Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

突然の坊主

2回目の投稿です。田村です。
前回の投稿から1年経ちました。

この1年間をざっと振り返ると主に自然体験活動を行っていました。
冬、春、夏と小学生向け宿泊キャンプを企画実施。小さなイベントもちらほら。
他団体の自然体験を手伝ったり、様々な自然遊びを試してみたり。

それ以外にも様々な依頼をいただいては、一緒に自然の楽しみ方を考えながら体験をつくってきました。

しかし自然体験とは自然・人というちっぽけな自分の想定が及ばない世界と向き合うことです。
やるたびに自身の至らないところが見つかり反省することの多い日々でした。

今はこれから新しく生えてくる髪の毛と共に4㎝からもう一度成長したい、そんな気持ちです。

突然の坊主

忘れもしない7月5日。

もはや手に負えないロングヘアでケアする気力を失いつつありました。

7月5日の草刈りの最中に、汗とちぎれた草でまみれた髪の毛を見て切断を決意。
すぐに床屋さんに連絡して切断してもらいました。

「坊主でお願いします!」

「坊主!?」

今年の夏は、いつもとは違う。
人数制限がないから多くのお客さまが訪れ、かつ主催イベントもある。乗り切れるのだろうか。
そんな気持ちだったからこそ心機一転気合いを入れたかったように思います。

2年半を共にした髪の毛との別れ。髪の毛はヘアドネーションへ。

切った髪の毛の重さは160g。ご飯を茶碗1杯分頭にのせていました。

坊主期

160gの重荷から解放され晴れ晴れとした気持ちで夏を思いっきり楽しみ、仕事に取り組みました。

毎朝頭に何もないことを実感するので、ありのまま一日一日を頑張ろうという気持ちになれました。

坊主と呼べなくなっていくにつれて

頭に何もない実感はなくなり、逆に髪があることを忘れるような感覚になりました。

ロングヘアと坊主はひとつの個性だったため、ふとしたときに喪失感があります。

仕事はだんだんと落ち着く季節になったので今年を振り返りながら、自分には何ができるのか、何もできていないんじゃないかなどと自問自答します。

そうすると自然と髪の毛のように今は少なくても毎日着実に成長していかなければと思います。
というわけでまた伸ばそうと思っています。

頭髪には神も穢れも煩悩も宿る

カオスな人の心の象徴と某エヴァンゲリオンのキャラクターも言っていました。

正直これまでの人生で髪型を気にしたことはほとんどありませんでした。

しかしこの2年半で髪の毛と精神がかなり繋がっていると感じた次第です。

まさに髪に思いを込めたり、変えようと思うタイミングには実生活の変化があったり。

この続きはどうなるか。

コロナや胃腸炎で療養していたこともあり、坊主期間ほとんど人前に姿を現せなかったのが悔しくてコラムにしてしまいました。

魂のコラムが続く中で箸休めになれば幸いです。

ABOUT ME
田村 裕太郎
西条市の山奥で石鎚ふれあいの里というキャンプ場を運営しています。合わせてこどもの野外活動・自然教育、山菜の生産販売、周辺地域の空き家活用などやっております。大学進学で東京に出てから「自然が好き」「現代社会辛い馴染めない」「自己肯定感低い」など感じ、2019年に縁あって西条市に移住してきました。今は山奥で楽しく暮らしながら、将来の限界集落・自然・こどものことを考えながらお仕事しています。
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