ちょっと質問ええかな。
何改まって。どないしましたん?
いや、うちの子今高校生でな。将来について考えてて、どういう道がええかなって悩んでるらしいねんわ。
父親にそんな話するやなんて家族関係なかなか良いですやん。
そやろ。でな。「マーケティングとデザイン、どっちを学べば良いん?」て聞かれたんやわ。
おもろい質問ですね。ほんでなんて答えましたん?
決まっとるがな。「お前はどうしたい?」って。
某企業かいな。
いやさすがに高校生相手にそれだけでピシャってないよ?「やってみたいのはどっちなん?」って聞いたし。けど最終的には「お父ちゃんぶっちゃけ違いはよく分からんから、詳しそうな人に聞いとくわ」って答えてん。
なるほど。ほんで私に聞いたと。
そやねん。何かスパッとワシでも説明できるようにペラっと1枚にまとめてくれへん?
ペライチで…大丈夫かなぁ。。とりあえずやってみましょか。
まぁ別にこれが正解ってわけじゃないですけど自分なりに。
別にそんな保険かけたような言い方せんでも誰も怒らんがな。ふむふむ。
「マーケティングとデザインの違い」を一言で表すと「考え方と方法の違い」で
それぞれやる事は違うけど目的は一緒やと。なんか深いな。
改めて俯瞰して2つを並べてみると「あれ?考え方と方法が違うだけで目的一緒やん」って思いましてん。
描いたんはあくまで商業的かつ受託領域での捉え方やと思うけど、マーケティングを分かりやすい所で言うと、お客さんが何に困ってて、それに対してどんな商品を、どうやって売るのか?ってのを論理的に理解して、方法論まで落とし込むっていうもの。
よく言われてる「誰に(Who)」「何を(What)」「どのように(How)」っちゅーやつやな。
そうそう。
ほんでデザインの分かりやすい所でいうと、お客さんはどんな事に困ってて、その時どんな気持ちなのか。その困ってる事をどんな方法なら気持ちよく解決できるのか?っていう人の感情に対してデザイナーは共感をして、その感情の解決策を具体として絵や図や言葉に落とし込むものなんですわ。
なるほど。結局どっちも課題解決が目的やけど、確かに考え方と方法が違うから作るものも違うし、何より向き不向きありそうやね。
せやけど、マーケティングの方は論理的な考え方で本もいっぱいあるし学習しやすそうやけど、デザインは感情だの共感だのを軸にするから、そういうセンスなかったら難しいんちゃうん?
実はその「デザイナーは感覚的なセンスが〜」とか「絵が上手く描けないと〜」とかってよく言われる勘違いで、実はデザイナーもちゃんとビジネスとか論理思考とかできた方が良いんすよ。これはマーケティングも同じですけど、デザインにも広義のデザインと狭義のデザインがあってですね…
あーなるほどわかったで!(話し出すと止まらんやっちゃ💦)
結局マーケティングもデザインも、目的は「課題解決」やから、「どっちを学べば?」って質問に対してはどっちかやなくてどっちも学ぶ必要がある。
とはいえ「方法」もある程度できるようになるまでは時間かかるから、いきなり両方狙うよりは、自分が好きそう・面白そうって思った方を選ぶっちゅーことやな!
そ、そうやね…。理解早くて助かるわ…。
イマイチ分かりづらい「デザインとマーケティング」
おそらく、一般的な認知は「デザイナー=見た目をつくる人」「マーケター=戦略を考える人」といった捉え方をされていると思います。今回改めて考えると、二人のやりとりにあるとおり、どちらも目的は「課題解決」。違うのは「考え方」と「方法」だと考えました。
なので「どちらが重要?」「どちらを学べば?」と聞かれると、正直「好みによります」と答えてしまいます。ただ、どちらも1ステップ目の「課題を理解」をするとき、「誰に(Who)」「何を(What)」「どのように(How)」の3つはマーケティングでもデザインでも必ず出てくる考え方なので、覚えておくと良いかなと思います。(これの詳細は割愛!)