閉鎖的世界の限界。解決方法は「越境学習」
社会の変化が目まぐるしいなか、医療も変革を求められる時代になってきました。
閉鎖的な専門業界、もしくは大きすぎる組織の中だけで生きていると、その世界独特の「バイアス」がかかり、自明とした価値観や環境にとらわれてしまいます。医療従事者の不足、勤務環境の改善、診断・治療の質の格差―…。あらゆる医療の課題を解決していくためには、医療関係者のなかだけで解決するのには限界があります。
私は医療従事者こそ、越境学習が必要であると考えます。
創造的な思考力・アイデア構築のトレーニングとしては最強のイベントである「Startup Weekend えひめ」。共通する地域や業種で生きるの人の話を聞くだけで価値観がひろがる「100人カイギ」。「マツヤマンスペース」や「紺屋町dein」など、あらゆるチャレンジャーが集い新しい情報のインプットと交流が可能なコワーキングスペース。そしていろんなスキルをもって愛媛を面白くしたいと集まる「たてヨコ愛媛」のコミュニティ。
幸福なことに愛媛には素晴らしいコミュニティやイベントがたくさんあります。
私はこのような人とのつながりで刺激を受けながら、臨床工学技士としてのキャリアを磨きつつ、ライター活動、グラフィックレコーディング、プレゼンテーションデザイン、デジタルデザイン制作など、医療業界を越境したChallengeをしています。異業種や他企業との関わりによってビジネススキルや思考力、意思決定の責任感を得ることができるだけでなく、医療職の継続が困難な未来、Job Changeの不安も軽減されています。
さらに、いまの越境経験は、医療専門領域で得た知識や経験と新しいスキルを融合させ、社会的認知度の低い臨床工学技士についてのコラム連載、学会やセミナーにおけるグラフィックレコーディング、「見てもらえる」を意識したデザイン性のあるマニュアル作成やスライドデザインなど、本業へのフィードバックにも繋がりました。境界線を作らず、あらゆる人と融合した結果、本業へのやりがいや自己実現の達成など、人生に彩りが増えたと感じています。
「越境機会をプラットフォーム化」。密かな野望
医療の大部分が資本経済の一部ではなく社会保障制度の一部として提供されているため、医療従事者は純粋なビジネスとは一線を画している傾向にあります。このため、あえて医療と社会(企業・行政など)をつなぐ「関係人口的存在」を増加させるようなひとつのプラットフォームが必要なのではないかと、密か(?)に思いとアイデアを巡らせています。
医療従事者に異業種チャレンジや越境機会を設けることは、新しいキャリア形成や人材発掘など、医療専門職の終身雇用が当たり前ではない時代へのリスクヘッジとなるだけでなく、医療専門技術を必要とする国内医療産業を対象としたイノベーションの発展や民間企業連携による地方創生の可能性を秘めています。
「Interpersonal Diversity」を目指す私が、この愛媛で何ができるか―…?
臨床で患者につながっている生命維持装置を操作しながら、今日も「ひとりブレスト」は続きます。
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