Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

【食べて農家応援! 食で地域活性化】

【初めまして】
愛媛で野菜不足解消の料理教室をしています、やのくにこと申します。愛媛大学の社会人講座に参加して、1年間まちづくりについて学んでいた時、大学教授に学び直しに誘われ40代で愛媛大学の大学院に行くことになりました。そしてアカハラにも耐えながら、修士課程、博士課程度修了し、農学博士となりました。色んな人と繋がっていくうちに、真鯛の商品開発を頼まれ食で地域活性化のお手伝いをしていたら、その商品がFoodexで金賞を頂いたり、6次産業化プランナーになったりと、20代の頃には全く予想をしていない人生を歩んでいます。


【食べて農家応援】
野菜料理を沢山作るようになったのは、夫が太ったからで、人間ドックで「脂肪肝になりかけている。食生活改善を」と医師から告げられたことがきっかけです。夜ご飯を全て野菜にして、肉の代わりに厚揚げを入れたりとタンパク質を補うことも忘れずに、2年間作りづづけました。夫も最初は「こんなもの食えるか」という雰囲気をだしつつ、体重が減ると文句も減り、2年間で15キロの減量に成功し、再び人間ドックに行くと、「どうやって痩せたの?学会で発表したいくらいだよ」と医師に言われたと、自分は文句しか言っていなかったのを忘れて、上機嫌で帰ってきました。

私以外の人も同じ悩みを持っているに違いないと思い、四国ガスPIPOTで野菜料理教室を始めました。野菜料理は煮物やサラダくらいしかわからないという人が集まって、簡単すぎるレシピを楽しんで作ってくれました。すると、今度は生徒の家族が健康的に痩せたり血糖値が下がったりと、野菜料理で体調を改善してくれる人が増えてきました。

もっと沢山の人に伝えたいと、愛媛新聞で「そうだったのか!えひめ食の探検」を連載し始めました。農家さんを訪問して「オクラの花はハイビスカスの仲間で綺麗な花を咲かせて食べられる」「ミニトマトは上からグラデーションに赤くなっていく」など、知らなかった野菜の話を聞き、簡単レシピを2つ掲載し「食べて農家応援」のコンセプトで6年間書き続けました。

私たちのキッチンで作る料理や消費する量は少なくても、一人一人が地元の野菜を使い料理して食べることで、農家さんは売り上げがあがり来年も農家を続けられる。「桃1個500円は高くて買えません」という生徒に、「ケーキなら買うでしょ。ケーキの代わりに桃を買って食べてみて、美味しいから。そうしたら、その農家さんは来年も美味しい桃を作ってくれるから」と伝えると、「今年は沢山桃を食べました!」と生徒が言いに来てくれる。食べて農家応援は自分たちの体調も良くしてくれて、農家も私たちも健康になれるのです。


【プラントベースフードとSDGs】
1日350gの野菜と200gの果物を食べると健康的な食生活になると厚生労働省と農林水産省は食事バランスガイドを使って奨励しています。皆さんはしっかり野菜を食べていますか?

最近話題のプラントベースフードって知っていますか?肉の代わりに野菜で作った、肉もどきのハンバーガーはすでにアメリカでは人気でポピュラーなものになっているようです。日本でも有名メーカーが大豆ミートを作っていて、日本でもすでに多くの人が食べているかもしれません。

これはベジタリアン向けというものとは少し違って、未来の食糧難に備えて、肉を作るまでの多くのエネルギーやコストや自然環境の負荷を抑えるための動きです。大豆ミートでキーマカレーを作ってみたら、全くわからずに美味しく仕上がりました。もともと、野菜をたくさん食べることが習慣になっていたので、肉を減らし大豆ミートに変えても食事に不満はなく家族には好評です。


【食べることは生きること】
人間の命には寿命があって死亡率は100%。どう生きるかは、どう食べるかにも繋がっていて、子供達へ食育の授業をする際には必ず「勉強することと食事することは同じくらい大事だから。食べないと人は生きられない。勉強も遊びもできない。毎日しっかり食べることで夢がかなえられるよ」と伝えます。

両親も介護の年齢となり、人の命が終わるときには「食べられなくなる」ことだと改めて突き付けられました。母は「口から物が食べられなくなった」と施設から連絡があり、命の終わりを覚悟したあとに、「ゼリー食(栄養補助食品)が食べられるようになりました」と連絡があり「刻み食が食べられました」と連絡が続きました。人は食べて生きる栄養を補給している。食べられる限り生きていられると実感しています。


