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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

ファッション教育SDGsビジネス事業チーム

社会に必要な価値ってなんだろう -イベント開催します-

こんにちは!たてヨコに投稿2回目、サステナブルファッションで起業準備中の綾(あや)です。

今日は私が愛媛県で初めて企画している環境問題に特化したドキュメンタリー映画の上映会とリユースファッションの交換会 SWITCH(スイッチ)の裏話をさせていただきます。

\このイベントは、2023年10月7日(土)、11月18日(土)、12月9日(土)に愛媛大学 城北キャンパス にて開催されます。※詳細は最下部にて/

インスタグラムも始めました @switch_ehime

なぜ環境問題に特化したドキュメンタリー映画なのか

そもそも、なぜ環境問題に特化したドキュメンタリー映画の上映会とリユースファッションの交換会を開催するんだろう、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その理由は1年ほど前に社会起業家を育成する起業塾でビジネスモデルを考えていた時に遡ります。この起業塾では、とにかく当事者のヒアリングを重視していました。そこで、私はサステナブルファッションに関心のある仲間たちに「なぜサステナビリティに関心を持ったのか」を、ひたすらヒアリングをしまくりました。

大学生〜30代後半まで15名ほどに話を聞いていると、面白い共通点が見つかりました。

8割くらいの人が「何気なく見ていたSNSなどで(環境問題や人権などの社会問題が自分の生活につながっていることが分かる)衝撃的な映像/画像を見たから」と答えたんです。

特に、下のような映像が多く例にあげられました。

さらに興味深かったのは、これらを見た その日から消費行動が変わったという点です。

この結果を進捗報告会で話したところ、

「確かに戦争の映像とかを学校で見せられたけど、未だに脳裏に焼きついてるよね!」

「見る機会がないだけなら徹底的に見せる機会つくっていったら、かなりの確率で消費行動が変わるかも!」

「業界の闇を暴く団体のおかげで、業界が変わるきっかけになっている事例はたくさんあるよね!」

と議論が盛り上がりました。

もちろん見たからと言ってすぐに全員の消費行動が変わったわけではないですが、これは多くの人の行動変容を起こすきっかけになるかも…!と可能性を感じていました。
(事実、私もCowspiracy(カウスピラシー)を見ましたが、未だにお肉を食べます。一方で、この映画を見て、その日から一切お肉を食べられなくなったという友人もいます。)

このイベントが、みんなのやる気スイッチになれたら嬉しいな、の思いを込めてSWITCHと名付けました。

なぜリユースファッション交換会なのか

正直、上映する映画は衝撃的で「知りたくなかった。」と目を覆いたくなるかもしれないお話です。でも、私たち一人一人が行動することで、この地球の緊急事態を変えられると信じています。でも、「やらねば」という感情でやっていても苦しいし、長続きしないですよね。

その一つの解決策として、気軽に楽しく行動に移せるリユースファッション交換会が同時開催されます。

10月7日(土)、11月18(土)、12月9日(土)と3回イベントを行うことにしたのは、身近なところから何か行動をしたい、そしてそれを習慣化させたい、という愛媛大学の学生さんの思いからなんです。

自分の着なくなったお気に入りが誰かのお気に入りになるかもしれない、誰かの大切に着た服が自分のファッションの幅を広げてくれるチャンスになる、そんな楽しさの詰まった企画です。


市民活動の価値をもう一度考えたい

もう一度、映画の話に戻るのですが 実は この映画上映会の映画鑑賞料は3つ選択肢があります!!

【①未来のタネ 500円 ②未来のツボミ 1,000円 ③未来のハナ 1,500円】

基本料金500円の他、活動支援金を追加した②または③から料金を選んでもらう仕組みです。

冒頭で「サステナブルファッションで起業を準備中です」とお伝えしましたが、今は週3日 一般社団法人で働いています。私の働く「市民/非営利セクター」は日本では認知度が低いですが、会社や行政との利害関係のない立場で、社会が何を求めているのかという声をあげたり、理想の社会に近づけるために全力で働く本当にかっこいい仕事です。

非営利=慈善事業=無償(ボランティア)で行うもの、と捉えられたりすることも多いのですが、こういった非営利団体は、会費、寄附金、助成金、補助金などに支えられています。

このプロジェクトも、温暖化防止・気候危機に向けた情報提供や事業活動を行っている「愛媛県地球温暖化防止活動推進センター(ECCCA)」さまにご支援・協賛いただき、実現しました。

皆さんが何気なく利用している無料(もしくは低価格の)サービスやイベントも、実は皆さんの税金だったり、皆さんの買い物することで得た利益を企業が助成金として社会に還元しているものかもしれません。

映画のライセンス使用料、広報活動、チラシ・看板などの広報物、お手伝いに来てくれる方々への謝礼…無償でもいいですよ。という協業先を見つけることも団体の努力かもしれませんが、私はきちんと対価を払いたいと思っています。やってもらえることが当たり前ではないし、誰かが作ってくれたもの、誰かが割いてくれた時間の価値がゼロだとはやっぱり思えないからです。

