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『生きる』という『娯楽』

二回目のコラムになります、愛南町地域おこし協力隊の柳田です。前回記事(東京大好きだった私がいつの間にか田舎暮らし)で書いた通り、2022年7月に松山市から愛南町へ移住するまでのことをつらつらと書きましたが、今回は私が何故、何がやりたくて移住したかについて掘り下げてみようと思います。

※ 実際は、現在は地域おこし協力隊としての活動をしていますので、これから書くような目的を果たす生活とは程遠いのが現実です。しかし、協力隊員という立場によって、地域の様々な人と出会ったり、様々な行事に参加したり、活動を取り上げてもらって広報してもらったり、移住先の地域に根を下ろすための準備が10年は早まると思っていますので、非常にメリットが大きいです。




ソラスズメダイ
ソラスズメダイ

「生きる」って何ぞや?

いきなり結論ですが、私の移住の目的は「生きることそのものを楽しみ尽くす」という表現になろうかと思います。

では「生きる」とは何ぞや?

極私的な見解ですがww、「生きる」=「食う」だと思ってます。

食って糞していつか死ぬ、それが人間。動物や昆虫とさほど変わったものではないと。

まあ、そういうわけで、言い換えると「食う」ことを楽しみ尽くそうという、食い意地の権化のようなことを言っているわけですww と言っても「食うことを楽しむ」なんて何も特別なことじゃなくて。

毎日の妻の食事を楽しみにしている夫、食べ歩きが趣味の人、ラーメンとかうどんとか特定のメニューに異常な執念を燃やす人、無農薬の家庭菜園を頑張っている人、などなど・・・それぞれの価値観で「食」を楽しんでいる人は実に多いと思います。

私なりの「食の楽しみ方」とは?

それは、「なるべく多くの食材を自然から直接いただく」というものです。

  • 野菜や果物を買う代わりに、野菜や果樹を植え育て、春には山野草を、秋にはキノコを摘む。
  • 魚を買う代わりに、魚釣りをしたり潜ってウニや貝を拾ったり。
  • 肉を買う代わりに、山野に罠を仕掛け、鴨を撃ち、鶏を飼う

実は、ほとんどの食材は自然から直接わけてもらうことが出来るのです。

(※ そのために、狩猟免許を取得し、また、漁業権のため漁協の組合員になる準備を進めています。)

そういうわけで、山野草を取ったり狩猟をしたりする山が近く、海も近く、家庭菜園や果樹栽培が出来、また鶏小屋や鹿や猪の解体小屋を作ることができる敷地を安く入手することができる、そういう環境を探し求めた結果が愛南町への移住だというわけです。

人はパンのみにて生くるものにあらず

当然、この「生きる」=「食う」という価値観においてもやはり「娯楽」や「生きがい、やりがい」といった人生の付加価値は求められるわけでして。やっぱり毎日が楽しくなきゃヤダ、ということです。

で、まさにこれが最高に面白い事実なんですけど、山菜採集、家庭菜園、釣りや魚突き、狩猟・・・上述の「自然から直接食材を得る」行為は、ほぼ全てが「娯楽」としてちゃんと成立している行為なんです。

加えて、料理を楽しんだり、一度に沢山とれた食材を保存食にしたり、これだって趣味や娯楽の範疇ですよね。

つまり、

「生きる」=「食う」=「娯楽」

なのです。なんて楽しいww

当然お金だって必要だ

当然、例外なく全ての食材を自然から得ることが可能なわけではありませんし、季節によって得られる食材も違います。その時期に不足する食材や調味料などの加工品といったものなどはお金で買う必要があります。

その他、食材以外にも電気や灯油、上水道、通信や教育、自動車関連などなど、実際に生活を送るにあたっては現金収入もいくらかは必要です。

生活に付随するこうした沢山の必要な物事についても、なるべく多くのことを自前で行い、お金と交換する割合を減らし、極力お金の必要ない暮らしをする、というのも「娯楽」として考えています。

  • 電気や灯油の代わりに薪で調理したり風呂を炊いたり暖房したり。
  • 小屋を作ったり家の修繕はDIYで。
  • 息子は教科書で勉強したことを自然の中で確認・復習する。理科とか。自然塾とでもいおうか。
  • 日々のいろんな作業が運動・体力づくりww

お金を稼ぐということ

多少のお金を稼ぐということはやはり重要です。これは僕のちょっと変わった価値観なのかもしれませんが、収入源が1つや2つしかないというのはリスクだと思っていて、出来れば5本ぐらいの小さな収入源を持っておきたいと思っています。

めっちゃ生々しい話になりますがww、現段階で具体的に想定している現金収入源としては、

  • コーディング、IT関連
  • うどん関係で何かしたい
  • ジビエ関係で何かできたら
  • ガンガゼウニの蓄養(いわゆるウニッコリー)
  • その他海からの収入(籠漁や素潜り漁といった簡易な漁、海藻やサンゴの小規模養殖など)
  • 愛南ゴールドなど、海産物に限らず、特産品を用いた加工品

こんな感じで、季節によってあったりなかったり、その年の気候等によって太かったり細かったりと変動するでしょうけど、平均的に1事業で3〜10万円ぐらいを作って月に平均20〜40万円ぐらいの売上が上がればいいかな、という感じで考えています。

大切なことは、現金収入を目的とした仕事も例外なく「娯楽」と呼んでしまえるような楽しいものであること。さらに言うと、家族や仲間と楽しんでやれること。

自分の中ではこれを「セミリタイア」と呼んでいる

仕事と娯楽の線引きを限りなく曖昧にする。

とはいっても、ナアナアにするという意味ではありません。

例えば飲食業や食品加工はクリエイティブで趣味的な楽しみという一面もある一方、最近ではHACCPの考え方をしっかりと理解して衛生面などは相当キッチリやらなきゃなりません。

でも、気持ちの中では全てのものごとを「娯楽」と言えるぐらいに楽しんで、「生きる」という「娯楽」を楽しみたいと思ってます。

私の中では、この生活をセミリタイア生活と呼んでいて、現在拝命している「地域おこし協力隊」を卒業する時がセミリタイアの時となるんだろうと思います。

まだまだ準備段階で、いろんな方面での知識や技術を身につけたり、多くの人に会ってコミュニティを広げたりしなくてはなりませんが、現時点ではっきり言えるのは、

「生きる」という「娯楽」を楽しむステージとして

愛南町サイコーー!!

ということで最後は愛南町アピールで締めくくらせてくださいww

環境も、風土も、人も、全てが揃った街、愛南町。

是非一度遊びに来てくださいね!

ABOUT ME
柳田 亮介
松山出身 愛南町水産課の地域おこし協力隊員やってます(R4. 7月〜) 元々はフリーランスでコーダー/フロントエンドエンジニアやってて、協力隊員の傍ら兼業ということでコーディングはやってます。 少し前までうどん屋やってました。意味の分からん経歴ですが。 愛南町、すんごいイイとこなのでぜひ遊びに来てください。そして私と遊んでください。
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