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東京オリンピック開幕前夜に、まじめ えひめ を考えてます

「だいぶ待ったんでしょう。今日は流川(広島の繁華街で、松山の二番町的な場所)も、人が多いですよ。」嬉しそうに久々の忙しさを話す運転手さんは話を続けた。

「さっき新幹線口まで乗せたお客さんは、神奈川まで行くって言ってました。江田島の自衛隊の方で、この様子だとお盆も帰省できないだろうから、この連休で神奈川に帰ると。神奈川は感染者増えて、ヤバイでしょ。と聞くと、実家で大人しくオリンピックを楽しむ、と言ってました 笑」

7月21日(金)20時半ごろ、出張先の広島市でお客様との商談を終えた私は、最終便の船に間に合うよう港までの移動にタクシーを選んだ。いつもなら3分も待たずにタクシーを拾えるが、そうはいかない。15分ほど待ってやっと乗れたタクシーの車中での会話だ。

広島から松山へのスーパジェット(高速船)も、50人ほどの乗客。コロナの影響で減便となっているにも関わらず、平均10名ほどの乗船となっていたここ1年。昨夜の50名は異例で多くの乗客が「もみじ饅頭」のお土産紙袋を持っていた。私服の単身でキャリーケースの若者や、母親と子どもの乗客。私のようなビジネス目的の移動はほとんど見かけなかった。

皆さん、とても賢いなぁ~ と思った。今年のお盆はオリンピックが終わってパラリンピックまでの間にある。きっと厳しめの制限が出され、移動が制限されてしまうことを見越して、この4連休に帰省。規制で帰省できないことを見越しての、連休での帰省!賢い!!

さてさて、明日7月23日はいよいよ東京オリンピックの開会式ですね。オリンピックで個人的に一番楽しみなのは「聖火台への点火」です。一番印象に残っている点火は、小学5年生の時に見たスペインのバルセロナオリンピックです。

全世界が注目する中の一発勝負を、タンタンと力むことなく火矢で「スッ」と。今見ても鳥肌ものです。

NHKさんの、もう一度見たい!オリンピック名場面サイト ↓ 0:30に点火の様子が
  https://sports.nhk.or.jp/tokyo2020/1000days/chronology/1992/

この点火のために、毎日毎日オリンピック選手並みに彼は練習を重ねていたと、夏休み明けに当時の担任の先生から聞いたことも懐かしいです。

コロナ直前の秋、2019年9月にスペインとベルギーへ観光に行きました。目的はマドリードやバルセロナのサッカーチームのスタジアム、サクラダファミリア、フランダースの犬のアントワープ聖母大聖堂などでしたが、心に残ったのは約30年前にTVで見た、あの火矢のオリンピックスタジアムでした。

平泳ぎで金メダルを取った岩崎恭子選手は当時中学2年生。「中学2年生で世界一になる日本人がおるっちゃけん、頑張らんばね」と、島原の祖父から言われたことをスタジアムで思い出しながら、直前に見たサッカースタジアムに比べると意外と狭いスタジアムを眺めていました。

スペインで観光案内をしてくれたガイドさんが仰っていたことが印象的でした。「スペインは4700万人の人口に対し、国外からの観光客が約8400万人で、観光客が落としてくれるお金で経済が回っている部分も多い。三大美術館の1つであるプラド美術館や、サクラダファミリアも先人が残してくれた観光資源。100年先の子孫まで観光ビジネスといういい影響を残してくれている。スペイン、いいでしょ~」と、誇らしげに語っていました。

※ちなみに、ガイドさんは日本人でスペインへの移住者(笑)。

100年先まで影響のある観光資源という点について、なんだか松山で聞く話と似ているなぁ~と感じたのでした。

「100年後までも他所が真似できないものを作ってこそ、初めて物をいう」と町民を説得して、明治時代に道後温泉本館を改築した初代道後町町長、伊佐庭如矢(いさにわゆきや)さん。120年以上後の2019年に愛媛の観光客は人口の約4.6倍で615万人となり、外国からの観光客も11万人となっています。

明治時代の改築には約20億円のお金が必要で寄付を募りました。私が個人的に道後温泉界隈の歴史的エピソードで一番好きなのがこの寄付の集め方、「道後温泉入浴永代終身優待券」です。

「今、お金を出して(お店などの土地を担保に借入して寄付)くれれば、あなただけではなく子どもや孫、その子どもも、ず~~~っと道後温泉を無料にしますよ」

と言って、お金を出してくれた方へのお礼として配ったのが「道後温泉入浴永代終身優待券」でした。そして、現在もこの券は子孫に受け継がれ使っている方もいると「ブラタモリ」で紹介され、実物がTVに出ました。100年前の約束をキチンと守る愛媛人、いいですね!!

 永代 で、 終身 で、 優待!! 

ちなみに、現在道後温泉を管轄する松山市に対しTV放送を見た方から「一部の方だけ無料にするのは不公平ではないか」と苦情の投稿が、松山市のサイトにあったのですが、「100年前の貢献へ報いることが大切と思っています」的な回答を松山市が行っており、まじめだなぁ~ いいなぁ~ と感じました。
※このやり取りについては、現在は削除されているようです。
   https://www.city.matsuyama.ehime.jp/wagamachi/detail/2307.html

本当に「まじめ えひめ」だと思います。きっちりしている。そして、私が愛媛人の好きなところがこの「まじめさ」で、大分出身の私は「日々見習いたい」「私もまじめでいたい」と思っております。

日々日々、まじめに一生懸命努力した成果をお披露目するオリンピック。その努力に、結果に、後日談に、勝手に感動してしまいますよね。

コロナは、人と人の接触を増やさなければ感染は拡大しないことが事実のようですし、オリンピックで盛り上がり過ぎて出歩いたり、集まって騒いだりし過ぎて間違ってもコロナウイルスを お・も・て・な・し することの無いよう、4連休はまじめにTVでオリンピックを観戦したいと思います。

それにしても東京オリンピックの聖火台への点火、どんなサプライズがあるんでしょうね??

ABOUT ME
三浦 秀寛
サイボウズ三浦です。社会人になり、愛媛に4年、東京3年、大阪6年、そして愛媛に帰ってきて4年、仕事をしてきます。「住めば都」と言いますが、他県での生活を経験し、愛媛の良さに気づかされました。愛媛をもっと発信していき、皆が集まるマチにしたいです。