【コロナ禍と野菜料理教室】
長引くコロナ禍で料理教室もままならないときに、生徒から新しいレシピが知りたいと言われ、それならばとレシピブログを始めました。仕事にしているレシピを無料で公開することに最初は抵抗があったのですが、我が家で食べる簡単レシピを綴り、役立ってもらえるのならと「くにこキッチン」と題して、2年以上続いています。

https://ameblo.jp/atelieryano

すると、小さなご褒美も転がり込んで「レシピブログの人気サラダベスト100」という本に、人気ブロガーと一緒に「サラダぶたしゃぶ」を一面の掲載を頂きました。これは、YouTubeの「くにこキッチン」にも作り方をご紹介しいますので、是非作ってみて感想を聞かせてくださいね。


そして、YouTube「くにこキッチン」には色んな有名人がやってきてくれています。最初のゲストはらくさぶろうさん。お酒のつまみをつくりました。次は元NHK松山放送局の丹友美アナウンサー。現在は東京の「ひるまえホット」というNHKの関東ローカルで活躍しています。エルパティオ川崎暁子さんとは私が企業さんと一緒に開発したた「鯛むすび」の食べ方アレンジレシピをご紹介しました。最近ではイクメンで息子さんのお弁当も作っていたという塩崎彰久さんが遊びに来てくれました。是非、ごらんくださいね。チャンネル登録してご覧くださいね。

【花園町ブライダル】

私の住む花園町商店街は花園まちづくりプロジェクト協議会を5年前に立ち上げ、賑わい創出のため、マルシェや産直や俳句イベントなど、住民たちの力で、それぞれの強みを生かして色んな取り組みをしています。その中で、幸せなまちづくりのイメージを作る「花園町ブライダル」が2年ぶりに開催することとなりました。今年で3回目となります。11月26日(土)にタテヨコのメンバーが挙式をします。この取り組みにはタテヨコの久保さんや稲見さんも協力して頂いています。花園まちづくりプロジェクト協議会と河原学園とチームF(久保さん、稲見さん他の皆さんのチーム)で運営しています。詳細は後日、稲見さんから皆さんへメールが行くと思いますので、是非、色々と参加したり盛り上げたり楽しんだりしてくださいね。誰が挙式するかはまだ内緒です。


【おわりに】
毎日、当たり前に、お腹がすいたら食べるという食事には、人が健康に暮らすエネルギーが含まれていることを改めて実感している毎日です。
是非、皆さんも地元の食材を美味しく調理して「食べて農家応援」をして、自分自身も家族も農家も地域も健康にしてくださいね。

野菜料理教室は毎月第3火曜日10時~12時30分で開催中。偶数月の第1火曜日は薬膳料理教室。奇数付きの第1火曜日はプラントベースフード料理教室(野菜素材のみを使います)。そして、9月13日(火)13時30分から、私の花園町のアトリエで食べて農家応援のイベントを開催します。渡部ぶどう園の10種類のぶどうの食べ比べとぶどうのフルーツサンドなど5品を作って食べるヌン活(アフタヌーンティ講座)です。お時間ある方は是非いらしてくださいね!(完全予約制です)お待ちしています。

atelieryano@gmail.com

ABOUT ME
やの くにこ
松山市内で野菜不足解消の料理教室をしています。野菜料理で夫を2年で15キロの減量に成功したことから、野菜料理教室をスタートさせました。サラダや温野菜や煮物だけでなく、美味しい野菜料理を教えています。料理教室は自宅アトリエのプライベートレッスンや四国ガスやカルチャーセンターひめぶん、県内の市町村からの依頼で各地で開催しています。6次産業化プランナー(愛媛県委嘱)として商品開発のお手伝いをしたり、地域活性化伝道師(内閣府委嘱)として食べて農家応援をモットーにしながら、食で地域活性化や商店街活性化の企画運営などをしています。愛媛新聞に「そうだったのか!えひめ食の探検」を6年間連載。テレビ愛媛「まる生金曜日」で食のコメンテーターを2年。あいテレビニュースキャッチあいで「旬なイッピン」を4年間担当。現在はNHK松山放送局のラジオまどんなで毎週水曜日に簡単レシピと私が気になったフードトレンドフォーカスのお話をしています。40代で愛媛大学大学院に入り農学博士を取得しました。20代は東京で証券会社勤務。
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