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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

エッセイビジネスライフスタイル

ポライトネス・ストラテジーを「方言」で解決する。

家族、友達、近所、職場、異文化―…。さまざまなコミュニティのなかで良好な関係を築くためには、相手に応じたコミュニケーション技術が必要になります。

withコロナ時代。どの場面でもマスクやフェイスガードが必要になりました。相手の表情が確認できにくくなった現在の世の中では、より「ポライトネス・ストラテジー」が欠かせないことでしょう。

ポライトネス・ストラテジーとは?

ポライトネス・ストラテジーとは、「調和の取れた人間関係を築き、維持するために行う言語的配慮」のことです。

私は医療従事者ですので、専門的な内容をいかに患者や患者家族に伝えられるか、いかに医療行為をポジティブに受け入れてもらえるか、などを意識した会話や言語選択を意識しています。

ん?難しい話?と思いきや…。突然個人的な話。

突然プライベートなお話になりますが、私は愛媛生まれ、の、愛媛育ちです。

学生時代もずっと愛媛。社会人になってもずっと愛媛

今春卒業した大学(兵庫)も完全通信制でNOスクーリング

加えて4月に入学予定の大学院(京都)も完全通信制なのでNOスクーリング

居心地が良すぎて、どうにかこうにかして愛媛に残っているディープな愛媛県人なのです。

 

 

・・・と言いたいところなのですが、

ディープと言い切れない部分がひとつだけ。

 

 

私の血には半分「島根県出雲市」の血が入っています。

 

方言上級者、なに話しているか分からない問題

島根県出雲市で話されている「出雲弁」は、こちらの「伊予弁」と比較しても個性が強い方言のひとつだと思います。

普段は気にならないのですが、島根出身の母は気を抜くと思いっきり「出雲弁」で話してきます。イントネーションも独特ですが、出雲特有の言語がさらに独特。母ならまだしも、島根側の親戚、それも高齢者相手だとそれはそれはレベチ(レベル違い)。話すとき少々戸惑うことがあります。

知らない人はまずこのYouTubeをごらんください。

ね?何しゃべっているかわからないでしょう?

「さしすせそ」がすべて「すすすすす」に聞こえます。

寒い地方がゆえのしゃべり方なのでしょうが、なんともまぁズーズー弁なこと。

でも、なんだか「愛しさ」が感じられませんか?

近年は人や情報の流通が簡便になった世の中になったこともあり、若者の言語から「方言」が少し薄れてきています。本格的な方言を使っているのは高齢者に留まっている、みたいな地方もあることでしょう。島根には「出雲弁保存会」というものが存在するほど、愛されている方言になります。

…おっと、出雲弁で話が終わりそうですね。

このような文化が身近にあった影響で、私は人一倍「方言」に対する思い入れが強い子に育ちました。

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ABOUT ME
岡田 未奈
愛媛県松山市出身の平成生まれ。 「いのちをささえるエンジニア」である臨床工学技士として県内の医療施設に従事。人工透析を主業務として、呼吸治療、心血管カテーテル治療、不整脈治療、医療機器管理などを兼務。  一方で、『医療にDESIGNを。』をコンセプトとしたパラレルワーキングをしており、ライター、グラフィックレコーダー、プレゼンテーションデザイナーなどマルチクリエイターとして多彩な顔を持つ。 2021年4月より京都芸術大学大学院で社会を変えるための創造力となるデザイン思考の研究を始めるほか、2022年4月より青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラムに参加。 愛媛県下で学生や一般社会人を対象としたデザイナー的マインドを養うためのコミュニティや学術的な場を創ることが目標である。
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