口コミのように、小集団における「オピニオン・リーダー」が集団成員の意見となっている場合が多いのです。この影響力が「パーソナル・インフルエンス」です。

オピニオン・リーダーと聞くとインフルエンサーのような有名人を想像するかもしれませんが、あなたがレビューサイトに良い評価をするだけでパーソナル・インフルエンスになります。

ランキング1位、レビュー星5、○○コンテスト××部門一位、行列のできる名店…など、高評価を表す文言はこの世にたくさん溢れています。しかし、このような経験をしたことないでしょうか?「レビューの評価は高かったのに期待外れだった…」「あまりいい評価ではなかったけど良かった!」

では、なぜ直前の評価と変わってしまうのでしょうか?実は、自分の判断に自身が持てないときや、自分と似た他者の行動に影響されたときに多数の人の判断が正しいという「社会的証明の原理」という人間の心理が働いているからなのです。

めちゃくちゃ身近にある社会的証明の原理

ホントに身近にあるの?と思う気持ちもあると思いますので机の横にあった本から社会的証明が使われているか見てみたいと思います。

この本は「思考の整理学」という本です。

なんと、本の帯全体が高評価の文言しか書いていません!

  1. 東大・京大で一番読まれた本
  2. テレビでの紹介
  3. 31年間で218万部
  4. 書店の店員さんの言葉
  5. 東大生の直筆感想

Amazonの評価は2021年10月現在で1,633件投稿されていて平均星4.1です。

このような評価を見ると本の内容関係なくとてもよさそうに見えてしまいますね。

このように人間の心理に基づいて企業もマーケティング活動をしているのです。悪い評価を見せずにすべて構成されている世界なのです。

最後は、松下幸之助の格言で締めようと思います。

『自分は自分である。何億の人間がいても自分は自分である。そこに自分の自信があり、誇りがある。』

松下幸之助

最後に

写真・動画撮りたい!編集したい!とにかく活動したい!と思っているので「暇な大学生使ってやるか…」くらいの気持ちで呼んでいただけるととてもうれしく思います。(宣伝)

ABOUT ME
松岡 佳吾
愛媛大学附属高校出身。 2001年松山市で生まれる。 9年間を広島市、6年間を福岡市で過ごし、その後を松山市で生活する。 高校在学中の取り組みでは、全国スポーツ写真コンクールにて愛媛県優秀賞や日本学生科学賞県審査で佳作をいただく。何事にも全力になる姿勢は写真、映像、エレキギター、バイクなどの趣味にも繋がっている。 SGH研修で台湾に行った際に、マクドナルドの注文が英語で通じなかったので『世界は広いんだな…』と実感。 ご縁あって一番興味のあった大手YouTube事務所にてアルバイト中。リモートワークなので、地方にいながら充実した仕事をしていると感じながら生活している。 映像の制作から編集を得意としている。 電車に乗らないと帰れない距離なのによく終電を逃している。飲み会であろうがバイクは必須。。。
PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com