NHKプロフェッショナルでも紹介された栗原豊さん78歳をご存知ですか?
25歳から60歳までの服役は計7回、合わせて20年の刑務所暮らし。
上半身には入れ墨もしていて、両手の小指は欠損しています。
薬物依存でアルコール依存。
60歳の時には釈放3日後に、耐えがたい孤独でまた酒におぼれ、銃刀法違反で留置場に。
その時に栗原さんが思ったのは、
「もう、社会で自分の居る場所は無い。また刑務所に逆もどり」だと。
そんな覚悟をしていた時に担当検事さんから「起訴猶予にするから、回復支援センターに行け」と初めて許され、懸命に回復に取り組む。
その後、62歳で自ら回復支援の施設を立ち上げ、大きな成果をあげて「依存症回復支援の最後の砦」と呼ばれるまでに発展させ、これまで800人余の人々の人生を救う。
昨年、ご本人は77歳で念願の定時制高校を卒業し、長い間離れ離れになっていた娘さんとも再会を果たす。今は、茨城県で「潮騒ジョブトレーニングセンター」の施設長を務めている栗原豊さんの言葉を紹介します。
「どんな過去を背負っていようと突き進んでいけば、門戸は開かれるんだよ。これを知らせてあげたい、誰にでも」 「無理だからって何もしなけりゃ何も起きない。だからアクション起こそうよ」
栗原豊さんの生き様は、私達に教えてくれます。
「人生は、いつからでも、どこからでもやり直す事ができる」ってことを。
あなたのやり直したい事って何ですか?
栗原さんは、この春から早稲田大学通信制に入学されます。
「失われていた人生を取り戻す」と仰っています。
私は、ただただ頭が下がるばかりです。