Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

エッセイ書籍紹介

”置かれた場所で咲きなさい”が嫌いだった、高校生の時を経て。

はじめまして。岡山県出身の22歳、松山大学4回生の深田麻衣です。

たてヨコラム初挑戦です!暖かい目で読んで下さると嬉しいです。コメントもお待ちしています。

松山生活、ドタバタのスタート。

←2019年、大学の入学式。

大学進学を機に、松山に来て早4年目。

本当は松山に来るはずではなかったんです。

ですが、大学受験で第一志望校に合格できず…。

オープンキャンパスはおろか、旅行などでも、一度も愛媛県に訪れたことがないまま、松山でのキャンパスライフが決定しました。ずっと第一志望しか頭になかったし、自分なりに結構頑張ってきたと思っていたので、初めての挫折を味わいました。人生終わった、なんて考えて毎日泣いていました(笑)

第一志望校の不合格通知を受けた3月あたり、あまり記憶がありません。(笑)

私は福岡で大学生活を送るはずだったのに…。

浪人するか、ぎりぎりまで決められず、予備校の入会届を出すか、大学の入学届を出すかの狭間にいました。

そんな暗ーい話は、キラキラした大学生活を待ちわびている友達には相談できず…。卒業旅行にも誘ってもらったのですが、こんな私が行っていいのか?と、断る理由を考えました。

でも結局行きました(笑)

”浪人するかもしれんし。ということは、また1年遊べんくなるってことなのか”と思い、進路のことを3日間だけ忘れて全力で楽しみました。

(名古屋、三重に行き、ナガシマスパーランドにも行ったのですが、私は絶叫系が苦手で…。でも、今楽しんどかなきゃ!何でもやってやる!精神でナガスパのジェットコースターにも乗りまくって絶叫系を克服したのを覚えています。)

置かれた場所で咲きなさい

この言葉をご存知の方も多いと思います。地元、岡山県にある、ノートルダム清心女子大学の元学長、故・渡部和子さんの言葉です。

この言葉は、高校3年間、担任だった先生が、ことあるごとに、私たち生徒にかけてくれた言葉です。

ですが内心、あまりしっくりこないというか、正直、好きになれない言葉でした。

というのも、今の状況に満足しなさいとか、辛くても我慢しなさいというようなイメージがあったからです。

大学受験で挫折真っ只中の、そんな時にも、また、”置かれた場所で咲きなさい”、”あなたはどこでも頑張っていけるよ”という言葉を先生に言われたときには、もう私の中で聞きたくないほどになっていました。そんなの無責任すぎる!と思っていました。

それでも結局、金銭面などいくつかの理由で大学進学を選んだ私。時を経て、大学4年生になり、就職活動真っただ中の、第一志望先の最終面接直前、ふと、あの言葉を思い出し、そういえば一度も本を読んだことがなかったということに気づき、今読みたい、読まなければいけない!という衝動に駆られ、大学の図書館でその本を見つけてすぐに読みました。

置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません。雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように。

渡辺和子(著) 置かれた場所で咲きなさいhttps://amzn.asia/d/9qnUJuq

大学受験のこと

コロナ禍で約1年半の間オンライン授業で、本当に在学する意味があるのかと悩んだ時のこと

両親の反対を押し切ってミャンマーに教育ボランティアをしに行った時のこと

コロナ禍で海外留学に行けなくなった時のこと…。いろんなことが思い出されて…。

私は普段から、読書が大好きで、大切にしたい言葉、書き留めておきたいことを一冊のノートに記しているのですが、ペンが止まりませんでした。

そうか、咲けなくても、咲けなかったからこそ、その悔しさを原動力に松山でいろんなことにチャレンジしてきたし、土に埋もれて自分では見えてなかったけど、今までの経験はちゃんと根を張っていたんだ。

やっと、やっと、ずっと失敗だと思ってきた私の大学受験が、今の私を作る大事な過程だったと考えられるようになりました。

それから数日後、最終面接を受け、その1か月後、晴れて第一志望先に合格し、内定をもらうことができました。なんと、来るはずではなかった、松山が大好きになり、松山で就職することを選びました。4年前の私には考えられなかったことです。

なぜ松山を選んだのか?(←これに関しては長くなるので第2回目のコラムに書かせて頂ければと思います!)

私にとって、この結果は、やっと1つの花が咲いたんだと思えるものでした。

花を咲かせるということ

↑成人式の時に、私をイメージして作ってもらった、母からの花束

花を咲かせるには、当然ですが、茎や葉っぱ、根っこ等の軸の部分が必要。

そしてそれを育てる太陽の光や水、土も必要。

花だけに注目されがちだけど、少し引いて見れば、花が咲くまでのストーリーやそれを支えてきた、たくさんの要素がある。

自分の今までの過程(茎や葉っぱ、根っこ等の軸の部分)があり、それを支えてくれた人や環境(太陽の光や水、土)があるからこそ、花を咲かせることができると思っています。

成功することだけが良いのではない、失敗したからって終わりじゃない。花を咲かせられるチャンスも1回きりじゃない。そんなことを大学受験や大学生活で学んだような気がします。

私の夢

それは、

松山の子どもたちがわくわくできる環境、挑戦できる環境を作ること。

松山に住み続けたい人、松山が好きな人を増やしていくこと。です。

何度でも花を咲かせられる。

そのために、私はこれからもいろんなアンテナを張り、いろんなことにチャレンジし、たくさんの人に出会い、種を蒔き、根を張り、周りの方々に感謝しながら、いろんな花をたくさん咲かせていきたいと思います。

さいごに

初コラム、何を書こうか悩みました。自分語りな内容になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

”置かれた場所で咲きなさい”の本をまだ読んだことがない方も、ぜひ読んでみて、感想をシェアしていただけると嬉しいです!

ABOUT ME
深田 麻衣
2000年生まれ、岡山県出身。大学進学を機に松山に移住。 来春からも松山で自治体職員として就職、定住予定。 子どもに関わる取り組みに関心があり、様々な活動を行ってきました。現在は子ども食堂や海外に楽器を寄付する活動を行っています。 また、”マツワカ”メンバーとして松山市の魅力を発信する活動(松山で働く方々へのインタビュー、企業コンサルティング、ラジオ出演、ポスター作成、SNS発信など)もしています。
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