ポジティブだよね。よく言われます。でも元々そうだったわけではなく、下を向いてる時間は何ももたらしてはくれず、今できることを必死でしないとなかなかやばいというちょっとした事情から、動き続けてきました。
落ち込む時は月を見上げ、下を向きそうな時は夕焼けを見つめ、音楽の言葉に励まされながらたまに上を向いて泣いて。そうやって上ばかり見てたら気分が落ちるという感覚がするりと抜け落ちていった。
そのまま楽しくなってきて笑ってると周りも笑ってくれる人が多く、リハビリでできなかったことができるようになると小さなことでも自分のことのように喜び褒めてくれる。そんなリハビリの先生たちに3年8ヶ月囲まれていたら自己肯定感まであらよとあがっちゃった。
とはいえそんな環境でももうなく、私が普段やっている落ち込みすぎないコツかなと思うものを3つあげてみます。
上を見る
さっきの上を向いておくというのはその一つ。人は上を向いてるとマイナスな考えに行きにくいそうです。本当かわかりませんが、その方が楽しいので信じています。
観察する
ふたつめは周りを観察すること。
リハビリで塗り絵とトールペイントを習ったのですが、色ってものすごくたくさんあるんですね。アンミカさんの白って100色あんねん!も有名かと思いますが、100色色えんぴつを眺めてたら本当にいろんなものの名前がついていて、微妙な差を感じる感性に驚嘆し、名前を見るだけでもおもしろい。
素敵な感性だと思いませんか?名前といえば、雨の降りはじめのにおいにも名前があるのをご存知でしょうか。ペトリコール。よくトリコロールと間違えますけど、そんなところに名前がついててしかもおしゃれ。
道々の木を見る時、私は色を考えます。外側はオリーブグリーンに白を足した感じ、影はダークグリーン、あそこにちょっと赤を足してなんて風に。朝の光はピンクからオレンジになって、昼になるにつれて白に近づいていく。照らされているところも色が変化していく。
色じゃなくても、1人で喫茶店に入った時なんかは壁を眺めてみたりコップを眺めてみたり。ずいぶん古い紙。壁の模様の組み合わせ方、なんかおもしろい。
そんなことを考えながら観察していると、私は何か燻っている感情よりも興味に気持ちが移っていきます。
一度自分の感情に距離を置いてから解決策を考えると、落ち着いて見られる気がしています。それに、ぬりえは指先を使うせいなのか脳の活性化にいいらしいですが、そんな風に色を探し出すだけでも頭を使うのではないかしら。
何にもならない感情に埋め尽くされてしまうくらいなら、別のもので埋め尽くしてやる。なんとなくそうやっていたら結果的にいろんなものが面白くなります。
世界は色にあふれています。影もただのグレーや黒じゃない。白の影は水色、赤の影は茶色、緑や赤や青を入れたりもします。この日の風は何色だろう。風を感じながら、外を眺めていると楽しくなってきます。
言葉
みっつめはきっと言葉の力。私は何かしら手伝ってもらわないといけないことが多いので、日常的にありがとうと言っています。脳みそは主語を理解しないそうなので、これは私がありがとうと言われてるのと同じ状態では?とふと気がつきました。おお、お得やん。
思いがけず20代の飲食店勤務時代の、ありがとうを集める人生にしたいという願いが叶ってしまいました笑
こんな感じで私のポジティブは、物理的に上を向く、観察する、言葉。こういうもので維持されています。
なんてお手軽。よければお試しあれ。