こんにちは!
最近もタテヨコメンバーの皆さんに助けられながら生きている谷村です。
まずは皆様に感謝を伝えたいと思います。
①多文化共生
おかげさまで、えひめインターナショナルMeet-upをNPO法人化することができました。
登記の事務所は、タテヨコメンバーの植松さんがいらっしゃるワクリエ新居浜になりました。
また、タテヨコメンバーの白石さんが役員をされているアビリティーセンター社さんにも設立時の正会員になっていただきました。タテヨコメンバーの志摩さんの留学生向け事業をされている会社ともコラボレーション企画が生まれそうです。
12月に開催したクリスマス会の様子
②海外進学
おかげさまで、今年度は30校で出前授業を開催することができました。今月はじめには、愛媛大学教育学部附属中学校で中3対象に出前授業を行いましたが、ゲストスピーカーとしてタテヨコメンバーの権名津さんのご紹介でイギリスの大学に在学中の娘さんにご登壇いただきました。
愛媛大学教育学部附属中学校での出前授業にて
他にも、前回の記事をきっかけに、海外進学・留学に興味のある四国の中高生向け完全無料オンラインコミュニティ「しこくGlobalネットワーク」に中高生のお子さんをご紹介いただいた方も複数いらっしゃいます。
さらに、残り10日であと15万円となった四国の学校への出前授業のためのクラウドファンディングへも、複数の方からご寄付いただきありがとうございました。(図々しいですが、あと一息です。お力をお貸しください!)
https://okane-kikin.org/contribution/7431
↑クラウドファンディングページ
以上、タテヨコメンバーの皆様に助けられてばかりで本当にありがとうございます。
私も何かお返しできることがあれば何なりとお申し付けください。
さて、そんな中でいま私は、今月末に迫った変人學会の設立に向けて奔走しています。
え、変人?ふざけてんのか?と思ったあなた。私はいたって大真面目です。(逆に心配されそうですが笑)
https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/240330_henjingakkai
↑変人學会設立記念ヘンポジウムのイベントページ
私が「変人」というキーワードに関心を持ったのは大学3年生の頃に遡ります。2016年4月5日。中央大学変人学部というサークルを立ち上げました。大学が示すロールモデルが画一的だと感じた私を含めた学生有志で、非マジョリティによる逆張りとして「変人」を掲げ、多様な大学生活や進路のあり方を考える活動をスタートしました。
時を同じくして、偶然ですが2017年に京大変人講座と東京学芸大変人類学研究所がスタート。3団体は徐々に連携するようになり、コロナ禍の2022年に変をテーマにしたシンポジウムをやろうということで、第1回ヘンポジウムが開催された。北陸変人会議や、変人採用を長年続けるJT社の元役員など各界から登壇者・参加者が集まりました。これがきっかけとなり、學会を作ろうという機運が高まり、今回に至ります。
変人學会設立発起人会議の様子
「変人」というとみなさんどんなイメージを抱きますか?私は、世間の変人に対する期待値の高さを興味深く観察しています。例えば、ある人は変人に対し、スティーブ・ジョブズのような偉人をイメージします。ある人は変人に対し、レオナルド・ダ・ヴィンチのような天才をイメージします。ある人は変人に対し、犯罪者や迷惑な人をイメージします。ある人は変人に対し、奇想天外な言行をする奇人をイメージします。いずれにしても飛び抜けた人をイメージするみたいです。
しかし、私たちは「人は生まれながらにみな変人である」と考えています。誰一人として同じ人間はいないのだから、誰かが誰かにとっての当たり前という判断指標に対して、変となりうるのです。そして、前述のような飛び抜けた存在も、特定の時代や特定の集団の中での話であることを気をつけなければなりません。
そのため、たまに変人こそが世の中を変える、イノベーションを起こす、クリエイティブ人材だ、という方々もいらっしゃるのですが、それも違うのかなと思っています。たまたまその時代の価値観の中で、ある人の行動や考えが役に立ったということにすぎません。多くのノーベル賞受賞者が、その研究は何の役にたつのかと問われて、わからない、とか、役に立ちません、などと答えていることからもよくわかるように、たまたま好きだったり楽しかったりという純粋な感情に基づいて行動したことが結果としてノーベル賞に繋がったということに過ぎないのです。
変人學会ロゴ デザインは東京学芸大の正木教授
全ての人が、その人の持つ個性や好きや楽しいに素直に行動することができれば、社会の主流や中心に忖度してマジョリティに合わせるということをしなければ、みんな変人になりうるのです。
だからこそ、近年コスパやタイパなどと何かと効率が重視され、学校教育でもいかに目標に対して無駄を避けて直線で到達するのかを模索する状況において、こうした変人的な営みは、無駄や非効率、無価値の代表例ですが、非常に大切なのだと考えています。
AI時代が到来し、人間らしさとは何かが問われています。その中で、まさに効率性はAIの得意分野です。人間がそこを目指したところで、人間らしさを自ら失うことになるでしょう。いまこそ変人。遠回りや無価値を恐れず、自らに素直になる。それが自由に、避難や排除の対象とならない余白のある社会になれば、その社会は豊かで、結果としてクリエイティブかつイノベーティブになるのだと考えています。
変人學会は、変人が集まる場ではありません。変や変人をテーマに活動・研究している個人や団体が現在発起人となっています。(京大元総長の山極壽一先生や、探偵ナイトスクープ初代探偵の越前屋俵太さん、アルファドライブ社役員の平尾譲ニさんや博報堂University of Creativityの加藤昌治さんなど)前述の理念に共感した方なら誰でも参加できます。参加者間の交流やコラボレーションの場の提供に加え、変に関するシンポジウムである「ヘンポジウム」の開催や、学校向けに変について考えるワークショップの提供といった、世の中に対してAI時代に問われる人間らしさとは何かを発信する活動も行う予定です。
尽誠学園高校での変人ワークショップの一コマ
ぜひご興味をお持ちいただいたタテヨコメンバーの皆様。ご一緒できることを楽しみにしています。
https://henjin-society.studio.site/
↑変人學会HP