早くも3回目のコラムを書かせていただけるご縁を頂き感謝です。(書き出しが前回までと同じやん!と今さら気が付きました)コラムなのか?何なのか書いていてわからなくなる部分がありますが、今回は私が普段関わっている仕事関係で気が付いたことを書きたいと思います
猫の手も借りたいから〇〇〇
はじめましての方もいらっしゃると思います。普段は三重在住、奥さんが愛媛出身の「よしはらまさき」です。私がどんな人物なのかは、過去2回のコラムを読みいただければと思います。
さて、起業して2年。1人で社長ですが、実はもう1人従業員?がいます。それが営業部長である猫(笑) この時期にはいたるところで事件を起こします。野垂れ死んだり(もとい床に落ちたり)、収納に入り込んだり💦 まだまだ1人起業家として奮闘する中、この営業部長はマイペースでのんびりと時には邪魔(し、失礼しました。癒しです)を提供してくれます。
なので、営業部長にお仕事を頼みたいのですが、残念ながら頼めたことはありません。それどころか、床から机に乗る際にノーパソを踏んで閉じたり、キーボードの上に寝たり、あげくビームも出します。
なので営業部長には頼れない!
ドラえもんならこんな展開
こ、こんな時、便利な道具はないの?ど、ドラえもーん
(テッテレーーーー)
RPA!
ありがとう~!これで楽になって、コメダ珈琲で涼める‼
え?
こんなやり取りを妄想しながら導入に向けて進みます
よしはら RPAはじめるってよ・・・
なんかどっかで聞いたことのあるタイトル(笑)
RPAとはロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の頭文字をとった言葉。これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を、人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用して代行・代替する取り組みをおこなうこと。
わかりやすく言えばあなたの代わりにPCの中でルーティン業務やデーターの整理などをやってくれるロボット従業員と思っていただければいいと思います。しかも、愚痴、不平、不満は言いません。
例えば・・・
- 月末の定例業務(請求書をメール添付で送る)
- 経費精算
- エクセルシートの整理
- サイトにログインしてデーターダウンロード
- 請求書と入金額確認し、売掛金から消していく作業
え?よくわかんない。AIとどう違うの?この違いをchatGPTさんに聞いてみました
chatGPTさん
RPA(Robotic Process Automation)とAI(Artificial Intelligence)は、両方とも現代のテクノロジーの一部ですが、異なるコンセプトと目的を持っています。RPAは、ソフトウェアロボットを使用してルーチンな業務プロセスを自動化する技術です。これは、人間が行う繰り返しでルーチンなタスクを、人間が介在しない形で自動的に実行することができます。RPAは、特定のタスクや業務の効率化や生産性の向上に重点を置いており、プログラムされたルールに基づいて作業を行います。データの入力、データの抽出、システムの操作などがRPAの典型的な用途です。
AIは、コンピューターに人間のような知的な機能を持たせる技術を指します。AIは機械学習、自然言語処理、画像認識、専門知識を利用して、データを分析し、意思決定を行い、問題を解決する能力を持っています。AIはパターン認識や予測、自己学習を行い、複雑なタスクを実行することができます。例えば、スマートアシスタント(SiriやAlexa)や自動運転車、自動翻訳、金融取引の予測などがAIの典型的な応用分野です。
む、むずかしい。もうちょっとわかりやすく説明して欲しい(笑)
結論的には、RPAは繰り返しのタスクの自動化に特化しており、生産性の向上に貢献。一方、AIはより複雑な問題の解決や予測能力、自己学習などの高度な機能を持っています。RPAはルーテイン(繰返しの作業)に向いているということやなと・・・・
当社の場合、RPA初見から導入まで半年。それはあまりにもRPA関連のツールが多いから。市場規模で152,000百万円(ちょっとコンサルらしく数字を入れてみます)面白いことにRPA本体よりも関連サービスと呼ばれる分野の方が伸びています。ここはいわゆるコンサルティングと呼ばれる部分ですね。ツールを入れただけではどうにもならないのでそこをサポートする分野。ここ数年で市場規模が10倍に拡大しているRPA、この中からどれかを選ばねばなりません。(矢野経済研究所調べRPA市場推移予測 2021年5月)
幸いにも、出身大学の後輩起業家の方がRPAに関与している事もあって、ツール選択にご協力いただき進んでいきます。もう一つ、導入と同じタイミングで取引先が作業の軽減化を検討しており、相談も受けていました。その法人が抱えている課題が私と同じだったことも背中を押してくれました。
よしはら RPA始めたらしいよ・・・
意気揚々と始めたRPA。導入して稼働させていく中で実はめちゃくちゃ重要なことがありました。それはシナリオと呼ばれるコンピューターにやらせたい仕事を設定することです。これをしないと稼働できません。
