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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

テクニカルガジェットビジネス

テクノロジに思いを馳せる

マトリックスの新作が2021/12月に公開、ということで公開済みの三部作を改めて観ました。
一作目の序盤でネオが会社にきたエージェントから逃げるシーンがあるのですが、そこで使われたのがNokia製の携帯電話(ガラケー)です。
スマホじゃないんだ、と思ったのですが調べてみるとマトリックスの公開は1999年でした💦
(初代iPhoneが発売されたのが2007/6月)
20年経っても色褪せない面白さで新作が楽しみです。

ということで、はじめまして。
池川隆紀と申します。
新卒で入った銀行を退職して、今は松山でプログラマとして働いています。
(ちなみにネオもプログラマです。)

このコラムでは今後くるテクノロジについて、思いを馳せたいと思います。

ハイプ・サイクル

Gartner社が毎年発表しているハイプ・サイクルが丁度先月(2021/8月)発表されたところなので、それを参考にします。
まずはハイプ・サイクルが何か簡単に説明します。

出典:Gartner: ハイプ・サイクル

ハイプ・サイクルを見ると
そのテクノロジ、盛り上がってるけど実際どうなの?期待しすぎ??実用可能???
が分かります。
ハイプ (hype)は過度な期待という意味。
詳しくはGarter社のサイトに説明があるので興味がある方は見てみてください。

本来は新しいテクノロジに対して投資を行うタイミングを判断するために使われるようですが、技術者としては今後どの技術にベットすべきか判断する材料としても使えます。

今後くる(かもしれない)テクノロジ

先月(2021/8月)発表された先進テクノロジのハイプ・サイクルがこちら。

出典: Gartner: 先進テクノロジのハイプ・サイクル:2021年

はい、ぱっと見よく分からないテクノロジが多いです。
ただグラフを見る限り「黎明期」「『過度な期待』のピーク期」に集中していることから、現時点で実用段階のテクノロジはなさそうです。
要は今後くるかもしれないテクノロジということです。

せっかくなのでいくつか調べて紹介してみます。

  1. 分散型アイデンティティ
  2. マルチエクスペリエンス
  3. 分散型金融

① 分散型アイデンティティ

  • 本命、◎
  • グラフの一番右に位置しており、「過度な期待」のピークはすぎていることから今後生き残れるかが肝
  • うまくいけばあと2~5年で実用段階(生産性の安定期)に入るかも

自己主権型アイデンティティと分散型アイデンティティ
大体セットで出てきます。
自己主権型アイデンティティ: 自身のIDを自ら管理する手法
分散型アイデンティティ:ユーザーの許可した範囲でID情報をサービス提供者が共有し合う手法

出典: NTT DATA: 自己主権型アイデンティティ

プライバシーの保護、的な観点が強いと思いますが、個人的には一つのIDで全てのサービスが使えるようになれば良いなと思います。
ID、パスワードの管理が面倒なので。


有名どころだとMicrosoft社ブロックチェーンを使った分散型IDシステムのプレビュー版を公開してます。

② マルチエクスペリエンス

  • 対抗、◯
  • 「黎明期」真っ只中
  • もうすぐ「過度な期待」のピーク期に入れるか
  • 実用段階(生産性の安定期)までは5~10年

マルチエクスペリエンス
デジタル世界において現実世界で体験できないような多様な知覚や経験を得られること。
VR、AR、MRなどのテクノロジを使って、従来と違う体験をユーザーに提供することができる。

出典: コベルコシステム: 多種多様なマルチエクスペリエンス

例えば、何かものを買うときに近くに取り扱っている店舗がない場合、ネットで注文すれば購入できます。
ただ購入することはできますが、体験としてはいまいちな気がします。
そこでVRを使うことで商品を見るだけでなく、販売員と会話し商品購入するといった実際にショッピングしているのと同じ体験をすることができるようになるかもしれません。

音声認識やスマートデバイスなどすでに実用段階のものもあるためイメージしやすいです。
Oculus Quest 2 を売ってしまったのは時期尚早だったかも。

③ 分散型金融

  • 穴、×
  • 「黎明期」真っ只中
  • 実用段階(生産性の安定期)まであと5~10年

分散型金融
いわゆるDeFi(Decentralized Finance)
分散という言葉がついているので、これもブロックチェーン関連。
銀行等の管理主体なしに、無人で金融サービスを提供する仕組み。
スマートコントラクトを用いた融資など可能性は感じるが、投機の色が強い仮想通貨を用いることや本人確認が不要でマネロンの問題があることなどクリアしなければならない課題が多い印象。

出典: invest Navi: 仮想通貨Defiとは

分散型金融については、2021/4月に日銀レビューでも取り上げられてました。
日銀が分散型金融についてレビューしていること自体が興味深いです。

テクノロジのその先に

新しいテクノロジってなんかワクワクしませんか。
今私たちが抱えている多くの問題はテクノロジをうまく使えば解決できる、と考えてます。
テクノロジのその先にはきっと楽しい未来が待っているはず。

コラムは以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!!

アイキャッチ画像はマトリックスのオープニングのオマージュにしました。
本物同様とある文字列をランダムに表示させてます。(本物は寿司のレシピが隠されているそうです)
良かったらなんの文字列が隠れているか探してみてください ゚゚┌┴o゚゚゚゚°

ABOUT ME
池川 隆紀
元銀行員のソフトウェアエンジニアです。 Webシステムの開発に携わっています。 最近はチームマネジメントと英語に興味があり勉強中です。