Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

世界で恩送り

Bonne année! Déwénity! Happy new year! Sawasdee Pii Mai ka! あけましておめでとう!

地球上には何言語存在するのだろう。

言語の数だけ、人々の生活にバリエーションがあり、新年の迎え方も様々だろう。

Introduction~セネガルのお祝い事〜

私が住んでいた西アフリカのセネガルは、お正月よりもイスラム教の犠牲祭を盛大に祝う。

イスラム歴により毎年ラマダン(断食月)とともに犠牲祭の時期も変わってくる。

セネガルの犠牲祭は、朝一に男性がモスクへ行き、お祈りをする。

帰宅後に、用意しておいたピンピンのヒツジを絞め始める。

前夜までメーメー鳴/泣いていたヒツジたちは、当日には悟ったように静かになり、

昼ごろにはその声は全く聞こえなくなってしまう・・・

※ホラーではない。そして下の写真はヤギじゃなくて、ヒツジさん

2021年は私にとって、そんなセネガルから帰国し、タテヨコ愛媛のお仲間に入れてもらった年である。本コラムでは、簡単に自己紹介をさせていただきたく、恐縮ながら2022年一発目のたてヨコラムの投稿となる。

Senegal Photo galleryと自己紹介

愛媛県東温市(旧川内町)で大学生まで生まれ育った私(大石紗己)は、その後、外国へ旅立つ人生を送ることとなった。

どうして外国だったか・・・

Good Question!といつも言いたくなるが、単純な動機。中学生の頃、兼業農家だった実家の手伝いで、遊びに行けないフラストレーションが外国に向いただけだった。

「だから、なんで外国なの?」と思うかもしれないが、それはここでは省略する。

大学時代にワーホリでカナダ・バンクーバーに滞在。

大学卒業後、日本語教師としてタイのチョンブリー県に滞在。

そして直近はアフリカのセネガル基礎データ)へ、はじめにJICA(独立行政法人国際協力機構)の事業であるJICA海外協力隊として首都のダカールに赴任した。特に協力隊に強い憧れがあったわけではない。カナダやタイ、他国で支えられ助けられてきたを、もっと人助けが必要なバショへ送りたいと思ったことで、協力隊が手段として浮上した。

協力隊に参加してよかったと、いろいろな経験と出会いに感謝し、7ヶ月の延長を経て任期満了。

その後もご縁があり、ダカールで立ち上げ直後の教育支援団体(Ashinaga Senegal)に勤務することに。

アフリカでも生かされた

カナダやタイ、他の国でも生かしてもらってきた恩を送りに来たセネガル(アフリカ)の土地で、私にできたことは何だったのか。

結局、特にセネガルの人々には、彼らの陽気さと適当さ、そして優しさに助けられてばかり。もちろん大変な目にあったり、苦労したことも同じぐらいあったはずなのに、思い出すのはケラケラ笑う彼らと温かさ。

セネガルにあったおもてなしの心「テランガ」。セネガルで感じた“無意識の多文化共生社会”

現地の人と同じように接してもらい助けてもらい、生かしてもらった7年3ヶ月。

愛媛で続く恩送り

地球上の人たちがみんなボーダーレスでフラットな関係でいられるような、

隣の人”が冗談を言っていると一緒に笑い合える、

隣の人“が困っていると気軽に手を差し伸べる、

そんな、草の根ベースでただただ平和に仲良く生きていけるセカイになればいいなって。

大好きな愛媛がそんなセカイへ近づけばいいなって。

だから、私の恩送りはまだまだ続いている。

きっとタテヨコ愛媛は、すでに私がほしいボーダーレスのセカイだから、そう、ここにいるんだと思う。

2021年よりも2022年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。Thank you for reading my column. I wish you all a very special year:)

ABOUT ME
大石 紗己
愛媛県東温市出身。 大学卒業後はタイで日本語教師として現地の学校に勤務。その後、西アフリカのセネガルへ日本語教育の分野で教育支援に携わり、その傍ら大好きな剣道を広めようとクラブを創立。 2021年3月日本帰国し、現在JICA愛媛デスクで活動中。
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