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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

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パラノイア(paranoia)

今回のコラムは 医学的な話から 昨今の状況について アプローチを試みます

なお naganoマン は医療の専門家ではないです、コレまでの間接的な経験やネット・報道 および 専門医等で直接 見聞きしたことを基に文章化しております、よって 解説や表現によっては間違っている可能性もありますゆえ その点はご指摘願います、それでは どうぞ(*‘∀‘)

パラノイアってなあに?

日本語では「偏執病(へんしゅうびょう、偏執症)」と表現します、パラノイア(英: paranoia)は、 不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想を抱くものを指す、妄想性パーソナリティ障害の一種(Wikipedia より)だそうです

ちなみに「パーソナリティ障害」とは いくつものパターンが存在しますが 今回のコラムでは触れません、興味のある方は 下表のリンクにアクセスして読み進めてみてください

シゾイドパーソナリティ障害 無関心(妄想性パーソナリティ障害では不信
統合失調型パーソナリティ障害 風変わりな考え,発話,および行動
境界性パーソナリティ障害 依存性
自己愛性パーソナリティ障害 誇大性
反社会性パーソナリティ障害 搾取
回避性パーソナリティ障害 拒絶に対する恐れ

 

具体的な内容

皆さんには 俄かに信じられないかもしれませんが、この症状は「自らを神か、或いは運命などにより選ばれた、特別・特殊な人間であると信じたり(誇大性)、根拠が極めて薄弱にもかかわらず、隣人に攻撃を受けている、受けようと仕掛けられている、などといった異常な被害妄想に囚われるが、強い妄想を抱いている」のです

然しながら 上述の点以外では人格や職業能力面において常人と変わらないため、この症状に見舞われると周囲は とんでもない状況に巻き込まれます

参考元:MSD マニュアル

ちなみに 上述する「自らを神か運命に選ばれた人間」とありますが 症例に観る一部の傾向を指します、実際は被害妄想のケースが少なくなく、寧ろ 何故私が攻撃されるのか?といった弱い立場(小心)からの虚勢が極まった状態とも解釈できるかもです(専門医と話した際に naganoマン が個人的見解として述べた内容)

参考元:妄想を持つ人との付き合い方

そして 類似する一般に知られた病(症状)として 当事者の家族や周囲のヒト達が勘違いするケースがあります、それは発症するヒトが「高齢者」の場合です、そうです「認知症」との誤認です(なお コレに関しては専門医も同様の意見でした) 一点 補足しておきますと、パラノイア自体の発症年齢は 高齢者に限った話ではありません、つまり 年齢に関係なく患う可能性があります、ただし傾向として高齢者にその分布が観られがちということだそうです

話を戻します

世界はもちろん 特に 日本は 高齢化社会 のただ中に居て さらに加速しています、家族はもちろん自分自身も その対象となり得ることは 例え 嫌な話でも 覚えて置いて損はないかもしれません

因みに、この症状を持つ方々の傾向として、他者に秘密を打ち明けたり 他者と親密な関係を築いたりすることをためらうようですが それは情報が自分に不利な形で使われるのではないかと懸念するためだそうです

そして友人の誠実さおよび家族 またはパートナーの貞節を疑うこともあります、極端に嫉妬深くなったり 自分の嫉妬を正当化するために 配偶者またはパートナーの活動および動機について絶えず問いただすことがあるようです、こうなっては「家族の絆」なんて 綺麗ごとは通用しません・・ 発症しているヒトの認識は 「」か「味方」の二者択一だからです

参考情報:パートナーに異常な嫉妬や妄想を持つ「オセロ症候群」の恐怖

そうして 上述の状況が 対象者の認識はもちろん、周囲の家族や関係者の理解を混乱させて さらに 話しをややこしくし、 暗いトンネルの出口が 全くみえなくしてしまいます

