たてヨコ愛媛には数多くの変な人達が集まっていて、様々なプロジェクトが存在します。きっと、その中でも最もトリッキーなPJが我々のSCMYプロジェクトかもしれません。
私達が作ろうとしてるモノ。
それは「タイムマシン」です。
今、きっとこれを読み始めた貴方は少しあきれ気味に、「読む価値なし!」って思ったに違いありません。でもこれが、私達が本気だとしたらどうでしょうか?
今更だけど、5Gってなんだ?
我々SCMYチームの初期テーマは、「愛媛地域資源デジタルオープンソース化計画」と「5G ビジネスとまちづくり。5G・ローカル5G をどのようにビジネスに取り入れるか」の2つのテーマからスタートします。
私達はまず、「5Gが世界の変革を促す」と言われてることから、まずは5Gの理解からはじめます。
今更5Gの説明は蛇足ではありますが、駆け足に説明すると、現在私達が携帯電話などで使ってる通信サービスが4Gで、5Gは次世代の高速通信サービスと言われています。5Gは3つの革新がもたらされると言われ、それが、
「超高速(eMBB)」
「低遅延(URLLC)」
「多接続同時接続(mMTC)」
になります。
この中で最も注目されているのは「超高速(eMBB)」で、「2時間の映画を3秒でダウンロードできる!」って良く耳にしたと思います。
また、同時に5Gを説明する上で必要な単語として「ローカル5G」と「Wi-Fi 6」がありますがここでは説明を割愛させて頂きます。ご興味あれば、下記URLから外部サイトをご参照ください。
https://agency-star.co.jp/column/local-5g
国も県も、そして市も、こぞってメディアや携帯キャリアなどが当然の未来として描くこの5Gの世界に対してある意味陶酔し、私達チームも地方都市としての可能性を模索すべく、ありとあらゆる方面からアイデアを出し検証しました。
松山という、災害の発生確立が低いと言われる土地柄をいかし、大規模なデータセンターの誘致がいいのでは?とか、高速ネットワークなので、自治体として全国の地方都市に先駆けてサービスエリアの拡充を狙うべきだとか、〇〇地区はローカル5Gの試験地域に入るらしいとか、多数が繋がるからスマートダストの特区化したらどうかとか、自動運転などの特区もいいんじゃないかとか、それはそれは多くのアイデアを出していきました。
が、なにかおかしいのです。
なにか、腑に落ちないのです。
5Gの正体
「スピードが速くなる」「映画が数秒でダウンロードできる」「遅延が無くなる」「遠隔操作での運転や重機操縦、手術などができる」「沢山のデバイスが繋がる」「どんどん増える端末の飽和を防げる」「花火大会などでも携帯が通じる」など、調べても調べても、この手の話ばかり。
様々な角度からこの5Gなる「箱」を切っては中身を確認するも、なにかそこには、解ったようなわかんないような、実にあやふやな存在があるのみで、何か革新めいた何かが見え隠れするのみ。結局は社会としてイノベーションがどう起こるのかが見えてこない。
そう、5Gって「箱」の中身を誰も確認出来ていないし、むしろ出来ない。まさに5Gの正体とは「シュレーディンガーの猫」に置ける「箱」なんじゃないかという所にたどり着いたのです。
※「シュレーディンガーの猫」とは、量子力学における思想実験。
(詳しくはググってください)
「5Gという技術は『シュレーディンガーの猫』に置ける『箱』である」
こう定義すると、実に「DX(DX:Digital Transformation)」と「機能飽和状態」のキーワードで全てが説明することが可能になり、その結果、1つの解にたどり着きます。
MP3技術が生まれ、CDが駆逐され、DL購入が当たり前になった「DX」
4Gの通信速度にさほど不満を感じない生活になった「機能飽和状態」
これら技術はいつの間にか、人間の操作や思考時間、仕草などを超越したスピードをもたらしはじめる。
そう。
5Gとは「企業」がビジネスツールとして利用していく技術。
4Gとは「個人」が分かり易く恩恵を受けた技術。
もう既に5Gの技術に「個」の価値観は飽和していて、今までの4Gの時の価値観でいくら5Gを理解しようとしても、そりゃ根本が異なるので、無理な話だったのです。
かなり端折りましたが、世界中のどの本にも載っていない私達チームがたどり着いた5Gの正体。5Gの勉強会なんかいくらしても、5Gでなにが出来るかをいくら考えても、その箱の中に猫の気配はしていても、いるかもしれないし、いないかもしれません。
※もし、この辺の詳しい説明が欲しい場合はプロジェクトメンバーをとっ捕まえて聞いてみてください。(^_^)
「何ができるのか」から「なにをするのか」へ
さてと、ほぼ振り出しに戻った感がいなめない私達チームは他の幾つかのチーム同様「解散」というワードが頭の中にちらほら浮かびます。もちろん「COVID-19」は容赦なく私達のプランを否定していきます。
私達はこの小さな地方都市である松山市をどうして行きたいのか?
まるで、市長や市議会議員にでもなるかの如く、意見を突き合わせていきした。
・マイクロツーリズム
・テレワーク
・デジタルデバイド
・ワーケーション
・シビックプライド
・バイトの話
・ノスタルジー
これまた様々な意見を話していく中で、
「今後人が移動しないことが、1つの常識になったら、旅行とかってどうなるんだろね」
「それこそ、5Gが普及したら、オンライン旅行とか?」
「でも、それ、テレビで見るのと変わんないやん。」
「そだね・・・・・」
「・・・・・・・・」
「昔行った所や住んだことある場所だったら、オンラインでも見てみたいよね?」
「確かに、それこそ、年配の方なら余計に変化も楽しめるかも?」
なんとなく、見えてきました。
我々SCMYチームの初期テーマのもう一つ。
「愛媛地域資源デジタルオープンソース化計画」
キーワードは「観光概念を変える ・ 観光概念が変わる」
街を丸ごとタイムライン・デジタルアーカイブ化
鋭い方なら、もう私達が意図してる世界がすこし見えてきたのではないでしょうか? もっと鋭い人なら「Google map」で良くない?って思った事でしょう。
私達が目指すのは、松山市の街をタイムラインで追えるレベルでのアーカイブ化。
360度写真データ、3D点群データなどを、市民が作っていく仕組み作り。
そして、そのデータは松山市全体をクリエイティブ コモンズを含めたフリー素材として、個人やゲームメーカー、不動産業者、映像関係者などにそれぞれつかってもらい、世の中の様々なクリエイトな場面で松山市のどこかを利用して頂きたいと思っています。
もちろん、実現できるかどうかは正直まだまだハードルがあります。
でも、これがもし松山市全体で出来たら、あの日あの瞬間、松山のある場所へ、タイムスリップ出来るようになるかもしれないと、私達は考えています。
まずは、360度の全天カメラで、市内あちこちを撮影し、それをたてヨコ愛媛サイト内の画像アーカイブで世の中に共有してテストする予定にしてます。
興味がある方、是非、ご参加頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
If you can dream it, you can do it.
夢見ることができれば、それは実現できる。
– Walt Disney
The goddess never smiles at adults who have forgotten how to dream.
夢を見ることを忘れた大人達に女神は微笑まない。
– Takahiro YAMADA :-p
Adults who continue to dream like children change the world.
子どものように夢を見続ける大人が世界を変える。
– Kaz.Oomi