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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

自己紹介事業デザイン

チョロQを分解していた少年が、松山市内にハートを隠すまで

たてヨコ愛媛の自己紹介リレー、今回は私、山田敬宏です。
コミュニティの人数も増え「初めまして」の方も多くなったので、次回私とリアルで会った時の「会話のきっかけ」になるよう、私の半生からいくつかツッコミどころの多いエピソードを置いておきたいと思います。

  • 1972年の大晦日生まれ。(テイトさん、柳田さんたちが同い年ですね)
  • 小学生時代、目覚まし時計から超合金まで、とにかく何でも分解しないと気が済まない子どもで、学年で唯一「チョロQのゼンマイを分解して直せる」という謎のスキルで重宝される。
  • 中学では友達への年賀状が100枚超。特に人気者ではなかったのだが、やたら友達だけは多かった。(八方美人?)その勢いで生徒会長選挙に担ぎ上げられ、学年一の秀才(しかも野球部)と3票差で難を逃れ、生徒会書記に。
  • 中学卒業と共に隣町へ引っ越し。元の町の高校への汽車通学。普通科というだけで、ボックス席を占拠する不良の先輩たちから「お前は勉強頑張ってる優秀な人間だから」と謎の免罪符をもらい、とても優しくされ席を譲ってもらっていた。
  • F1のメカニックに憧れていたが、英語と古文が壊滅的にできず理系選抜クラスに入れず挫折。そんな時、母の「叔父さん、デザイナーだよ」の一言で突如芸大を目指すことに。
  • 高校3年1年間、猛烈にデッサン特訓。筆圧が低すぎ作風が優しいので、合宿先では常に「女の子が描いた作品」だと勘違いされる。
  • 志望校である神戸の芸術工学部に入学、ソーラーカーチーム代表で、製作してはレースに出ることにあけくれる。TIG溶接やフライス・旋盤加工を習得する。
  • 就職氷河期と阪神淡路大震災を経て、フェルト会社に就職。社内初のデザイナーとなるも、会長の恐怖政治のもとで謎の責任転嫁を食らったり、居眠りする上長を見て「ここでは偉くなりたくない」と悟り、ニューヨークへ渡る決意をする。
  • マンハッタンに半年、その後フランス人の友達が実家に寄って帰れと1ヶ月ほどヨーロッパを経て帰国。ニューヨークはお金が掛かりすぎた。笑
  • 帰国後直ぐに大阪のデザイン事務所に勤める。主にPanasonic製品のデザインを担当。
  • 上記デザイン事務所の代表とケンカして退職。半年ほどフリーで活動して、1999年8月に人類が滅びなかったので、翌月9月に起業。
  • Ducati MONSTER 1100 EVO乗り。
  • 国内外でデザイン賞を頂く。ドイツでの表彰式には羽織袴姿で登壇。どう見ても「相撲レスラー」感が否めなかった。
  • で、2017年に愛媛にJターン。地図に空港とインター、JR松山駅を中心にコンパスで○を書き、重なった場所に居を構える。
  • 月1に10日ほど兵庫県西宮に在住。2拠点生活。

ざっとこんな感じ。もしリアルで見かけたら、「あのチョロQの話ってさ」とか「不良の先輩の話もっと聞かせて」と、気軽に声をかけてください。喜んで酒のつまみにさせてもらいましょう。あ、お酒は日本酒が好きですが何でも飲めるタイプですので、そっちのお誘いお待ちしてます。

デザイナーは「見た目を整える人」ではなく「課題を解決する人」

さて、そんな行き当たりばったりな人生を経て、現在私は「デザイナー」として株式会社リプルエフェクトの代表を務めています。
やはり「デザイナー」と名乗ると、多くの人は「かっこいいロゴを作る人」「おしゃれなチラシをレイアウトする人」といった表面的な装飾をイメージされがち。けれど、私の考える「デザインの本質」はそこにはなく、デザインとは「ビジネス上の複雑な問題や課題を分解し、整理し、解決に導く仕事」そのものだという思考です。

  • 商品が良いのに魅力が正しく伝わっていない
  • 新規事業を立ち上げたいが、コンセプトが言語化できていない
  • 社内の意思統一ができず、ブランドの軸がブレている
  • 求人は集まらず、離職率も高い
  • アイデアはあるけど、どうやって進めていいか解らない。

こういったビジネスの現場で起きる様々なハードルを、対話と観察によって解きほぐし、誰にでも伝わる「形」として可視化する。それが私のやっている「デザイン」って仕事になります。なので説明してと言われると、凄くすごく説明しづらい業務内容。。。グラフィックデザインじゃなくて、プロダクトデザインですしねえ。

デザイナーと働くメリットと、拍子抜けするほど簡単な依頼手順

よく「デザイナーに仕事を頼む」と聞くと、なんだか敷居が高く感じるんじゃないでしょうか?まあ、そりゃそうなんでしょうけど。笑
「何をどう頼めばいいか分からない」「ちゃんとした要件定義書を作らなきゃいけないんじゃないか」と構えてしまう人も多いと思います。

でも、実態はもっとシンプルなんです。
皆さんが私たちデザイナーと組む最大のメリットは、みなさんが「自分たちでも気づいていない課題の本質を発見できること」
だから、デザイナーに対しての依頼の手順なんて大層なものは必要なかったりするのです。。

  1. モヤモヤをそのまま持ち込む(「売上を伸ばしたい」「採用を強化したい」など)
  2. 対話しながら課題を整理する(何が根本原因なのかを一緒に探る)
  3. 具体的な解決の形を提案・制作する(Web、ロゴ、グラフィック、空間など)

