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たてヨコラム

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おーい、磯野〜ガンプラ作ろうぜ─めくるめくガンプラの進化と遊び方─

はい、コラム編集長の大美です。
前もって言います。今回のコラム、全く役に立ちません。趣味全開です。完全にお遊びです。でもめちゃめちゃ時間かかってます。ドローンの記事より時間かかってます(撮影に)。

というわけで今回のコラムですが…サムネでわかりますよね。ガンプラです。

ガンプラの歴史

時は西暦1979年。アニメの歴史を塗り替えた作品「機動戦士ガンダム」が放映されました。
当時私は大阪在住の小学5年生でした。
当時からアニメは好きで、ガンダムも見ていた記憶がありますが、話はあんまり分かってなかったような。
でも登場するロボット(モビルスーツと呼びます)がかっこよくて、おばあちゃんにガンプラ(1/100ガンダム。コアファイターの変形+合体をさせるために股関節が動かず固定という、今考えるとクソな設計)を買ってもらったことが記憶にあります。
それから2年後。再放送を経てガンプラが日本中で争奪戦になるとは誰が思ったでしょう。

そして今、2024年。初放映から45年も経つのに、今だに新しい作品が登場し、今だに当時の初放映時のガンダムのプラモデルが生産され販売されています。製造技術の進化とモデラーのイマジネーションに則して、さまざまなリファインが行なわれながら。

ガンプラってどんな種類があるん?

さてそんなガンプラですが、果たして何種類あるのでしょうか?
ガンプラのメーカーサイト「バンダイホビーサイト」に登録されているガンプラの商品数は、なんと4,049!(2024/9/15時点)。しかもこの数にはプロ野球球団とタイアップしたモデルやコンビニとのタイアップモデルは含まれていないので、正確な数は…まぁとんでもない数なんでしょう。
ガンダムといってもいろんな話があるわけで。その話ごとに異なるモビルスーツが登場するので、そりゃまぁすごいことです。

そして、同じモビルスーツ(機体)でも価格と構造、大きさ(スケール)によってさまざまなバリエーションで販売されています。さらに、技術の進化に伴いリファインされたり、実際の工業技術をフィードバックして再設計されたり、異なるアプローチがなされたり…。
というところで、価格と大きさでガンプラの種類をご説明しましょう(解説は個人的な主観満載です)。

大まかに次のグレード(=作りやすさ、大きさ、価格)で分けられています。

・無印:旧キット
1980年に発売された当時のままのモデル。通称:旧キット。価格は安いけれど接着剤が必要だったり塗装が必要だったり設計が45年前のままなのでリアルさに欠ける。1/144スケールから1/60までさまざま。

・EG:エントリーグレード
少ないパーツ数と専用工具(ニッパーなど)なしで組み立てられるグレード。アニメの設定とほぼ同じように色分けされているので、組み立てたらすぐに動かして遊ぶことができる。しかも可動範囲が広い!1,000円程度で販売。1/144スケール。

・HG、HGUC:ハイグレード
無印のモデルをより精密に設計してリリースされたグレード。子どもの玩具から大人も楽しめるプラモデルへと進化したきっかけとなったグレード。HGシリーズが出た後、HGUCにリニューアル。1/144スケールが中心。

・RG:リアルグレード
HGをさらに精密にしたグレード。リアルグレード。パーツ数がハンパないが、完成した後の充実感とリアルさはピカイチ。1/144スケール。

・MG:マスターグレード
1/100スケール。少し大きなサイズになるので実は組み立てやすい。設計にもムリがないので、多彩なギミックが盛り込まれる。

・PG:パーフェクトグレード
1/60スケール。デカい。そして高い。が、デカいだけに超絶精密な構造。本当にこんな機械機構で動くんじゃないか?と思わせるリアリティを持つ。いつかは作りたいなぁ…でも数万円と高いんだよ…。

・FG:ファイングレード
1/144スケール。無印の旧キットをリファインしたモデルを手の届きやすい価格でリリースしたグレード。2007年にリリースされてから新作が出ていない…。

あ、完成した時の全高が37cmというとんでもないデカさの「メガサイズモデル」もあった。1/144スケールのHGのパーツ構成をそのままに1/48にスケールアップした、一つのパーツがとんでもなくデカいモデル。ちょっと作ってみたい。

