Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

コジくんとしまなみと私

はじめまして。白石 建(しらいし たつる)と申します。初挑戦のコラムは、交流のきっかけづくりを目的に投稿させてください。最近お迎えした新しい家族(コジくん)のことや、将来のこと、つらつらと書いてみたいと思います。温かい目で読んで頂けたら幸いです。

犬・猫殺処分数ワースト2位

3週間前、コジくんを家族に招きました。
ワンちゃんを招き入れる方法はさまざまですが、私たち家族は保護犬を譲渡していただくというカタチでした。恥ずかしながら、その中で今頃知った事実。それは、愛媛県が犬・猫処分数ワースト2位(令和2年環境省統計より)ということ。近年、多くの方の努力により急速に改善されてきているようですが、それでもなお、成犬については譲渡の成立数が少なく課題があるようです。

令和3年度の譲渡の状況について、収容した動物に対する譲渡の割合を比較すると、子犬約69%(194/281)、子猫約29%(138/473)に対して、成犬約26%(66/252)、成猫約28%(24/85)であり、成犬と成猫の譲渡が進んでいない。 譲渡する成犬と成猫を飼養する専用施設や、人に馴らし、譲渡適性を向上させる訓練施設等のないことが、譲渡数が伸びない要因となっている…

(引用元:愛媛県庁公式ホームページ ホーム>くらし・防災・環境>ペット・動物愛護>動物愛護>愛媛県動物愛護推進懇談会について>令和4年度動物愛護推進懇談会結果>議事概要(PDF:508KB))

愛媛県内には多くの支援団体さんがあります。その中で、今回ご縁を結んでいただいたのは、NPO法人WishMeLuckさんでした。深い愛とプロ意識をもつお二人が運営される動物福祉団体です。
こだわりの一つが、トレーニング。トイレ、ハウス、社会化、お散歩など、人と生活する上で必要なマナーをトレーニングしてから譲渡されています。今回コジくんを引き受けるにあたっては並々ならぬ想いとご努力があることを知りました。成犬/老犬の譲渡が当たり前になるよう世の中を変えていきたいとの使命感にもとても感銘を受けました。とても素敵な団体さんです。保護犬の譲渡や里親をお考えの方、ぜひ「WishMeLuck」を訪ねてみてください。

NPO法人WishMeLuck YouTubeチャンネル / 【動物保護施設】NPO法人WishMeLuck

おさんぽストライキ。自身の在り方を考える

お迎えしてから程なくして、1週間ほどの長期出張。出張明けのある朝のお散歩中のできごと。はじめは順調に歩いていたコジくんが、まったく動かない。頑として動かない。。スマホで「犬、歩かない」を検索して得た情報で無理やりリードを引っ張ることはNGだと知り、時間が許す限り忍耐強く待ってみます。10分、20分、30分・・・。

いや、もう仕事に間に合わない(泣)。『帰らなければ』との危機感から強引に促してみると、更に頑なに。。とうとう座り込んでしまって完全に交渉決裂です。

ということで、妻に電話でレスキュー。彼女が来ると、魔法が解けたようにすっと歩き始めたコジくん。

「一体、彼女は彼とのお散歩で何をしているのか。」

それから数日間は、妻と一緒にコジくんのお散歩をすることにしました。観察してみるといろいろと気づいたことがありました。

  • 彼が何を見て、何を感じているのか、共に味わう。
  • 彼が立ち止まったら、そこにある彼なりの理由を想像する。
  • 彼が戸惑ったときには「大丈夫だよ」と声をかける。
  • 彼が歩き出したときや上手に歩けているときなど、小さな成功を褒める。
  • 行きたい方向に体を向けて、彼が動き始めるのを期待する。
  • ベストパフォーマンスが出せる散歩ルートを選択する。

さんぽ終了時間に追われた私は、コジ君を何とか自宅まで動かそうと躍起になったわけです。
「どうやって彼を自宅まで上手に歩かせようか」「どうして動いてくれないのか」と。
一方で、妻のコジくんに対する在り方は、彼との関係性においてとても有効に機能していました。

コジくんとの日常は、私にリーダーとしての未熟さを教えてくれています。お恥ずかしいですが、日常は学びの連続ですね。

だんだんと距離感を縮めていきたい

2年後のしまなみライフとコジくんとの不思議

今春、私たち家族の新たなHomeとして、しまなみの土地を購入しました。近くの堤防で、夫婦二人で腰を掛け、海を眺めながら、将来の暮らしぶりを想像したとき、私たち二人の間に結構大きめのワンちゃんがいるように見えました。

コジくんをお迎えすることが決まったあと、そういえば…といった感じで思い出した出来事だったのですが、コジくんとのご縁で、自然とこれからの人生のピースが合わさったような不思議な感じを抱いています。

移住後は、コーチングや組織開発といった人事支援を続けながら、個と組織がともに活きるあり方を探求していきたいと思っています。加えて、民泊や趣味のロードバイクなどを通して、多くの方と繋がりながら、地域づくりにも参加したり、多くの人のHomeとなれるような場づくりもしたいとも考えています。これから計画していきますので、今治市やしまなみ海道が好きな方と交流を深められたら嬉しいです。

コジくんとのこと、組織開発のこと、しまなみのこと、などなど。またどこかで皆さんに報告できる機会があれば嬉しく思います。よろしくお願いします。

新しい場所から瀬戸内を望む

ABOUT ME
白石 建
愛媛県今治市(旧越智郡菊間町)で生まれ、野山に囲まれて育ちました。 大学は滋賀県で経営学を専攻。ウエイトとしては部活とバイトと1~2か月のバックパッカーに精を出し、アジア各国を周遊。地球の歩き方をバイブルに、極貧旅行を愉しんでいました。Uターン、ベンチャー、人材業界、というキーワードにハマったアビリティーセンターに就職し、営業と人事を行き来しながら現在に至ります。 一方で、瀬戸内の景色になんだかHomeを感じる自分がいるため、しまなみへの移住& &民泊やコーチングなどの副業を準備中。 会社のリソースを借りて地域の人と仕事に関わる事業の開発を、個人の探求として個と組織の統合をテーマとしたウェルビーイングの実践をしております。
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