”Connecting the Dots”というフレーズをご存じでしょうか？

かのApple創業者スティーブ・ジョブズが2005年、スタンフォード大学の卒業式でのスピーチに出てくるフレーズです。

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.”
「未来を見て点をつなぐことはできない。振り返ってはじめて、それがつながっていたと気づく。」

英語が苦手な人のためにちょっとだけ解説すると、、、

Connectとは「つなぐ」。Dotsとは「点（複数）」単数だとDot。ドットコム（.com）と言われれば、あ、あれか！と思う人もいると思います。「水玉柄」を「ドット」などと言いますが、点がいっぱいあるからです。

＊余談ですが、私のあだ名のひとつに「ドット」というのがありますがまさに水玉からきています・・・

Connecting the Dotsで「点と点をつないでいくこと」ってことになります。

私はスティーブ・ジョブズには興味がありませんが（ファンの人ゴメンナサイ）、新しいことを生み出すインスピレーションやイノベーションのようなものには興味があります。

ついでに言うと、むちゃくちゃアンチApple、アンチiPhoneであります（笑）

Macがなぜ世界的に注目を浴びたかというと、そのデザイン性にありました。

フォントデザインにスティーブ・ジョブズはこだわったのです。それはITのプログラマー泣かせではあったようですが、見やすいフォントが導入されたために洗練されたデザインで統一された画面が使用者を魅了したとのことです。

スティーブ・ジョブズですが、実は大学を中退しています。そこで偶然受けたカリグラフィー（日本語で言うところの書道）が彼の人生に大きな「点」を与えました。

そうです、そこからMacのフォントデザインへと線がつながっていったのです。

彼のスピーチを私は真面目に聞いたことはないのですがwww
”Connecting the Dots”のところだけでも聞いていただけるといいのではないかと思います。

字幕なし

日英字幕あり

さて、”Connecting the Dots”って、人生でいっぱい起きていませんか？

ピンとこない方のために、私のお話を少し（いえ、長いのですが！）共有させていただこうかなと思います。

“Connecting the Dots”という言葉を知る前からすでに、人生を振り返れば振り返るほど、「そうなるべくして人生は進んでいるのね」っていうことをしみじみと感じていました。

私は心理学を学んだり、哲学やら人生の真理やらに興味があるので、ずっと学びを継続していますが、”Connecting the Dots”は、まさに人生そのものだと感じます。

＊他の言葉で言えば、「セレンディピティ」などもありますが、”Connecting the Dots”という方が、もっと夢があるなとも感じます。

もくじ

• 私という人間
• 点のひとつ：トーストマスターズクラブ（英語とスピーチと人の輪と in松山）
• 点のひとつ：ウォーキングやマラソン（体を動かす実践 in 松山）
• 点のひとつ：経済的自由（海外とお金 in 東京）
• 点のひとつ：世界を遊ぼう（世界を見てみる、世界に愛を送る in エジプト）
• すべての点には意味がある
• Trust（信じる）人が集まるなら

私という人間

さて、私についてですが、タテヨコグループに入ってから数か月、コラムを書かせていただくのは初めてとなります。

はじめまして！青木瑞恵です。
＊今頃挨拶かよ、ツッコミ入りそうな～

松山市出身。松山南校、愛媛大学卒業生です。

私は現在、エジプトのニューカイロに住んでいます。資産運用支援の会社でエジプト不動産の担当をしています。

私のキャリアはずいぶん変わっていて、ちょっとキャリアというキャリアらしきものがありません。

よくもまあこんな生き方ができているものだと自分でも感動するのですが、まさに「心の向くままに生きてきたら」こうなっていました。

そんな私ですが、愛媛県松山市生まれで、34歳まではずーっと松山に住んでいました。公立の教員などを11年していた時期もあるのですが、公立と言えば転勤もあるものの、私は運が良かったのかずっと松山・・・

愛媛が大好きで、もうこのまま愛媛に一生いるんでしょうと思っていました。

私自身、愛媛で教師をしていた頃には想像もできなかったような場所──たとえば今、エジプトで不動産を担当して働いている自分──にたどり着いたのは、過去の点が確かにつながっていたからです。

点のひとつ：トーストマスターズクラブ（英語とスピーチと人の輪と in松山）

人生の行き詰まりの突破口を与えてくれる出会いをくれた最初の場です。

世界にあるコミュニティでToast Masters Clubってご存じですか？

テーマに沿ってスピーチをすることで、スピーチ力ももちろんですが、プレゼンス力を高めたり、リーダーシップ力をつけたり、チーム活動に役立ったりするような国際的な活動です。

