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たてヨコ愛媛で立ち上がったプロジェクトの紹介と報告記事。
メンバー募集中のプロジェクトもあります!

SYB-Matsuyama-PJビジネス事業チームデザイン

やりたいって思ってる事を他力本願狙って公開してみたww

やりたいって思ってるけど、実際やれてないことを公にしてみる。

お盆です!連休です!お忙しいとは存じますが、私の戯れ言に数分頂けたらと思います。
今回は「やりたいって思ってるけど、いろいろ言い訳してできてない5つのこと」を公にすることで、共感して進めてもらったり、一緒にやってもらったり、基本他力本願で助けてもらおうと言う実に下心満載のコラムとなっております!

私がやれてないことは下記の5本。

  1. たてヨコ愛媛:Makers ~一攫千金、メイカーになってみる~
  2. 技術の無駄遣いの祭典 ~技術者よ、一緒に遊ぼうぜ!~
  3. 自作自転車レース ~自転車産業を創出せよ!~
  4. 企業のデザイン導入に関するセミナー ~経済停滞だし何か変えてみない?~
  5. デザインセンターの開設 ~県のえらい方へ~

そもそもなんでこんなことをやりたいって思ってるかの背景説明をしておかないとですね。
まずはそこからお付き合いください。

愛媛の産業をアクセラレートしたい!

18歳で大学進学の為に愛媛を出まして、大学、就職、起業と約27年ほど関西に住んでおり、2017年の9月に松山にJターンしてきました。

理由は2つ。
1)両親と義母がいい年齢になったので、近くに住む方がいいだろう。
2)製品開発やデザインなどで愛媛に恩返しができたらいいな。

特に2つ目の理由こそがこのJターンした4年間で一番大切にしている考えであり、愛媛県内では超レアキャラ(職業)にあたる「プロダクトデザイン」や「製品開発コンサル」「新規ビジネス創造」「デザイン教育」など自分の培ってきた職能で、故郷である愛媛に恩返しというか、愛媛の産業をアクセラレーションできないかと考えたのです。

実際に愛媛に移住して4年間で見た現実

愛媛の第1次産業から6次産業、いや第7次産業の全ての産業にきちんとアイデア展開ができるデザイナーが関与することでビジネスチャンスを生み出す、感動を創造する、ファンを作る、経験を生み出す、想いを伝えるなどその産業それぞれをアクセラレートさせることは可能だと思っています。

ただ、都心部との大きな違いは企業規模の大小はもちろんののこと、「デザインリテラシー」と「デザイン活用経験値」がどの企業も多いとは言えず、まだ「デザイン」という言葉に幻想と限界のイメージがつきまとっているということ。

幻想とは、「デザインをよくしたら売れる」という文字列。
限界とは、「デザインしたところで売れない」という文字列。

ちょっとここ、デザインの成熟度の部分を説明させてください。

デザイン成熟度とは

貴方の会社や組織、もしくは貴方自身のデザインリテラシーはどのステップでしょうか?

デンマーク・デザインセンター(Danish Design Centre)が企業におけるデザインの活用度を理解するための方法として提唱している「デザインラダー」と言うモデルがあります。Step1からStep4に進むほど「デザインが企業にもたらす価値が大きくなる」とされています。


デザインラダー
https://danskdesigncenter.dk/sites/default/files/pdf/design_ladder_2016_eng_0.pdf

「ラダー(梯子)」と言うより「ステップ」と言う方が日本語的にはイメージしやすいですよね。下記の4ステップはそれを元に私が加筆してもう少し分かり易くしたものになりです。

大前提を1つ。
デザインとは:具体的な問題を解決するために思考・概念の組み立てを行うこと。とします。
見た目を良くすることは、「デザイン」という業務の中で課題解決するひとつの手段でしかなく、
おしゃれで、なんかかっこよくしてくれて、恥ずかしくない見た目にすること。だけがデザインではありません。笑

Step1) 「デザイン」を活用していない

・自社の製品やサービスにおいて、技術や設備の関係で「デザイン」という概念を使っていない。
・ユーザー視点よりも、「開発できる」「生産できる」「安価」が開発の主なスタンスになっている。
・デザイナーではない、もしくはデザイン理解の乏しい方が開発主導権を持っている。

Step2) スキンとしての「デザイン」

・製品やサービス、広告、パッケージなどにおいて最終段階でのみ考慮され、スタイリングのみになっている。
・スタイリングのみしか提案できないデザイナーや絵の好きな社員などに担当させていたりする。

Step3) プロセスとしての「デザイン」

・開発当初からデザインの概念が導入され、問題解決のアプローチとしてデザインを使用している。
・社会課題やUXなどを起点に発想され、きちんと問題解決ツールとしての「デザイン」を使える専門家の知見が活用されている。

