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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

SDGsビジネス

ビジョンで売るという挑戦 ~モリンガクッキー~

初めまして!

松山東高校出身、渡邊聖と申します。

東京理科大学への進学を機に大好きな愛媛県、東温市を離れ、もう4年の月日が経ちました。現在は、修士1年として機械科の勉学に励んでおります。

今回、たてヨコ愛媛のみなさんにご協力をお願いしたく、記事投稿を立候補させていただきました。


ソーシャルビジネスとしてモリンガクッキーを販売しています

 さて、タイトルにもあるように私、渡邊を含めたMore-ingはソーシャルビジネスとしてモリンガクッキーを販売しています。

 これだけでは「モリンガとは?」、「クッキー販売がソーシャルビジネス???」と分からないことが多いと思いますので以下の順で簡単に説明していきます!

  • ①モリンガとは
  • ②More-ingのビジョン
  • ③これまでの活動

モリンガとは

 モリンガとは、ワサビノキ科唯一の属であるワサビノキ属の1種であり、亜熱帯以南で自生する植物です。栄養が豊富にバランスよく含まれていること、成長速度が速く二酸化炭素吸収量が多い(杉の木の50倍)ことを特徴としています。

 その他にも種に水の浄化作用があるなど、様々な方面で優秀なモリンガですが自生地域では「そこらへんにある木」として認識されており、食べ物として認識されていない地域も多くあります。

 下の図をご覧ください。これは栄養失調問題が深刻な地域とモリンガが自生する地域を比べたものになります。このように上記2つの分布はとても類似しています。

②More-ingのビジョン

 そんなモリンガを活用して私たちは「持続可能に、入手可能なもので人々の命と生活を救う」というビジョンを掲げて活動しております。ビジョンを掲げるまでのストーリーはMore-ingが立ち上がった当初の、ネパールへの現地調査に端を発します。

 ネパール現地の方々とお話をして、とても印象的だったのは「栄養バランスを意識する習慣」がないということです。日本では、発展途上国での栄養問題がテレビや新聞で度々取り上げられますが、現地の方々は栄養について困っていない、意識していないというのが現実でした。 

 ここで皆様に理解していただきたいのは、私たちは「現地の方々に”栄養”や”健康”について教育したい」ということではないことです。日本人に生活と文化があるように、現地の方々にも長年培ってきた生活と文化があり、それが彼らの”リアル”です。私たちMore-ingは現地の文化や生活を崩すことなく栄養問題を解決することを、引き続き目指して活動していきます。

 加えて、「この商品の〇〇%が発展途上国の方々の生活のために活用されます」というような売り方もしません。これらのような”計画的”、”意識的”な活動は持続可能ではないと考えるからです。購入者の方が「食べてみたいから」「美味しそうだから」買う、モリンガ農家の方が「生活が安定するから」「儲かるから」売るという”偶発的”で”自然”なビジネスの流れを構築したいと考えています。

③これまでの活動

これまでのMore-ingの活動について

2019年  3月:ネパール現地の会社Swabalamban Bikash Companyと契約締結に成功

    4月:HultPrizeにて世界地区予選進出、ホーチミンにてピッチ

    9月:ヤンセンファーマ主催「病のない未来アイデアコンテスト」優勝(※1)

2020年  2月:※1の優勝者としてアメリカのJohnson & Johnson JLABsへ招待&訪問

      3月:東京理科大学のVCであるTEICから資金調達

2021年  1月:第一弾モリンガクッキー(カンボジアで製造)の販売開始(2月末に完売)

             3月:第二弾モリンガクッキー(日本で製造)販売開始(販売中)

 例に漏れずコロナの影響はMore-ingにも及び、2020年4月に予定していたカンボジアへの渡航とモリンガ農家の方とのコミュニケーションを含む現地調査は中止となりました。そこで私たちは途上国での生産販売から日本での販路拡大に方向性を切り替え、現在に至ります。


More-ingの課題

 私たちは、日本におけるモリンガのマーケットが広がることで途上国においてモリンガ農家人口が”自然と”増加し、現地の方がモリンガを口にする機会が”自然と” (みかん農家の親戚にみかんをもらうように)増加する。その結果、栄養問題少しずつでも改善されると信じており、そうなるようなシステムづくりに日々精進しております。

 しかし現在、私たちMore-ingの目の前に大きな問題が立ちはだかっています。それが「つながり」を作れないことです。実は、クッキーの製造をお願いしていたカンボジアの工房を取り仕切っていた方が病気に伏し、モリンガクッキーの製造が難しい状況となりました。私たちは新たなモリンガ農家の方と(製粉)工房を探し、コンタクトを取っていますが私たちだけではどうしても限界を感じています。

 そこで、たてヨコ愛媛の皆様にご協力をお願いしたく思っております。それは「つながり」を作ることです。私たちのビジョンに共感して繋がっていただけるという方、他団体と相性が良いから繋いでいただけるという方を大募集しております!!ご協力をお願いいたします。

 具体的に申し上げますと、ご協力いただけるモリンガ農家の方やモリンガを使用したお菓子や料理、パン等の開発にご協力いただけるという方は、是非ご連絡下さい🙇

もちろん、More-ingやモリンガについて興味がある方、ビジョンに共感し私たちとお話していただけるという方も大募集しております!!!


おわりに

 長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。ここでは書ききれなかったこともあるので、少しでもご興味を持っていただけたらMore-ingのHPやSNSも是非ご覧いただけると幸いです。ありがとうございました。

(↓↓↓ モリンガに関する論文をみんなで読む「モリンガ輪読会」での1シーン」)

以下にMore-ingのHPのURLと購入経路,Twitterへのリンクを掲載いたします.

  1. ホームページリンク → → → https://www.more-ing.com/
  2. 購入経路(Base) → → → → → https://moreing.thebase.in/
ABOUT ME
渡邊 聖
高校までは愛媛県にいましたが、大学進学で東京へ上京しました。 東京理科大学の学部4年で、今年の春に同大学院へ進学する予定です。 学業以外のことで言うと、More-ingという学生団体でモリンガという植物を使ったクッキー及びパウダーの製造と販売を行っています! モリンガというのは熱帯地域に自生する栄養価の高い植物であり、次世代スーパーフードと言われています。 私達はモリンガを活用して発展途上国の方々の健康問題と雇用問題を同時に解決しようと頑張っています。 モリンガについてはホームページに詳しく説明しているので、興味があれば是非見てみてください。 URL : https://www.more-ing.com/ クッキー、パウダーはbaseで販売しています。 URL : https://moreing.thebase.in/ 愛媛県の繁栄に少しでも貢献できれば光栄です。未熟者ですが、よろしくお願いいたします。
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