松山で教師をしていた時に、英語の中でスピーキングやリスニングに悩んだり、英語で人前で話をすることに悩んでいた時、当時一緒に働いていた、ALT（アシスタント・ランゲージ・ティーチャー）が教えてくれました。

というのも、彼女の旦那さんが、非公式にクラブを松山で立ち上げていたのです（笑）

それに参加し始めて、公式クラブになってからも活動していました。その頃から多種多様な人との集まりのおもしろさ、人の集まる場に足を運ぶ楽しさに目覚めていました。

2014年に私は教師人生を挫折して、東京で民間企業で働く決意をして上京しました。

その時も東京でトーストマスターズクラブに所属したのですが、たまたま新しく加入した方が英語でコーチングをしている方でした。

教師だった私は心理学の世界は身近だったため、ちょうど心理カウンセラーを学び始めようとしていた時でもありました。

その方のつながりでたまたまFacebookでPoints of YouⓇという国際資格に出会いました。

Points of YouⓇは、私に（教師だったりトーストマスターズクラブの経験などからしやすかった）ワークショップを開く機会と海外への道を開いてくれました。

点のひとつ：ウォーキングやマラソン（体を動かす実践 in 松山）

運動苦手な人間に、体に対する意識をくれた変化のひとつです。

愛媛で教員をしていた頃、教員採用試験に受からずに苦しんでいた時期がありました。二次試験でどうしても落ちてしまうのです。

それを打開したくて「自分を変えたい！」と思ったときに始めたのがウォーキングでした。ウォーキングを始めて2週間、、、なんと3kgも体重が落ちました！

こ、こ、これはおもしろい！！！ ウォーキングをガシガシ続けました。

そうすると、「走れるんじゃないかな？」って思ってしまいました。

＊実は、その1年前くらいにその前に働いていた学校で強制でマラソン大会に出場させられていたのもあったためです。

モチベーションを持つため、マラソン大会にも出始めました。10kmから、ハーフ、そこからフルマラソンへと。

ウォーキングも友人などと松山付近の大会に参加したりしました。

東京に移り住んで、4か月で転職して引っ越した時、やっと東京の都会生活にも見えてきたものがあった時です。

東京でふるさとを作りたいと思ったのです。

江東区に移り住んでいたのですが、江東区でウォーキングのイベントを立ち上げました。その後は仲間と東京付近様々な場所で開催しました。

マラソンも続けていました。マラソン大会も仲間と出ることがあり、ガチRUNの仲間にコスプレRUNのおもしろさを伝授したのは私です（笑）

そして、ウォーキングのおかげで私は訪れた国でもあちこちをガシガシ歩きまくっています。歩くことでしか見えない景色が楽しいのです。

なにより、2024年はウォーキング仲間と石鎚登山を達成したり、リトリート開催で松山散策したり、西条祭りを見学したりなどイベントを行うこともできました！

点のひとつ：経済的自由（海外とお金 in 東京）

豊かに生きたいという思いを叶えていくための始まりでした。

東京に出たとき何もかもがカルチャーショックでした。
家賃は高くて、通勤は満員電車で大変だし、人混みがとにかくすごい、歩く量も半端ない、物価も高い、給料のやりくりも大変・・・
でも、新しい可能性もたくさん開かれていることも感じていました。
まったくの異業種に転職したわけですから仕事は意味不明、毎日泣いていました。OGBもなくとにかく現場に立たされている苦悩。
転職も教師というキャリアは評価されず、自分の存在意義をなくし、セミナージプシーになっていました。
そんな中で出会ったのが「経済的自由」という価値観。
なにそれ？－－－田舎で生まれ育ち、順当に教師の世界に入って仕事漬け勉強漬けだった私にはまったくの未知で憧れのことばでした。
そこで終わらないのが私です。分からないのであれば勉強しよう！と、お金の勉強のつながりで出会った仲間と「お金の勉強会」を毎月開催し始めます。
金儲けしようというコンセプトではなく、お金というものが何かを知り、どんな仕組みが世の中にはあるのか、そして自分に必要なものかどうかというような基本的なことを学ぶ場を展開しました。
そんな中でふと思っていたのが「旅するように働きたい」。

4年間東京にいましたが、プライベートで心理学を学び続けPoints of YouⓇワークショップを数多くこなし、ウォーキングの会を開き、お金の勉強会をし、国際交流会などを行ったりしまくっていました。
やり切り感も出てきました。それで海外に飛び出しました。

最初は2019年フィリピン。ジェネラルマネージャーとして激務をこなします。コロナで日本に戻らされホテル暮らしも働きながらひと月体験します。
そのころヨーロッパに移住に憧れます。
個人事業主として独立なども考えていましたが、私にはまだハードルが高かった・・・
コロナで国境が完全に閉鎖されフィリピンに帰れない。。。内定取り消しにも会いました。
とにかく外に出よう！コロナの絶頂の中、2020年マレーシアで働きます。でも、ヨーロッパという思いがあり、次のステージを探していました。
2021年になって、東京でホテル暮らしの中応募していたマルタ島のお仕事がありました。残念ながら2次面接で落ちていたのですが、そのときのエージェントさんからキプロスの仕事を紹介されます。

