
はい、大美です。「半年でとてつもない進化をするヤツ、その名はAI」ってコラムを書いてから早2年。
今回のコラムは(も)、AIです。 まずはこちらの動画を見てください(1分ほどです)。
とあるセミナーにてAIについての講師を依頼され、その時に作ったデモ動画をバージョンアップさせました。
この動画、ほぼ全編AIで作りました。
◯今治の主要産業である造船業のプロモーション用の画像を作成(Midjourney)。
◯その画像を読み込ませて造船業の魅力を伝えるためのストーリーを考察(ChatGPT)。
◯歌を作ってプロモーションしたいので、米津玄師風のアップテンポな歌詞を作成(ChatGPT)。
◯歌詞を作って作曲&ボーカルを付与(Suno.AI)。
◯MVを作りたいので歌詞のフレーズごとにイメージとなるプロンプトを作成(ChatGPT)。
◯ベースの画像とキャラクターを参照しながら、イメージ画像を作成(Midjourney)。
◯イメージ画像をベースに動きをつける(Kling.AI)
●書き出した動画ファイルと楽曲を動画編集ソフトで編集して書き出し(Premiere Pro)。
という流れで作っております。●だけが私の担当パート。他は全てAI任せの一発だし。
そのため動きや作業、細かな挙動におかしい点が多々ありますが、調整する時間がないためご容赦を。
とまぁ、AIを活用することで、スキルやツールがなくても能力がなくても時間がなくても、アイデア次第でかなりクリエイティブなことができる時代になりました、それもとてつもないスピードで!
ええい、AIの業務活用展開は化け物か!
最近はプライベートや業務で当たり前のようにAIを使う方が増えています。
日々アップされているたてヨコラムの画像にもAIを使ったものがちらほらありますね。
そして業務でも活用できる多彩なサービスが増えてきました。
代表的なものは、Gammaでしょうか。AIでパワポのプレゼン資料を作れるという便利なシロモノです。
例えば…「今治市の造船業の魅力を若者に伝えるプレゼン資料」とプロンプトを入力しただけでできあがった資料がこちらです。
アウトラインの作成、テキストの作成、画像や図版の生成とレイアウトまで自動でやってくれます。
ちょこっとサイト検索して現状把握などもやっているようです。
とは言え、ファクトチェックやより説得力のあるテキストやデータを追加するなど人の手を加える必要はありますが、資料作成の叩き台としては十分に使えるのではないでしょうか。
AIの進化はまだだ、まだ終わらんよ!
さて生成AI(特に対話型)は、確率で文章を作っている仕組みのため、「理論に基づいた推論はできない」「リアルタイムで検索して調べることはできない」などと言われていました。
しかし、先日ChatGPTを提供しているOpenAIが、高度な推論とリサーチを行う「Deep Research」という機能を発表・リリース。有料ユーザーも利用ができるようになりました。
そこで、そのDeep Research機能を使ってみました。リサーチさせた内容は…『「たけのこの里」と「きのこの山」戦争とその和解策』。
投げたプロンプトは『日本のお菓子「たけのこの里」と「きのこの山」。どちらが美味しいか、どちらが好きかで、時折大規模な戦争が生じています。この戦争をやめさせるために、現在どちらが優勢なのかを分析し、戦争をやめさせるためのアイデアを出してください。』
そして結果としては、「和解に向けた提案」として、「共同新商品の開発案」「公式キャンペーンの提案」「歴史・文化的背景を活かした和解策」「双方の強みを活かした融合アイデア」などを出してきました。
ChatGPTによる全文ログを見たい方は↓コチラ(PDF)をご覧ください。
※テキストから先ほどのGammaでプレゼン資料を作らせた内容がこちら
ていうか、「すぎのこ村」って商品、リリースされてたんですね…知らなかった。
第三勢力「すぎのこ村」に戦争の仲介役を担わせるって、なかなか斬新なアイデア!ですが、明治製菓さんにとってありがた迷惑(笑)な推論と提案ですね。
しかし、これだけの調査と分析が10分足らずで出来上がるというのは、いやはやスゴイことです。
上手く使えば業務効率爆上がりだけでなく、モーレツに仕事できる人間という評価を得られることでしょう。あ、社長さんとかなら経営や事業分析に活用するのもいいかもしれませんね。
見えるぞ、私にもAIを使いこなす未来が見える。

※上記画像は、先日登壇したセミナーで使った資料の一部抜粋です。
最近、個人的にも業務でも「生成AIについて話をしてほしい」「AIを活用した業務改善の活用方法を説明してほしい」というありがたいお声をいただいております。そんな時にいつも話をさせていただいていることがあります。それは、
「AIは、スマホと同じであくまでもツール」
「AIの生成物を必ず人間がチェックして責任を持つ」ということ。
ここをおろそかにしてしまうと、「AIを使うことが目的」になってしまいます。
「AIを使うことが目的」ではなく「AIを使って何を実現するか」が大事です。
あなたはAIを活用して、何を実現したいですか?
早帰り?
時短?
創造性向上?
給与アップ?
クオリティアップ?
いろいろあると思いますが、自動でできる部分はAIに任せて、人間らしい「クリエイティブ」な「創造性」に満ちた思考の部分に時間を使ったり、人間らしい「生き方」に時間を割り振りするのがいいのではないかな?と考えています。
結局、ゴールを明確にし、そのゴールにスピーディーにかつ効率的にたどり着けるためのツールとして、AIを活用するのが重要ポイントなのではないでしょうか。
その考えのもとにAIを使いこなしていければ、仕事のスピードも効率も上がり、自分がやりたいことの時間が確保でき、ついでに業務での評価も上がることでしょう。
先日(3/1(土))TV放送された『世界一受けたい授業』で「AIによってなくなる職業」がピックアップされていました。

「AIが仕事を奪う」というのはよく言われているフレーズですが、私は違うように思います。
「AIが仕事を奪うのではない。AIを活用する人間がAIを使えない人間の仕事を奪う」
のです。
AI時代にどう生きるか? その問いは、AIを使いこなすことで見い出せるのではないでしょうか?