ちなみに、このイベントは出費の計算上 無料開催だと19,500円赤字です。=私の自腹

これまで「社会のために必要なことだから」と身銭を切り活動をされる環境活動家の方達をたくさん見てきました。もちろん、そうなりたくないからお金を取ります!ではなく、このイベントで 決められた金額をただ払うのではなく、活動をサポートしたいと思ったら少し多めに支払ってみる、活動の価値が500円以上だと思ったらそれ以上のお金を払ってみる、といった市民活動の価値を意識する機会になれば良いなと思っています。

もちろん、無事 全ての費用が活動によって賄えた場合にはプロジェクトチームで話し合った団体に寄付し、その情報を皆様に開示します。

営利でも、行政でもない、「市民/非営利セクター」だからこそやれること

私が、今回のプロジェクトのような市民活動を行う理由は、ブランドを運営するだけでは私が本当に目指す社会を実現できないからです。
どんなにブランドの理念に共感してもらっても私がファッションブランドとして製品を作ることで接点を持てるのは、極々限られたライフスタイルを送る方と取引先で働く方々だけです。このイベントを通して、一人でも多くの人と関わって、地球の緊急事態を一分一秒でも早く乗り切るために一緒に行動していきたい、と思っています。

硬い感じの締めになってしまいましたが、顔を出しに来ていただけるだけで嬉しくて飛び跳ねます!

ということで、最後にイベントの詳細を…
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環境ドキュメンタリー映画上映会とリユースファッション交換会で環境に優しい生活に切り替えるイベントSWITCH(スイッチ)


◆日程

2023年10月7日(土)、11月18日(土)、12月9日(土) 

◆場所

愛媛大学 城北キャンパス 総合教育棟1  社会共創学部会議室  
(正門から入って守衛室西側の建物 2階)


SWITCH MOVIE 〜映画上映会〜 

◆時間・上映映画
第1回 10月7日(土)13:00〜 「プラスチックの海」

多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす、海洋プラスチック問題。
(映画 100分/2016年/全編:日本語字幕)

第2回 11月18日(土)13:00〜「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」
(映画 93分/2015年/映画全編:日本語字幕)

私たちが毎日身に着ける服、アパレル産業が世界に与える影響の物語。

第3回 12月9日(土)「気候戦士 〜クライメート・ウォーリアーズ〜」
(映画 86分/2018年/全編:日本語字幕)

気候変動に立ち向かう、海外の若手リーダーの活動を追ったドキュメンタリー。

◆定員:20名(事前予約優先)
予約フォームこちら

SWITCH CLOSET 〜リユースファッション交換会〜

もう着なくなったお気に入りの服を誰かのお気に入りの服と交換しよう!

◆時間:11:00-17:00 ※出入り自由

◆場所

愛媛大学 城北キャンパス  共通講義棟B 講義室203

【主催者情報】
愛媛県地球温暖化防止活動推進員 プロジェクトチーム SWITCH

活動目的:地球温暖化防止またはCO2削減に関する啓蒙活動を「知ることで地球は変えられる」をコンセプトに活動。身近なアクションを起こせる場を提供するプロジェクトチームです。「愛媛県地球温暖化防止活動推進センター」の推進員向け支援事業「愛媛県地球温暖化防止活動推進員プロジェクト活動」に採択。

【協賛】

愛媛県地球温暖化防止活動推進センター https://eccca.or.jp/
住所:愛媛県松山市辻町2-31 

地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、平成 27 年 3 月 20 日に公益社団法人愛媛県浄化槽協会が愛媛県知事より「地球温暖化防止活動推進センター」に指定され、地域唯一の愛媛県における温暖化防止活動の推進拠点として、県民・事業者・ NPO・行政の皆様とともに、温暖化防止・気候危機に向けた情報提供や事業活動を行っています。


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会場でお会いできますこと楽しみにしております!

ABOUT ME
白石 綾
1989年生まれ。
2022年8月に愛媛県にUターンしました。 生まれは埼玉県ですが、生まれてすぐ両親が愛媛に引っ越してきたので、99%愛媛県民だと思っています! 一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所(KSI.)というサステナビリティの実務家の方に役立つ講座やウェビナーを運営する団体で働きながら、愛媛で織りから縫製まで完結した持続可能なファッションブランドの立ち上げを目指して起業準備中です。 世界第2位の環境汚染産業とも言われるアパレル業界に関わっていた時期が長く、自分自身も業界が抱える課題に加担していたことに気づいてから、気候変動対策、人権などサステナビリティが人生の軸になりました。 「サステナビリティ」と聞くと難しく感じる方もいるかと思うのですが、サステナビリティとは「今ある美しい自然を後世に引き継ぎ、地球に住む全ての人が安心安全で心身豊かな生活を送れるようさらに発展をすること」だと思っています。 この考えに共感していただける様々な分野のスペシャリストの方達と出会い、協力・協働していきたいです! アートや建築が大好きで、街歩きも趣味です。イタリアに2年ほど住んでいたこともあり、イタリアの文化も大好きです。 18歳から愛媛を離れ、愛媛に知り合いがあまりいないので、色々な共通点で皆さんと繋がれたら嬉しいです!
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