エッセイ

伝記グルーヴ

最近の悩みは、右の耳たぶがカッサカサなことです。

どうも、かさぶたぶたぶ田淵と申します。

4月から2年間のオーストラリア生活が始まったところでして、物価の高さと給料の低さの高低差で耳がキィーンとなってます。たぶんカサカサの原因、これです。

と、御託はこの辺にして、本題に入りましょう。


グルーヴってなんだ

みなさん、グルーヴってご存知でしょうか。

なんとなく雰囲気はわかるけど、言語化してと言われると難しいかもしれません。

音楽やダンスの文脈ではよく登場するこの言葉ですが、実は「溝」という意味があります。

そう、あのレコード盤にグルグルと刻まれている、あれがグルーヴです。

大学時代にダンスをしていた頃、「グルーヴがあるね」と言われるのは最高の褒め言葉でした。

グルーヴがある=深みがある。つまり、溝がある方がかっこいい

そういう価値観だったんです。

失敗とは

話は変わりますが、社会人になってから特に思うことがあります。

「失敗しないことを過度に求められているんじゃないか」と。

自分が公務員ということもありますが、これまで失敗をしないことが大切であると教えられてきました。

税金で給料をもらっている身、これは当然と言えば当然です。

でも、本当にそれだけでいいんでしょうか。
そもそも失敗って、一体なんなんでしょう。(岡部さん、哲学の時間です。)

もちろん、失敗しないに越したことはありませんし、そのための準備や努力は大切です。

でも、失敗を恐れて挑戦できないのは、少し勿体無い気もします。


挑戦した結果、うまくいかなかったとしても、それは価値ある経験であって、むしろ「よく挑戦したね。やるね!」と賞賛されるべきだと思うのです。

仕事でうまくいかなかった時に「キャリアに傷がついた」と表現することがありますが、個人的には、それは傷ではなく、むしろ深み=グルーヴだと思っています。

諦めさえしなければ常に成功の途中なわけで、むしろ回り道できた分、色々経験して人として深みがでる理論ですね。

かくいう私もオーストラリアでなかなかグルーヴィーに過ごしています。

汗と恥

先日、オフィスで電話をとった時のことです。

普段は日本からの電話ばかりなので、その日も気軽に受話器を取ったら、

Hello, I’m #$%&()<>?%$><(‘))…


まさかの英語。

途端に流れ出す冷や汗、頭は真っ白。

受話器をおいて逃げ出したい衝動をグッと堪えつつ、文法ぐちゃぐちゃの謎イングリッシュで何度も聞き直しながら、必死に食らいつきます。
10分くらい(体感)話を聞き取ったところ、どうも上司が担当の案件らしい。

息も絶え絶えに、上司につなぐと

「あ、○○さん、お久しぶりですね〜。」


あんさん日本語しゃべれるんかい!!!!!


同僚爆笑。我恥汗極大。
その日のご飯はいつもよりしょっぱかった気がします。


失敗はグルーヴになる

その日はだいぶ凹みましたが、その凹みが未来の自分に繋がっていくんだと思います。

失敗して傷ついて、それでも諦めずにやり続けることで、まっさらな自分にグルーヴが刻まれていく。
マイナスだと思っていた経験も、裏を返せば絶対値の大きな人間をつくってくれる。
そう信じて遮二無二頑張りたいと思います!

次回、田淵、死す。

デュエルスタンバイ!!

ABOUT ME
田淵 亮介
1991年生まれ、サウナとコーヒーを愛する公務員。好きな言葉は「やってから考える」で根拠のない自己確信を持って前向きに日々を過ごしたい。
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