Step4) 経営・運営戦略としての「デザイン」

・デザイン思考を理解したデザイナーが経営陣と共にコンセプトやベクトルを決める。
・ツールとしての「デザイン」がビジネスの戦略的に主要な要素として位置づけされている。

4年間、愛媛の企業を見てきた経験でいうと、ほとんどの会社がこのStep1もしくはStep2で留まっており、大手企業でもStep3以降はほとんど見たことがありません。能力が無いわけでは無く、あくまで経験値が無いため、Step3以降に進めていないのは明白だと思います。

結局やりたい事を平たく言うと

5本のやりたい事。この後個々は説明するとして、結局山田がやりたい事はなにかというと。

超端的に言うと、「愛媛をただの地方から、EHIMEにしていきたい」ってこと。
いつまでも日本の地方ではなくて、地球上にある面白いことが起きる、起きやすい地域にしたいのです。

そのための1つのツールが「デザイン」という言葉が包括する思考と発信だとして、県内において、どの自治体・行政や中小や零細企業が「戦略としてのデザイン」を当たり前に使う地域にしたいと思っています。

その延長上には、愛媛のデザイン業界はもとより、産業やそこに息づく人々のデザインリテラシーの向上となり、それが「EHIME」という文字列をかっこよくオシャレにし、シビックプライドの向上に繫がると思っています。

もちろん、弊社とデザインコンサルや顧問として契約して頂ければ、なお有り難い。笑

そのために私達が手に入れるべきモノ・コト

1)シビックプライド

世界に名だたる地域というのはKOBEやHOKKAIDO、FUKUOKA、YOKOHAMAなど、自分達が生活している地域に愛着を持ち、また、他とは違うことを声高に話し、如何に自分の街が素晴らしいかを説く傾向があると思います。

2)デザインリテラシー

EHIMEは今、どうでしょうか?
そのシビックプライドを持つための手段や方法論の1つが「デザイン」だと思います。
都市圏の企業が持ってくるパッケージイベントやキャラクターコラボを有り難がって実施したとて、シビックプライドは1ミリも向上しません。なぜこの現実を受け入れないのか正直疑問です。
自分達の力で、自分達がしたい、魅せたい、成ってみたい世界を表現しなければならないと思います。

3)面白いコトを面白いと言いえる環境

じゃあそのデザインリテラシーとやらはどこで手に入れるのかというと、様々な面白そうなイベントやプロジェクト、企画に早い段階から参画して経験値を上げること。その時にたてヨコ愛媛にいるアグレッシブな人々と沢山話をすると、デザインリテラシーを向上させながら、面白いコトを面白いと言える状況や場所を経験できると思います。

4)失敗をする勇気と失敗を許す空気

そのたてヨコのプロジェクトは失敗しても、途中で止めても誰にもとがめられることはありません。
自分の生活の余力としてできる範囲のことをやる。面白くなったら、少し時間を多めに割く。すこぶる面白くなったら、本業をすこしばかり削ってでも参加してみる。そうすると色んな事が一気に動き出すことを、少なくとも私はコロナ禍のたてヨコ愛媛で経験することができました。

やっとこさの具体的な「この指とーまれ!」

ここまで長かった~。お疲れ様でした。
今回こそは短くと思ったのだが、書いていくとあれこれ伝えたいコトが増えていきこうなるのです。すみません。
ここからは、ご興味のあるものだけを読んで、他は読み飛ばして頂いて問題ないです。

もし、具現化するにあたり、誰かをご紹介いただたいり、自分もやる!いや自分がやる!って手を上げて頂ける場合はFBコメントでもメッセンジャーでも何でも結構ですので、お声がけください!

やりたいこと!! その1)
「たてヨコ愛媛:Makers」

○あなたのアイデアを具現化する為の製造会社ライブラリー化
○世界一個人のアイデアをモノにしやすい県、市にする。

【解決したい3不(不平・不満・不思議)】
・本気で量産・販売するレベルではないけど、モノを作って売ってみたい。
・自分が思いついたアイデアや欲しいものを作りたいけど、何処に相談したら良いかわからない。
・ネットで工場見つけても、個人だから嫌がられるんじゃないか?
・具現化するときにいくら掛かるのか相場観もないから動けない。
・製造方法の知識もないから、どうやって作るのかもわかんない。
・作ったあとの販路を開拓できない。

【UX(User eXperience)】
思いついたアイデアを幾つか実際に作ってみて、実際に売ってみることができる!
実際に作って、使って、売ってみて評判良ければクラファンにチャレンジできる!

