高校生の息子の英語の教科書を何となくめくってみたら…
この教科書の目標は、「たくましさ」と「しなやかさ」を育てること。
教科書の使い方などのページに、そのように記載されているのです!
をををををー! そ、それは、まさに、私が自分や子どもに身に付けさせたく思っていること。
ストレートに言語化されているではありませんか!!!
生き物は、「種族保存」と言うミッションを抱えていますが、
生きていくためには、「たくましさ」と「しなやかさ」さえあれば、何とでもなる…と私は考えています。
母の教え
その考え方は、私の母親から譲り受けたもののようです。
私が中学生のころ、ハサミのない運動場で「ビニールひも」を切る必要が発生しました。
サビサビのサッカーゴールの柱にこすりつけ、
上下させることで「ビニールひも」を切ることができました。
友人は、その私の姿を見て、
「おまえ、どこででも生きていけるなぁ」と言いました。
私はバカにされたと思い、
そのことを「今日、学校でムカつくことあってさ」と母親に伝えたところ、
「あんた、なに言ってるの!私がそう仕向けてるんだから、親の私としては嬉しいわよ」と。
考えてみたら、小さいころから「放置」されており、
ダメ出しをほぼしない家庭で、「自分でする機会」が意図的に与えられていたようです。
自由 と 旅
そんな自由度の高い家庭で、私の「旅」は中学時代に始まりました。
中高一貫校に通っていたこともあり、「大学に進学した親しい先輩」がいました。
「遊びにおいで!」の言葉を真に受け、東京の先輩宅に居候する夏休み。
地元が山陽本線沿い(福山市)の私は、
青春18きっぷで14時間程度かけ、鈍行で東京を往復していました。
トイレのない列車に数時間乗ることになり、運転手さんにトイレに行きたい旨を伝え、
電車に待っていただいたことも記憶しています。
バッグパックを抱えた貧乏旅行
大学時代には、バッグパックを背負い、東南アジアやアメリカにぷらーっと行っていました。
当時、関西空港⇔ロサンゼルス空港は、往復5.5万円でした。
バンコクの1泊300円のゲストハウスで南京虫に襲われ、
1泊1,000円の宿にランクアップしたことを覚えています。
30年ぶりのバンコク訪問
先月、バンコク(タイ)に30年ぶりに行きました。
当時、物価格差で優越感を味わいに行っていた東南アジア。
「ずいぶん都会になった」と聞いていました。
ゲストハウスは1泊800バーツ(3,500円程度)。
BTSと呼ばれる列車の改札口は、東京と同様、カードで「ピッ」と通ります。
危なっかしいバイクタクシー
スタイリッシュな駅を降りると、一般道は以前と変わりません。
車と車の間を猛スピードで駆け抜ける3人乗り・4人乗りのバイク、
所せましと並ぶ屋台。30年前、200円だった麺類(パッタイ)は、300円程度。
日本でもバイクに乗る私は、危険と分かっていつつ、
バイクタクシーを利用し、しっかり楽しんでしまいました。
気ままな一人旅
この度のタイ訪問は気ままな一人旅♪
子ども達(高校生)と夫は、私が不在でも何も困らないので、
「行ってらっしゃい」と送り出されました。
子ども達と共にアメリカやオーストラリアに行ったこともあり、
我が家では「暇あらば旅に出る」のは至って普通。
「教育」とは「できることを増やすこと」
普段から、「できることを増やす」を意識している私は、
国内でもファーストフード店での注文は子どもに委ねています。
海外のマクドナルドでは、希望の品を指さし、お金を払えば注文の品が出て来ます。
注文と違う品を受け取った場合は、レシートと商品を持ってカウンターに行き、
その旨を身振り手振りで訴える。
そんな経験を重ねると、自然と「たくましさ」と「しなやかさ」は身に着くかと思います。
で、ですね。
何が言いたいかと言うと、私は昔から旅行が好きなのですが、
これはまさに「たくましさ」と「しなやかさ」を鍛えに行っている活動のようなのです。
旅にトラブルはつきもの
旅先では想定外のことが起こります。
その都度、真っ青になり、焦りまくり、現地の方に訊ね、交渉し、
自分の行動を決めることとなります。
今回のフライトは、松山空港発、ソウル経由のバンコク往復。
(ちなみに、6.2万円程度でした)
ソウルの大雪の影響で、帰りの航空ダイヤが大幅に狂い、ソウルで2泊することとなりました。
ソウル空港で松山行きの便の振替を交渉するため、長~い列に並びつつ、
GoogleマップとOTA(Online Travel Agency)を必死で操作し、宿泊を予約。
スマホで韓国用のe-simを購入し、Googleマップを頼りに、何とか宿泊先にたどり着きました。
とか言いつつ、そんなストレスフルな時間は私には楽しく、超素敵な舞台を見に行くこともできました。
このNANTAのようなステージ、日本にもあるのでしょうか?
https://www.nanta.co.kr:452/jp/company/aboutUs/nanta.php
↑↑これだけを見にソウルに行くに値するくらい、おすすめの舞台です!
「Educational Travel = 教育旅行」
「Educational Travel = 教育旅行」と言う言葉をご存知でしょうか?
日本からの交換留学生を受け入れるアメリカの某現地団体は、
CETUSAと言いCouncil for Educational Travel.USAの略でした。
https://www.cetusa.org/ いいネーミングだなー、と。
日本の修学旅行も本来ならば「Educational Travel =教育旅行」なのでしょうが、
「危険を排除した旅」となっています。
それでは、「たくましさ」や「しなやかさ」は身に付きません。
愛媛県内の日帰り旅行でも構いません。
格安ジェットスターで東京への押し活でも、
激安チェジュ航空のソウルへの韓国料理を楽しむ旅でも。
是非、自分で手配する「旅」に出て、楽しく生きる力を高めましょう!