完璧な資料なんて必要ないし、むしろ初手なら資料もいらない。「今、ビジネスでこんな壁にぶつかっているんだよね」という曖昧なモヤモヤのまま相談に来てもらうのが、実は一番スムーズだったりします。
実際の仕事でもかなり曖昧な困りごとから、解決方法がブランディングになったり、広告になったり、製品開発になったりしてるんです。

デザインは「納品」で終わらない。その先にある「生活シーン」

あと私と他のデザイナーとの違いで言うと、基本のデザイン思考が「プロダクトデザイン」なので、
「デザインの仕事は、納品した瞬間ではなく、納品された後に始まる」ということを凄く大切に考えています。

綺麗なWebサイトを作ることや、かっこいい印刷物を刷り上げることがゴールではない。このことは既に皆さんならご存じの筈。そのデザインが世の中に出たあと、それに触れた人たちの日常の中にどんな「感情」や「生活シーン」を生み出せるか。そこにこそ、デザインの本当の価値があると考えながら、さまざまな案件に対峙しています。

デザインとは、人と人、人と企業をつなぐ「コミュニケーションのきっかけ」なんですよね。実際。

8月1日から松山を走る電車と、隠されたハートの仕掛け

その「生活シーンを生み出すデザイン」の具体的な事例として、実は8月1日から1年間、私がデザインを手がけたラッピング電車が松山市内を走り始めています。

乗ってくれる人、街で見かける人、車から眺める人。
地方企業のブランディング。特にインナーブランディングの一環として、知名度のアップと起業イメージの向上。グラフィック処理しそれを走らせるだけ。それでも単純接触効果によって、人はその企業名などを好印象を持ちます。が、それだけだと街に氾濫するその他多くの広告の1つになり、景観のノイズになるとも言えます。

そこで、乗ってくれる人、街で見かける人、車から眺める人がそのデザインに触れたとき、感情や行動、生活のシーンをどう演出するのか?


ちょっとした遊び心としてドットのグラデーションの中に車体左右合わせて7つの「ハートのマーク」を隠してデザインしています。介護福祉の本質的な「何気ないことに目を向けることによって幸せが生まれる」という意味をこめて。ちょっとした宝探しですね。
さまざまな人の日常に少しでも明るい気持ちや会話を生み出したい。そんな想いでデザインしました。

もし街中でこの電車を見かけたら、ぜひそのハートを探してみて下さい。
「あそこにハートがあったよ!」とご家族やパートナーに教えてあげたり、もし電車を見かけたら写真を撮ってSNSにアップしてみたりしてほしいです。😊

電車という日常のインフラを通じて、「あ、ハート見つけた」というささやかな発見や、家族との会話、SNSでのシェアといったあたたかい生活シーンが生まれること。これこそが、私の目指すデザインであり、このことによって広告を見る側が受動的ではなく、能動的に探し、見つけるという広告に変化し、広告の費用対効果を最大限に活かすことにつながるのです。

株式会社いうら ラッピング電車記事
https://x.gd/TKnrV

とりあえず、今抱えているモヤモヤを話しましょっか!

長々と書いてきましたが、私はこんなこと考えてる「デザイナー」であることは伝わりましたでしょうか?

AIが普及し、自分でデザインした風の画面は作れるようになり、それで事足りることがかなり多くなってきました。都会ではグラフィックデザイン事務所の倒産もよく耳にするようになっています。ただ、もし今あなたがビジネス上で何らかのハードルを感じていたり、新しい挑戦に向けて頭を悩ませていたりするなら、その壁打ちこそがこれからのデザイナーの使い道であったりします。それができないデザイナーは近々い淘汰されるのが現実ですよね。

私は現在、愛媛県の「E:N BASE(エンベース)」でプロジェクトマネージャーを務めていて、月に1日駐在しております。(次は8/19 13~19時までいます!)

大きなビジネスの話や大げさな発注や見積もり、売上の話なんてなくてかまいません。まずは「今、こんなことに困っていて…」と、気軽に相談に来てください。なんせ県のサービスですので無料だし、何より誰からも相談がないと私がひとりぼっちでさみしくてしょうがないので!笑
フラっと来ても大丈夫ですし、ガッツリの場合は予約で私を押さえてくれると安心です。
https://en-base.pref.ehime.jp/coordinator

まあ、もっとも確実なのは「山田を飲みに誘うこと」だったりします。
某公務員に見えない市役所職員が使う手で、一番簡単な私の思考を使う手口です。笑

今回は自己紹介かねて、最近の仕事の話と私のデザイナーとしての思考をコラムにしてみました。
このほか、松山駅のベンチデザインの話や、最近だとお猪口デザインの話とか、いろいろありますが、それは又の機会に。

街でラッピング電車を見かけた報告、あるいは「チョロQのゼンマイ」の話も含めて、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

※最後に読み返すと、総じて「飲みに誘って!」としか言ってない気がする。ま、ほんまなんでえっか。😅

ABOUT ME
山田 敬宏
大学卒業後、メーカー・デザイン事務所勤務を経て、1999年「有限会社リプル・エフェクト(西宮市)」、2017年「株式会社リプルエフェクト(松山市)」を設立。東京・大阪・愛媛の大小様々な企業の製品開発やブランディング、デザイン、ビジネス創出など、デザインコンサルティングとして「0 to1」業務のブレインを担当。 国内をはじめ、世界3大デザイン賞やビジネスコンテストのグランプリなどを多数受賞。 その他、大学や専門学校での講師や起業イベントなどでのメンター・コーチング、製品開発系のセミナーなども行う。 ビジネス デザイナー / デザイン ディレクター / 製品開発・プロダクト デザイナー / UX・UIデザイナー
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