キプロスでの仕事は2022年に始まりましたが、試用期間で首に！残念ながら既存の社員に合わない社員をいじめることが横行している会社でした。
覚悟をしてなかったわけではなかったですが、かなり「絶望」しました。

しかし、良くない会社だったこともあって、すでに仕事探しは始めていたし、とにかく何とかしなくちゃすぐに！と必死でした。
そんな時に目に飛び込んできたのが、今の仕事です。
「資産運用支援」もうこれだけで興味津々！ お金大好き、お金に関する仕事やってみたい～！
あっという間に採用され、担当になったのは「エジプト不動産」不動産ずっと興味あったし、むっちゃたのし～♪と働いています。

「旅するように働きたい」を実現してしまいました。

点のひとつ：世界を遊ぼう（世界を見てみる、世界に愛を送る in エジプト）

これはこれからの私の未来への可能性です。

こうやって振り返ると本当に「点はつながっていっている」のが分かります。人生に無駄なものなんてないんだな、と。
4年で4つの国を渡り歩いたりしたもので、おかげで異文化というものをつくづく知ることとなりました。
宗教の違い、民族の違い、人種の違い、生活の違い、食の違い、ものの見方の違い、価値観の違い、生き方の違い・・・国ごとで本当に違うのです。
逆に言うと似たような文化などを感じると、歴史的にどういう影響を与え合ったのだろうということも感じることもできます。

そのおもしろさがあったから、私はどんな国でも生きてこれたし、今エジプトでもストレスも多いけども楽しむことができています。
自分の視野を広げ柔軟性を身に着けることができれば、世界は楽しく彩りに満ちています。

だからこそ世界が少しでも平和になればいいと思うし、生まれ育った故郷がそのままで素敵な場所であってほしいとも願っています。
そのために私ができることを今後も続けることが、私の人生を切り開くこととなり、誰かに幸せを送ることになるのだと信じています。

すべての点には意味がある

“Connecting the Dots”
あなたにも振り返ればつながっている点があると思います。
そしてスティーブ・ジョブズがいうように、振り返ってみて初めて気が付く「点」が存在していると思います。
それはあなたにかけがえのない意味をもたらしてくれているでしょうし、あなたにしかない線を引くことであなたにしか持ちえない人生を作り上げてくれているでしょう。
“Connecting the Dots”という言葉を知ったのは実は前述で少し出てきたPoints of YouⓇの資格の中ででした。
Points of YouⓇは私に「人生を変える」へと導いてくれたかけがえないものです。
何か先で何が後かなどは人生で錯綜していることも良くあります。

スティーブ・ジョブズは、スピーチで次のように述べています。

“So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.”
「だから、あなたは未来でとにかくつないでくれるであろう点を信じなければならない」

辛い時、とんでもないことが起きるとき、不幸が押し寄せるとき、不運だとつくづく感じるとき、人生にはたくさん起きています。
実際私もたくさんたくさん経験してきました。経験してきた分、乗り越えてこられる力を得てきたし、とんでもない人生を導くこともできました（笑）

でも、苦い経験であるというその点は無駄にはなりません。
苦い経験の中でもがき苦しんで、打開策を試していった先に、予期せぬDotsを引き寄せることができます。
身に着けた力や能力、才能が、あなたを助けてくれたりもします。

正直、私の人生は「私の興味が惹かれるがまま、好奇心の赴くまま」に生きてしまった感があり、そのせいでキャリアというキャリアは放棄せざるを得ませんでした。
後悔がゼロとは言いませんが、その時その時を全力で生きてきましたし、心の向くことに正直であったおかげで、今の場所にたどり着いています。

Trust（信じる）人が集まるなら

人生を切り開くのは自分です。

簡単ではないけど、自分の人生は自分でいつも切り開けると「信じる」こと。
リソース（人、モノ、情報、おカネ）などを何かしらを取得し続けていれば、道は開けると「信じる」こと。

これは私自身も私に言い聞かせていることです。

人生という道で見れば、どんなできごとも単なる「点」。
それを価値あるものにできるかどうか、ただ「信じて」進むのです。
そしてそれを信じている人が集まれば、世界は愛に満ちていくと「信じて」。

あなたにもDotsはたくさんあるでしょう。ぜひ探してみてくださいね！
そしてあなたの”Connecting the Dots”を教えてくれたらうれしいです❤