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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

ビジネスチーム

コミュニケーション全般における「失敗した…」を少しでもなくす方法

皆さんは、どういった時にコミュニケーションにおける失敗を感じるでしょうか?

#感情に左右され、冷静さを失い、ひどい一言を言い放ってしまった。。。
#良かれと思って伝えた一言が。。。
#伝えたはずが、伝わってない。。。
#軽く提案したつもりが命令として受け取られ、大問題に。。。

など、いろんなケースが考えられます。これらの失敗、あることを意識し、調整することで、事前に回避できたり、途中で修正できたり、後で修復したりすることができます。(個人的な意見ですが)

「あること」とは何か?

「あること」=「コミュニケーション相手との距離(=間)」

距離(=間)には、以下の通り、「物理面」と「精神面」の2種類がありますが、今回は「精神面の距離(=間)」に注目したいと思います。

・物理面:対面、非対面

・精神面;

知識、経験、価値観、考え方、情報量、信頼度、目的、思惑、立場、役割、金銭報酬、非金銭報酬、満足感度、幸福感度、情緒安定性、会話のテンポ、言葉遣い、パーソナリティ(気質・性格・能力)、その時の状況(健康状態・特別な一時的感情・その場に至るまでのストーリーがその人に与えた瞬間的な例外キャラ)などがあると考えています。

精神面での距離(=間)を「意識」するとはどういうことか?

相手と自分の間には、上記のような精神面での距離(=間)が存在しています。それを意識する。以上ですw よく考えたら当たり前のことですよね。「距離(=間)があって当たり前」ということを改めて意識する。それだけです。

精神面での距離(=間)を「調整」するとはどういうことか?

意識した後は、相手との距離(=間)を尊重し、必要に応じて歩み寄ります。ただし、ほとんどの場合、相手との距離(=間)は完全には埋められませんので、現実的に目指すべきは、適度な「間合い」です。これが距離(=間)を調整するという意味です。距離をコントロールするイメージです。スポーツでも普段何気なく歩いている時でも「間合い」は大事ですよね。コミュニケーションにおいても大事だと思います。

例えば、情報量に距離(=間)があると感じた場合は、そのことを尊重し、歩み寄ります。自分が相手より多くの情報を持っていると感じた場合は、相手に情報を提供します。逆に相手が自分より多くの情報を持っていると感じた場合は、情報提供を依頼する。ちょっと極端な例ですが、そうやって、適度な「間合い」を取る努力をするのです。お互いの目的、立場、役割、パーソナリティ・・・そこには、当たり前に距離(=間)があるということを意識し、尊重した上で、適度な「間合い」を取る努力をする。これが精神面での距離(=間)を調整するという意味になります。

精神面での距離(=間)を意識・調整できるとどうなるか?

●コミュニケーションにおける失敗を、事前に回避することができる

「準備時間がある」、「相手のことが事前にある程度分かっている」などいくつか条件が揃う必要がありますが、コミュニケーション前に相手との距離を「意識」し、「調整」まで進めておくと、コミュニケーションの失敗確率はぐっと下げられます。

例えば、(あなたが上司の立場であるとします。)明日部下との個別面談がある。自分とは立場・役割・金銭報酬・経験・知識に距離(=間)がある。それを忘れないように話をしよう。そうやって「意識」して面談に臨むだけでも、すべきでない高い要求を突如開始したり、部下のパーソナリティ(気質・性格・能力)を無視した、独りよがりの熱弁を始めたりといったような、(あの時間差でやってくる恥ずべき)失敗は、避けることができます。

さらに「調整」まで進んで、「今度依頼する仕事にモチベーション高く臨んでもらおう。そのためには、この情報を提供しておいた方がいいな。経験の無さからくる不安を解消しておいた方がいいな。」と事前に考え、適度な「間合いカード」を予め準備していたとすれば・・・ やはり失敗は、避けることができます。

●コミュニケーションにおける失敗を、途中で修正することができる

上記のように事前に回避できるケースもあれば、そうでないケースもあります。コミュニケーションは突発的に発生することもあるわけで、その場合、間合いカードは手元にはありません。また相手がどんな人か分からない状態で、コミュニケーションが始まる場合も往々にして存在します。その際は、コミュニケーション中に「間合いメガネ」をかけることを意識します。失敗を感じかけた時や、明らかな失敗があった時、そこには距離(=間)が存在しているはずです。そのタイミングで、焦らず落ち着いて間合いメガネをかけることができれば、「距離(=間)を意識し、尊重し、適度な間合いを取る」という、今回のサイクルを発動することができます。そうすれば、失敗の途中修正も現実味を帯びてきます。

●コミュニケーションにおける失敗を、次の機会までに修復することができる

間合いカードが手元になく、間合いメガネも間に合わず、コミュニケーションが失敗に終わってしまったとします。その場合も諦める必要はありません。少し時間をかけて、「間合いノート」を作成しましょう。相手との距離(=間)を洗い出し(←ここがノート)、尊重し、次の機会に向けた間合いカードを準備する。その上で、次の「機会まで」に相手とコミュニケーションを取ってしまえばいいのです。メールでも電話でも対面でもオンラインツールでも。(今は、コミュニケーション1.5が取りやすい時代ですよね。)その際、早速準備したノート・メガネ・カードを使う。それができれば、前回のコミュニケーションにおける失敗を、次の機会までに修復することができます。もちろん、次の機会より前に、相手とコミュニケーションを取ることができない場合も多々あると思います。その場合は、次の機会「で」修復すればよいのではないでしょうか。

まとめ

「相手との距離(=間)を意識し、尊重し、適度な間合いを取る」流れを大切にすれば、コミュニケーションにおける失敗は少し減らすことできる。と思ってますw ちなみに間合いは、寄せすぎてもよくない時もありますよね。「適度な間合い」、簡単なようで難しい。。。

自己紹介を忘れておりました

兵頭保之(ヒョウドウヤスユキ)と申します。関東中心に、教育・研修・人材紹介会社などを経験し、現在は、地元愛媛の企業にて、人事・総務・新規事業開発など幅広の業務に従事しております。Gallup認定ストレングスコーチ・FFSパーソネルアナリストとしても活動しており、人事領域への志向性が高い人間です、本来は。(Gallup?FFS?関心を持っていただける方のために、以下参考URLです。)

Gallup https://www.gallup.com/home.aspx

FFS https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00077/102300001/

2021年は、新規事業開発の流れから、新たに会社を設立します。心理学の専門家たちと一緒に、これまでにない新しいカタチの健康経営プログラムを開発・展開したいと考えてます。

今後ともよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
兵頭 保之
人事:心のケア、キャリア開発支援、働く上での納得性の確保など、従業員に対する支援を行っています。併せて、人事戦略を効果的に実行するため、期待される人材像を構築し、組織の変革を仕掛けています。 新規事業:地方から、都内メンバーと連携し、新たなチャレンジを進めています。ポジティブ心理学関連です。社会全体に影響を与えるプロダクトを目指してます! 余談:クラフトビールとリバプール(サッカーチーム)が好きです。
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