Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

2円の家、買っちゃいました。

はじめまして!矢野さとしと申します。

2022年の春、「自然のある暮らしがしたいなぁ…」という憧れを胸に、愛媛県松山市に移住してきました。

現在は、松山市内でWEB広告の仕事をしながら、週末になるとフェリーに揺られて離島「中島」へ。
片道1時間ちょっとのプチ船旅ですが、この時間がまたたまらなく好きだったりします。

この静かな離島で、築100年の古民家を活用した地域活性プロジェクトが進行中です。きっかけは「2円」という破格の値段で空き家を購入したこと。

正直、失敗もいっぱい。でもその分、笑いも出会いもいっぱいです。このコラムを通して、「なんか面白そう」「島、行ってみたいかも」と思ってもらえたらうれしいです。ゆる〜く、でも本気で、島ライフを楽しんでいる様子をお伝えいたします。

■2円の家から始まった、島と人をつなぐ挑戦

このプロジェクトの目的は、単なる家の再生ではありません。

中島で私が目指しているのは、ただの「観光」じゃなくて、“感じる”ことができる場所づくり。
たとえば、土壁に手を伸ばして自分の手で塗るDIY体験や、のびのびとした自然の中でアートを楽しめるワークショップ。

どれも「ちょっとやってみたい」を気軽に楽しめるコンテンツです。

さらに、島内産の柑橘を使ったジュースを飲める小さなカフェスペースも準備中。
島で育った果実の爽やかな香りと、のどを潤す自然な甘さが、きっと心も体もリラックスさせてくれるはず。

都会ではなかなか味わえない、手で触れて、目で見て、香りを楽しんで、音を聞いて、味わう──そんな“五感で感じる”体験ができる拠点を、少しずつ、週末という限られた時間の中で作っていきます。

◾️失敗だらけのDIY。でも、それが面白い。

愛媛県・忽那諸島の中島。ここで「2円」で空き家を購入したのが、すべての始まりでした。

まず何から始めたらいいの?」──それが、古民家に足を踏み入れた時の正直な気持ちでした。

荷物が山積み、床は抜けかけ、屋根は空が見えるほど。まさに“住めない家”の代表みたいな状態。

でも、ここを「誰かがまた使える場所」にしたいという思いだけは強くて、見よう見まねのDIYをスタートしました。

(古民家再生の様子をはYoutubeでも発信しているので気になる方はぜひご視聴ください〜♪)

ヤノッチのNo Plan Project vol.1 DIYで古民家をコミュニティスペースにリノベーション!ノープランで挑む週末移住者ヤノッチの奮闘記、ここに始まる。田舎暮らしへの挑戦!

2024年の7月に瓦屋根を下ろす作業を行いました。屋根を下ろす、って軽く言うけど、実際にやってみると命がけ。


重たい瓦、土、埃…何よりも「これ、全部本当に一人でやるの?」という不安との闘い。

週末移住で限られた日数の中、手伝いに来てくれた仲間と一緒に、瓦を一枚ずつ外していく作業は、もはや修行。

でもその一枚一枚に「この家、絶対に生き返らせてやるぞ」っていう想いを込めてました。

張り替えの作業では、見よう見まねで合板を固定。風でバタバタ暴れる木の板に振り回されながら、「あれ?傾いてる?」と気づいてまたやり直し。失敗しては笑い、やり直しては筋肉痛。

でも、この不器用なDIYだからこそ、笑える思い出と、少しの成長が残ったんです。プロには敵わないけど、心を込めた屋根、今も中島の風を受けて光っています。

■気づけば、新聞や雑誌にまで!?

DIYの泥だらけの日々。汗まみれで瓦を外し、合板に翻弄され、作業の合間に飲む島のジュースがなによりの癒し。そんな中、「何してるの?」とふと立ち寄ってくれたのが、地元の方や新聞記者さんでした。

特に印象的だったのが、愛媛新聞さんが取材に来てくれたときのこと。恥ずかしながら、ボロボロの作業着のまま受けたインタビューでしたが、「島の暮らしの魅力が伝わればそれでいいや」と開き直って話すと、翌月の紙面にどーんと載っててびっくり。

さらには『田舎暮らしの本』にもご縁をいただき、全国誌デビュー。自分がやってきたことが、少しでも誰かの背中を押すきっかけになるのなら、こんなに嬉しいことはありません。

電子版の記事はこちらをチェック

もちろん、目的は有名になることじゃなくて、島の空気や古民家の味わい深さを知ってもらうこと。でも、こういう“偶然の出会い”こそ、古民家再生の醍醐味かもしれません。

■1人で始めた島暮らし、今はもう1人じゃない

最初は、誰にも頼らず、誰にも見られず、ただひたすら作業をしていた日々。

何度も「これ、無理なんじゃないか…?」と思いながら、それでも少しずつ進めてきました。

だけど、そんな中でふとしたきっかけからメディアに取り上げられ、想像以上に多くの方が「手伝いたい」と声をかけてくれるようになりました。遠くから道具を持って駆けつけてくれた人もいれば、SNS越しに応援してくれる人も。

このプロジェクトは、1人で完結するものじゃないんだなって、最近になってようやく気づいたんです。

だから今、再スタートの気持ちで「仲間募集」をしています。DIYが得意な人も、おしゃべりが得意な人も、ただ島の空気を感じてみたい人も。この場所を一緒につくっていく“仲間”として、ぜひ関わってもらえたら嬉しいです。

私のインスタでご連絡くれると嬉しいです〜♪

https://www.instagram.com/yano_include/

■小さな挑戦に、ちょっとだけ力を貸してください

この数年間で得たのは、技術でも知識でもなく、“人とのつながりの温かさ”でした。

だからこそ、次のステップに進むための力も、誰かと一緒に楽しみながら作っていけたらと思っています。

現在、これまでの活動の延長として、クラウドファンディングに挑戦中です。大きなことをしようというわけではありません。でも、今あるこの空間をもっと開かれた場所に、もっと面白く、もっと気軽に立ち寄れる場所にしたくて。

こんな世界もあるんだな」と感じてもらえるだけでも嬉しいですし、「ちょっと手を貸してみようかな」と思っていただけたら、なお嬉しいです。

もしご興味があれば、下のリンクからページをのぞいてみてくださいね。

👉 https://for-good.net/project/1001493

■そして最後に伝えたい

最近、あんまりOKB師匠とお話しできていないな〜」と寂しく思う日々。

時代が変われば、教えも進化せねばなるまい。

そう、もしブッダが今この時代にいたなら…たぶんYouTubeで配信してる。

でも本気で思うんです。
2,500年前の叡智も、現代のフィルターを通せば、きっともっと身近に響くはず。
つまり、我々、弟子(仮)には“布教”という名のアップデート任務があるのでは?

というわけで、ぼちぼち「哲学だけ語る会?」略して《哲子の部屋》を企画したいです。
お酒はないけど、思想は深酔い注意🍺

💬「今年こそは参加したい」
💬「それ、気になるぞ」
💬「わたしってもう弟子ですか?」

…などなど、リアクションでお知らせください!
ブッダも草葉の陰で待ってるかもしれません🙏

ABOUT ME
Satoshi Yano
愛媛県松山市にある離島「中島」で二拠点生活をしている矢野さとしです。私は、平日は松山市内でWEB広告の会社で働き、土日に片道1時間のフェリーに乗って島へ通いながら、「中島」の魅力を伝えるための様々な活動を行っております。 「田舎をもっと身近に、もっとリアルに」をモットーに、これからも地域活動に取り組んでまいります。
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