皆さんは、台湾にも松山という地名があることはご存じでしょうか?
台北市松山区には空港があり一時期、愛媛県松山空港発台湾松山空港行のチャータ便が飛んだことでニュースにもなったと思います。
それは日本統治時代、附近の丘に稀に見る松林を有することに因み風景が松山に似ていることから、錫口から改称されたことに由来されています。
台湾は日本から近く近年、手軽な海外旅行先として人気を集めています。
文字も日本語に近い繁体字を使っており、漢字を見るだけで想像ができること、80代以上の世代と日本の文化に影響を受けた若者世代では日本語が通じることも選ばれている理由かも知れません。
しかし、殆どの台湾人は中国語(北京語)を国語として使っており外国であることには変わりません。
海外旅行で心配事の上位に、“日本語が通じない人とのコミュニケ-ションをどうやったら良いのか?”という問題があると思います。
台湾に行ったら夜市で、日本でも大ブームとなった台湾発祥のタピオカドリンクを買おうとした時、“砂糖は微糖で氷は無にして欲しい!”と、伝えなければ、台湾人の大好きな“砂糖たっぷり、氷多め”が出てくるかも?!
今から15年以上前に初めて台湾旅行に行った時私は、何も中国語が分からず片言の英語とちょっとの日本語で過ごしていた。 台北から南下し、ちょうど阿里山という観光地に向けて嘉義という町で切符を買おうとしていた時だ。駅員さんは中国語以外が分からないようで、私は購入するのに凄く苦労していた。ちょうどその時に、すっと日本人の老夫婦がこの本をもって来て、切符の購入を手伝ってもらえた。
この本には絵で描いた単語(キーワード)が日本語と北京語(台湾語)が表示されており中国語が分からなくても指すことで現地の人に理解してもらうことができる。大変便利な本である。
切符を購入後この本を譲ってもらえ、そこから私は旅を続けた。
もちろんそれ以降の旅ではより台湾人と親密になれたのは言うまでもない。 今では台湾の渡航歴は20回を超え、台湾人の友人まで出来ている。
筆者の片倉さんは台湾に在住している日本人のライターさんであり、とても内容が詳しく書かれている。既に増刷も何冊も繰り返されているベストセラーである。
コロナが終わった後の最初の海外旅行に是非とも台湾にこの本を持って気軽に行ってはどうだろうか?
つづく