映像化その他による課題提起

映像化(映画・ドラマ)した作品などもあります(テーマそのものを扱った作品は下表等)ので ご興味がありましたら お時間の有る際にでもどうぞご覧ください、ただし めっちゃ暗い話が多く しかも ハッピーエンドはほぼ ありません(;´・ω・) 現実を観る参考であり、「現実」はドラマすら超えたモノを目の当たりにするコトでしょう・・かと

映画 トランストリップ 裕福な家庭で長年に渡って雇い主の信頼を得てきたメイドが主人公
映画 パラノイア ただし同様のタイトルで 高部知子主演の作品がある
人物 ヒトラー パラノイアに憑かれた人々〈上〉ヒトラーの脳との対話
人物 ジョン・ナッシュ 映画「ビューティフルマインド」のモデルとなった数学者
作品 舞姫(森鴎外) 森鷗外が1884年から4年間ドイツへ医学を学ぶ留学時の体験の作品

余談ですが、オランダのポスト印象派 の画家 ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)は双極性障害(そううつ病)もしくは境界性人格障害を患っていた可能性 があるが、自らの耳を切り落とし、自殺を図ったのはさまざまな要因が重なった結果とみられる──。アムステルダム(Amsterdam)にある ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)の展示会に合わせ研究者が16日、こんな見解を示した とのことです

 

新型コロナ禍

2020年~2021年の2年間で 極端な考えや主張が増殖しました

特に ネットでは書きたい放題・・ 投稿に対する揚げ足取り、芸能人 の行動に対する批判、根拠の有無(とりわけ気にいらないからという印象が多い)にかかわらず 政府自治体)に対する罵詈雑言(論理的な指摘や提案等は除きます)、日常及び社会に生じた事故・事件を 得体のしれない組織の関りや策謀・計略と結び付ける陰謀論 など、枚挙に遑がありません

こうした状況を眺めみると、何ら明確な理由や根拠なく 或いは何の関係もないほんの少しの出来事から勝手に曲解して、人から「攻撃される」「利用される」「陥れられる」等を筆頭とした多種の不信感や疑念 或いは妄想を病的に抱き、広く対人関係に支障をきたす 妄想性パーソナリティ障害(パラノイア)を ふと思い出し、陰謀論陰謀論とは何か そのメカニズムと対処法)なんかよりも 少なからず 様々な集団的パラノイア状態 を感じてならないです

然るに、そうした2年余りにおよぶ 新型コロナ禍 の閉塞感が 少なくないであろう潜在的する様々な集団的パラノイア を作っているような気がして 日頃から何気に危惧しています。実はこうした危惧も 新型コロナ以前から 別のパターン(対象)で 個人的な視覚内に見え隠れしたりしていました、それが・・

この10年で 起業を より連呼する風潮

前もって 誤解なきように申し上げておきます、「起業」すること自体には 反対していません

寧ろ賛同します、「起業」することで 個々人が得るモノや その後の事業継続で身に着く有形無形の資産は途轍もない財産になるはずです、何故ならば naganoマンも 30歳で 会社を作り その後 経営に携わっていましたから 身を以て分かっているからです

私が危惧するのは 「自分らしさ」「自己表現」「楽しさ(ワクワク)」「社会貢献の優先」を動機にして 数多吹聴される「起業」という行為に結びつけてしまう風潮に対してです

起業とは新しく事業を起こすこと」です

そしてその事業とは「営利を目的とした経済活動のこと」を指します、その経済の一部である事業収入は 事業者当人および その家族(もし従業員がいれば 当人及びその家族)の生活(命)に 無くてはならいものです、逆に言えば 事業者当人と その家族 および従業員とその家族 が生きていなければ 事業そのものが成り立ちません

起業の際に「社会課題を挙げつつ 世のためヒトのため」を発する例が少なくないです、コレはとても素晴らしいことで 寧ろ大賛成です

然しながら まず 向けなければならない視線の先は 当事者および家族や従業員(とその家族)といった目に見える最小範囲の存在ではないでしょうか、にもかからわず 自身や一番近くにいる家族すら養えることを保障できずに 世のためヒトのため的な起業は ダレ得しない自己満足なのではないか、と naganoマンは捉えているわけです