【内容】
1)愛媛県内(県外・海外も可)の小ロット対応可能な製造業者のWebデータベース化
  ・県の「すご技」は県外の企業向けで個人や零細中小には企業規模が大きすぎ使えない。
  ・食品や飲料、和菓子やケーキ屋さん、建築業者など「加工ができる業種」は全部対象。

2)金額別作れるもの、できる加工なども検索できるようにする。
  ・3万円で何が作れるかの会社と内容がわかるリスト
  ・5万円で(以下同)
  ・10~100個程度作るといくら?

3)たてヨコ愛媛のECサイト
  ・ECサイトの起ち上げ(BASEなどを使って)
  ・高島屋ハンズや、エミフルなどの雑貨店との連携
  ・道後地区などのショップでの取扱
  ・リアル「たてヨコShop」の起ち上げ?

4)開発、企画者の育成
 ○企画・立案
  ・製品開発に関しての発想や企画のワークショップイベント
  ・ネーミング、コピーライティングなどのワークショップ
 ○試作
  ・ArduinoやRaspberry Piなどのプロトタイプ製作のワークショップ
  ・スマホアプリ製作のワークショップ
  ・工場見学
  ・製造法の勉強会

やりたいこと!! その2)
技術の無駄遣いの祭典

○企業内のエンジニア・技術者達をたてヨコ愛媛などの社会コミュニティーに引っ張り出す
○個人・企業含めて、ある意味不真面目で面白くワクワクするようなモノの発表の場を持たせたい。

Red Bull Flugtag Kobe 2015. 大人が本気で作って出場したのでした。

【解決したい3不(不平・不満・不思議)】
・愛媛ではエンジニアや技術者のコミュニティーがなく、そういう場に出てくる文化がない。
・エンジニアや技術者とのネットワークが薄く、製品開発などの相談する人がいない。
・実は世界トップクラスの技術を持った人が、県内にいたりする。
・スタートアップなどの話になっても直ぐにWEBサービス系ばかりになりがち。

【UX(User eXperience)】
県内の技術者やエンジニアが、業務以外の部分で本気を出すことで、実はイノベーションが起こったりする。企業の中の○○さんではなく、技術者やエンジニアも自分個人で社会とコミュニティが持てる。そのネットワークで地域全体のものづくり能力が向上するのです。

数年前に開発してた、体温や汗でほっぺを染めるメガネ。特許出願まではしたけど、止まってます。

【内容】
Fase1)パイロット的なイベント開催
 ・愛媛県内企業によるオリジナルのロボコン開催
 ・ロボコン開催会場でのパネル展示 など
  例:NHK松山放送局企画で「企業対抗ロボコン」とか?
   予算3万円の部
   予算5万円の部
   無制限の部
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=Qi7yTatjcAU

Fase2)イベント開催企業の広報戦略にリーチ
 ・上記ロボコン参加企業によるローカル雑誌、WEBメディアへの記事展開
  ※参加した理由や人材募集など

Fase3)参加企業の誘致や認知度アップ
 ・参加企業による、ワークショップ(技術試験場など)
  ※興味がある企業への窓口を拡げる。

Fase4)SYB 松山(仮称)開催
 ・場所:エミフルMASAKI
 ・県内企業、子供向けプログラム教室などのワークショップ
 ・クラフト、雑貨などの販売。ドローンの実演など。
 ・※SYB(Save your breath.:言うだけ無駄)
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=aIFZJOPXwUY

やりたいこと!! その3)
自作自転車レース

○愛媛県内に自転車メイカーや部品加工業の創出
○世界唯一の自転車レースをすることで、県や市の自転車によるブランディングをアクセラレート

【解決したい3不(不平・不満・不思議)】
・県として自転車を押しているが、文化としてだけで、県内に自転車産業は全く発生していない。
・地方都市はどうしても都会やどこかでやってるもののモノマネで、独自性が皆無。
・自転車はもっと自由なはずなのに、県内ではロード自転車ばかりが取り上げられている。
・自転車でしまなみ海道って言う割りには、その恩恵はほとんど広島側に吸い上げられている。

【内容】
1)松山市内を閉鎖しての自転車レース
 ・お城山を中心とした周回コースを設定。
 ・路面電車の線路とかがあって、波乱も起きやすい
 ・普段、車で走ってる所を止まること無く走れる。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=-u-A4X_r-28

2)自作自転車レース
 ・レギュレーションを決めて、自作自転車でのレース
 ・金額に上限を付けて、幾つかのクラスにする
 ・スピード部門、パフォーマンス部門などの部門をつくる
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=Q5pyyHVAVLw

3)自作三輪自転車ドリフトレース
 ・リアタイヤを塩ビの水道管にして、リアがすべる三輪車
 ・コーナーをドリフとしながらカーブする。
 ・上記がF1的だとすると、こちらはWRC的なレース
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=Fq0wowt-x_Y