当社が抱えていた課題は、データー入力分野における作業効率化と時間短縮によってコンサルティング業務の時間を確保すること
その為には・・・
- 業務を洗い出しそこで抱えている課題を明確にする
- 課題の解決の為の手段を検討する
- 仮説に基づいた解決策を実行できるツールを探す
- ツールを導入する ← RPAを選択
RPAを選択し、実際に稼働させるのですが、実はまだ登山で言うと1合目なんです(←うそやろ?)稼働に向けて具体的に何をどうするのか?RPAに「指示」を与えなければなりません。
- RPAでできる作業をピックアップする
- RPAに担当させる業務を実際にRPAの言葉で落とし込む
- 稼働とチェック、修正を繰り返す
- 正常稼働
下記の図にある様な言葉で実際の業務がどれにあたるのか?落とし込んでいきます。実はここが一番重要で、ここができないとRPAは動いてくれません。つまり稼働させるために、具体的な指示をRPAに与える為に業務の洗い出しを行います。例えばこの業務は転記だな、通知、報告だねとか
それができると実際にシナリオ作りです。でもこのシナリオ作りも時間と根気と費用が掛かります。
そうなってくると洗出しからのシナリオ作りに時間がかかるばかりで「これなら人にやらせた方が良いんじゃない?」という意見もちらほら。そこはぐっとこらえて作業を進めます。
上司:「どうなっているんだ?」「まだ稼働しないのか?」
部下:「今やっています」「ここで詰まっていて・・・💦」
上司:「早く稼働させてよ?」
こんな妄想を1人社長は進めていきます。(笑)気がつけば導入して半年。全くできないわけではないのですが、思った以上に進みません。なので、本格稼働させる為にはやはり時間と根気と費用が必要です。でも実はここが日本のDX化が進まない理由かな?と思います。
RPA導入でみえてきたもの
当社に当てはめると一番の課題は顧客先から送られてくる資料が「紙ベース」の比率が予想以上に増えていることがあげられます。RPA導入時の想定では・・・
EXCELデーターDL→指定フォルダに保存→最新ファイルをRPAで加工し、CSVファイル作成→会計システム起動→CSVファイル読み込ませ→作業完了
ここまでを完了させ、作業効率も上がり同課題を抱えている顧客先にも提案でき、順調な滑り出しと思いました。しかも、夜中に稼働させ出社したら、「なんということだ!仕事が半分終わっているではないか!!」
しかし、現実は甘くなく前述した紙ベースの資料が増えることでRPAを活用できる範囲が思った以上に増えていかないといった状況に。しかもAI-OCRが使えないもの、被れたレシート、手書き資料などなど💦
こうなってくると当社だけでは課題の解決はできず、仕事のご依頼をいただいている顧客先それぞれでの課題解決という新たな課題も見えてきます。つまり、当社を業務の下流と考えると上流である顧客先の現状を洗い出し、認識し「解決しないといけない」と思っていただく必要が出てくる。こうなるとRPA以前の問題です
先日のJapanITウイークでもRPA、AIの展示ばかりでした。業務改善の為に導入しませんか?という呼び込みが沢山あり1社話を聞くと隣のブースでも待ち構えている この繰り返し💦 どんどん両手に資料とノベルティがたまっていきます。(サイボウズさんも出展されていました。これもたてヨコのご縁)
業務改善の為のツールということでRPAも「魔法の道具」の様に思えますが、実はそれを稼働させるためには継続させていく為の土台となる要素があると思います。
それがある「ひと」である従業員のこと。既存従業員と新たに採用する新卒・中途採用従業員。正社員だろうがパートだろうが関係ない。でもそこにはどんな事業戦略があるのか?その戦略に基づいた経営方針、採用方針があるのか?が重要なのかな?と感じます。
人の育成を放置したまま「楽になるから」「便利になるから」と考えて導入してはいつの間にか消えていったツールって実はたくさんある。その投資額、いくらですか?
次から次へと技術革新で新しいものが生み出される。今度こそはと思って手を出して、やっぱりうまくいかない。そんな経験されている方みえませんか?
でもそれがあって今のRPAやAI。これも進化、変化のあかしです
でもどんないいものでも手段と目的をはき違えて、いつの間にか手段が目的になってしまったら 結局長続きしないのでは?実は日本のDX化が進まない理由はここだと思います。何かを学ぶことは良いのですがそれは「正解」ではなく、一例。でも、ほとんどのケースが何かを掴んだらそれが正解と定め、継続していきます。
同時に行うのは人の育成。じゃあ、そこはどうしたらいいか?どんな研修を受けさせればよいのか?
それって結局は人が考える部分なのかな?と思います。chatGPTさんに聞いて案は出てくるけどもそれが実際に自社に合ったものなのかはわかりません。
そんなことをRPAを活用しながら?過ごしたこの半年。RPAによって浮き彫りになったのは人の育成という部分。ツールを導入するならば人の育成も同時に考えた方針と計画が必要だな?と
よしはら RPA続ける?
え?そこ?