実際 「世のためヒトのため」に何かをしようとするならば  会社員や従業員として出来る活動(同僚、お客さん、ボランティア動植物、その他への親切行為)も多々ありますし、実際そのように活動している方々も少なくないはずです

ところが 何の保障も担保せずに自身や家族を犠牲にするかもしれない「起業」に向けて 安易に煽るような風潮は 社会における「パラノイア」に感じて止まないのです

冷静に考えれば 煽る側だって その行為によって金銭を獲得し 当事者とその家族(及び従業員とその家族)の生活を保障しているのではないでしょうか、煽られる側は 犠牲が生まれるかもしれない一方で 煽る側は しっかりと生活ができているかも・・とすれば 笑えないトリックアート ではないでしょうか

因みに、ベンチャー:venture とは、冒険(アドベンチャー:adventure)を意味する言葉が転じて、収益が未確定の新規事業全般についてもベンチャーと呼ぶようになった、つまり ビジネス社会の冒険的○○という意味にもあたり、新たに企業を設立することの他、既存の企業が社内に新規事業部門を立ち上げることも社内ベンチャーと呼んだりする場合があるそうです

そうです、ベンチャーとは「収益が未確定の新規事業」を指すわけで 極めて 見切り発車状態であることは 頭の隅に憶えて置くとよいでしょう 

隣の芝生は青く見える

報道に観る有名人の活躍はもちろんのこと、SNS で繋がる友人・知人の様子に刺激されて 過去及び現在にて 焦っていたりしてはいませんか?

どんなに世界が「起業」行為で溢れて、それがとても魅力的に観えたとしても 「他人が持っているものは、自分のものより良く見えるものですよ」という言葉を 一度 心で呟いて落ち着いてみてください、先ずは COOLになりましょうね、ということです

余談ですが、この言葉(隣の芝生~)は 海外から渡来した表現(“The grass is always greener on the other side of the fence.”)です、よく考えれば 古来より 日本には芝生なんてないんですね (´∀`*)ウフフ

最後に

今の社会に向けた 個人的提言です

起業を勧める側も それを聴く側も 常に選択肢の提示(選択肢の認識)を以てみてはいかがでしょうか、つまり 考えを巡らす際は 何を起点にするかがとても大事だと naganoマンは 捉えています

『何を守るか』←→『何が必要か』←→『得るために何をするか(仕事)』←→ どんな仕事の様態?

この流れのどこを起点とするかは 個々人の立場次第です、もっと極端な言い方をするならば、 ”被雇用者”か”雇用者(事業者)”の どちらを選ぶべきか、と

 

今回のテーマは 真面目かつ 賛否が分かれる話ですが あえて放り込んでみました、実際 正解は無いので ここまで読んで頂いた皆さんの中で 行動しながら考え続けてみてください

naganoマンは一通りやってきましたが 正直言って 自身にとっての正解が分からないのは勿論のこと 何が一番良いのかも 未だにわかりません、、ただ一つ言えるのは 家族や パートナーならびに 目に映る範囲のヒト達は大事にしましょうね、ということかなぁとは これまでの道のりで得た感覚です  (*‘∀‘) あっと、ワタシは✖1 ですが なにか?(´∀`*)ウフフ

 

それでは 皆さん、次回のコラムでお会いしましょう

ABOUT ME
Hiroshi Nagano
現在「食堂めしや」経営(調理含ワンオペ営業) 1992年 - 2017年まで 東京在住、22年間の IT業界の会社員として従事し、その後に飲食業界に転身(調理師免許取得、飲食店の調理勤務) しました。IT 業界での職種は SEおよび マーケティングスペシャリストに加え、経営管理含めバックオフィス業務にも携わりますが、得意分野は マーケティング全般です 在籍企業は、日本オラクル株式会社、ミラクル・リナックス株式会社・日本マイクロソフト株式会社 等
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