やりたいこと!! その4)
企業のデザイン導入に関するセミナー

○技術ある企業の製品開発やデザイン思考の導入を手助けしたい。
○上記デザインラダー(デザインステップ)のステップをより深く伝えたい。
○デザインに関して変な業社から御社を守りたい。
○経営陣に「デザインを導入するメリットと意味」を説明したい。

【解決したい3不(不平・不満・不思議)】
・社内のデザインリテラシーが低く、表層的なデザイン導入に終わって成果がでない。
・外部デザイナーやデザイン事務所の使い方、見分け方が解らない。
・まず何をすべきかの第一歩目が解らない。
・デザインを導入したとて、儲かるかどうかがわからない。
・社名や製品名の知名度が低いのをなんとかしたい。

【内容】
1)無料相談会
 ・まずは無料で経営や開発などの相談の時間を設けて、個別にお話しをする。

2)デザインを学ぶ
 ・そもそも経営にとって大切なデザイン思考とはなにかを伝える。

3)デザインのワークショップ
 ・問題解決ツールとしてのデザインを実際に体験し、考えてみるワークショップ

やりたいこと!! その5)
愛媛デザインセンターの開設

○県自体のブランディングを統括することで、県民のシビックプライドの向上させる
○県内企業のBtoC製品のレベルアップやブランディング、広告などのレベルアップ
○デザインは専門性が高いので、企業とデザイン事務所のマッチング、相談窓口を一元化

【解決したい3不(不平・不満・不思議)】
・県内の企業のデザインリテラシーは国内でもかなり低い。
・過去に県内でも設立の機運が高まったらしいが、バブル崩壊などの理由で頓挫している。
・こういったデザインセンターの有無とその地域のシビックプライドは比較的比例している。
・愛媛県のブランディングに関東からの持ちこみ企画が多く、個々に入札で独自性も一貫性もない。
・県内マッチングできないので、デザイン業務を都市圏に依頼しているパターンが多い。

【内容】
1)愛媛県もしくは松山市による公的なデザインセンターの開設
 ・国内の成功しているデザインセンターを踏襲(失敗例も多数あり)
 ・まずは小さくでもいいので専門の部署を新設
 ・テクノプラザは街から遠すぎる。松山で一番おしゃれな場所に設置が必要

2)商業デザインに関する業務を一元化
 ・グラフィック、プロダクトの商業デザインに特化(場合によってはインテリアやWEB、映像も)
 ・企業が直ぐに思いつき、相談できたりする場所として機能させる。

3)県内デザイン事務所・企業に対して会員制にする
 ・初期一定期間は無料
 ・1つの踏み絵として会費をあつめる。年会費2万円程度
 ・デザインやスタートアップに特化した会員のマッチングや勉強会、展示会などを行う

4)県や市のブランディングやデザイン事業を担う
 ・一貫したデザインやブランディングを発信することで効率を最大化させる
 ・部署ごとのデザインやブランディング業務を軽減し業務の負担を減らす

5)県内デザイン会社の経営のバックアップ
 ・経営相談や助成金などの相談窓口
 ・打合せ、ワークスペースの確保(マツヤマンスペースと連携?)
 ・デザイン事務所では導入しにくい機器(UVプリンタなど)の導入
 ・デザイン関連資料のライブラリー

6)デザイン関連季刊誌の発刊
 ・県内外企業に対して、デザイン関連雑誌を季刊誌として発刊
 ・愛媛のブランディングツールにする

7)もし、県も市もやらないなら。。。
 ・そうなるとたてヨコ愛媛か有志でデザインセンターを立ち上げる!

おわりに

さて、今回も長文になってしましました。
しれっと簡単な言葉で想いを伝えられる方がうらやましいです。

現在あれこれ振り回されており、誠に他力本願ではございますが、皆様と一緒に面白がってこれらができたらいいなって思います。
もっともコロナが収束しないとですね。

ABOUT ME
山田 敬宏
大学卒業後、メーカー・デザイン事務所勤務を経て、1999年「有限会社リプル・エフェクト(西宮市)」、2017年「株式会社リプルエフェクト(松山市)」を設立。東京・大阪・愛媛の大小様々な企業の製品開発やブランディング、デザイン、ビジネス創出など、デザインコンサルティングとして「0 to1」業務のブレインを担当。 国内をはじめ、世界3大デザイン賞やビジネスコンテストのグランプリなどを多数受賞。 その他、大学や専門学校での講師や起業イベントなどでのメンター・コーチング、製品開発系のセミナーなども行う。 ビジネス デザイナー / デザイン ディレクター / 製品開発・プロダクト デザイナー / UX・UIデザイナー
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