Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

踊り場で踊れば

遅ればせながらこんにちは。公務員たてヨーカーの田淵と申します。
どうでもいいことですが、花粉症って英語で「Hay Fever」っていうそうですよ。フィーバーしてる場合じゃねえ。

さて、chatGPT先生に相談したところ、自分の学生時代のエピソードを紹介することになったので、しばしお付き合いいただけますと幸いです。

禁断の出会い

大学入学後、自分はストリートダンスにどハマりしてしまい、ダンス中心の日々を送っていました。

夜な夜なフェリーターミナルに集まり、ガラスに映った自分と見つめ合いながら、スピーカーから出る音楽に身を任せ、空が白むまで踊る、踊る、踊る。
家に帰ってシャワーを浴びて、眠って起きたらもう昼過ぎ。あぁ、また授業をサボってしまった。

そんな生活を数年続けていました。

当然ながら、大学の単位はこぼしまくって、気づいた頃に残っていたのはリズム感だけ。
今思い返すと相当自堕落な生活だったと思います。

そんな自分にも1つ誇れることがありまして。
ダンスバトルのイベントをイチから立ち上げたのです。

ダンスバトルってなんぞや

ダンスバトルとは、DJが選曲した曲で、対峙するダンサーが即興で交互に踊り、どちらがより音に合っていたかジャッジし、勝敗を決する競技のことです。こんな感じのやつ。(音が出るので注意)

9年前に出たダンスバトル。最初に踊ってるのが自分です。画質の荒さが9年前ですね。

さて、ダンスサークルに所属する大学生は大きく分けて2パターンに分かれます。
サークル内でのみ活動するタイプサークル外でも活動するタイプ

自分は後者でした。大学内のサークル活動だけでなく、社会人も出ているバトルイベントやコンテストにも出ていた。そして、それがはちゃめちゃに楽しかった。

そこで思います。
みんなもサークルの外に出ればもっと楽しいのに。

外に出れば、学生以外の社会人ダンサーとの交流も深まって、刺激も得られるし、結果ダンスも上手くなる。
サークルの中だけでは得られないものが得られる。と真剣に思っていました。

(今となっては、楽しみ方は人それぞれだし、どちらも尊重されるべきだと分かるのですが、当時は自分の考えを信じて疑わない、青い蒼い若者でした。ナツカシイ。)

では、どうすればみんながサークルの外に出るのか。そもそも、なぜ外に出ないのか。当時の自分が考えた結果がこちら。

【仮説】
既存のバトルイベントは社会人も出てレベルが高いので心理的ハードルが高い。
⇨学生限定のバトルイベントを立ち上げることで、学生が参加しやすい環境を整える。
⇨学生がこのイベントに参加することでバトルに対する心理的ハードルが下がる。
⇨既存の社会人バトルに参加する人も増える。
⇨みんなハッピー!

よし!これならいけるはずだ!自信満々でした。

しかし、いざ蓋を開けてみると、思っていた景色ではなかった。
そのイベントは確かに盛り上がったのですが、その先の社会人バトルに参加する人は出てこなかった。

社会人バトルへの階段を作ったつもりが、みんな階段を上りきらず、踊り場で踊っていたのです。

踊り場で踊れば

最近まで、というより、つい数分前まで自分はこの経験を失敗談として捉えていました。
当初の目的は達成できなかったし、その後改善もできなかった。あの時の自分はどうするべきだったんだろう。
コンフォートゾーンを抜け出した先が新たなコンフォートゾーンになるって、社会人でもあるよね。皆さんはどうでしょう。
そんな展開でコラムを書くつもりでした。

しかし、今は少し捉え方が変わっています。
それは、つい先ほど、踊り場の意味を検索したことがきっかけでした。

「踊り場」とは、階段の途中に設けられる、やや広めの平らな場所を指す。建築基準法では、建物の面積や用途によって階段の寸法は決められており、踊り場を設置する位置(高さ)も規定されている。踊り場の役割・利点は、階段を方向転換すること、転落時の落下距離を短くすること、小休止できること、直線階段に比べて階段スペースを小さくできること

東建コーポレーションHPより抜粋

いかがでしょう。一見何の変哲もない文章です。「ほ〜ん。踊り場ってそんな役割もあるんだな。」くらいのものだと思います。が、なぜか自分には刺さりました。そして、次の気づきを得ました。

今までの自分は、階段を上った先にばかり目を向けてしまい、上り切らないと意味がないと考えてしまっていた。けれど、その間の踊り場にも役割や意味がある。踊り場で生まれるドラマもあるのだ。と。

書いてみると当たり前のことですが、自身のエピソードを振り返る中であらためて気づくことができました。

以上、まとまりのない文章になってしまいました。
最後に自分の好きな言葉を載せて、それっぽく締めたいと思います。

過去は変えられないが、過去に意味を与えることはできる。

ではまた。

ABOUT ME
田淵 亮介
1991年生まれ、サウナとスパイスカレーと読書を愛する公務員。好きな言葉は「やってから考える」で根拠のない自己確信を持って前向きに日々を過ごしたい。
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