とまぁ、こんなさまざまな種類があるわけですよ、ガンプラって。びっくりでしょ。

とりあえず私が過去作ったもので比較

で。ですね。
そんなに頻繁に作ったりはしませんが(1〜2年に1個ぐらい?)、ガンプラを作ってまして。といっても塗装もほぼせず、ニッパーでパーツを切って、組み立てて、シール(デカール)貼って、スミ入れして、気が向けばつや消しクリアーのスプレーを吹くだけのお手軽モデラーです。
そんな私が作ったガンプラを本邦初公開!
このコラムのために撮影ブース使って撮り下ろした写真とともにご紹介します。
※写真をクリックすると大きな写真が表示されますよ〜。

【ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム】770円(税込)

2020年に発売されたガンプラ。ニッパーやカッターなど不要!指で少し力を入れるだけでパーツが外れるタッチゲートを採用。ゲート跡も目立ちにくい簡単組み立てモデル。わかりやすい説明書とパーツ構成、完全に色分けされた部品を組み合わせるだけで、ほぼアニメ通りのカラーリングで完成し、ハンパない可動部分の多さでポージングが決まるガンプラ。40年のバンダイの設計技術をこの価格に結集させた超絶モデル。素組み(ハメパチ)派にも、改造派にも、ガチ塗装派にもオススメ。


【HG 1/144 RX-78-2 ガンダムVer.G30th】1,320円(税込)

西暦2009年。ガンダム30周年プロジェクトとして、東京お台場に作られた等身大ガンダム立像。全高18mの巨大な立像は、リアルなパネルラインなどで初めて生で見た時はメチャメチャ感動しました。その実物大立像を1/144スケールのプラモデルにしたのがこのモデル。
空想の世界のロボットを1/144スケールにしたプラモデルから実物大の立像を設計し、それを1/144にするというなんだかよくわからない工程ですが、このガンプラ、スタイル◎、可動部◎、組立てやすさ◎、改造派・塗装派にも◎という稀有な逸品。私的には、ガンダム(RX-78-2)の完成形と思ってます。


【HG 1/144 ガンダム G30th ANAオリジナルカラーVer.】3,000円(販売時価格・税込)

ANAとガンダムがタイアップした企画で限定販売されたガンプラ。販売期間(2ヶ月)以内にANA国内線に搭乗した際に機内にて申込ハガキをもらい購入申し込みをするという、ある意味プレミアムモデル(入手方法が)。
たまたま販売期間に東京出張の機会ができたので、機内で喜び勇んで申し込みハガキをもらいましたが、搭乗した便の乗客中、ハガキをもらったのは私だけでした(笑)。
ベースとなるモデルは上述したHG 1/144 RX-78-2 ガンダムVer.G30thと同じですが、特別仕様のステッカーやグロス塗装されたパーツなど正に「プレミアムモデル」。未開封で組立てずに今もキープしてたらそれなりの高値で売れたのかも?ですが、配達されてすぐ、感極まって一気に作ってしまいました(笑)。ガンプラは作ってなんぼ♪
グロス塗装されてるのでスミ入れもつや消しクリアースプレー塗装も何もしてません。そして、右アンテナが折れてどっか飛んで行ってしまってます(泣)。


【RG 1/144 RX-78-2 ガンダム】2,750円(税込)

2010年に発売された、1/144サイズにとてつもないパーツ数と構成をぶっこんだ、バンダイ究極のモデルの一つ。組み立て済みインナーフレームに外装パーツを組み合わせ、可動時には外装パーツがスライドするギミックでよりメカメカしさが展開されるモデル。なんせ指も動くんですよ。ちなみに先月、15年ぶりに再設計されたVer.2.0が発売になりましたが、手に入っておりません。どこ行ったら売っとんねん〜?
あ、つや消しクリアースプレー塗装してる時に、2Fのベランダから落っことして、左の肩パーツがどっか飛んで行きました(こんなんばっかり)。

とまぁ、バンダイのガンプラ技術のおかげで、組み立ててスミ入れするだけでどのグレードでも予想以上に見栄え良く仕上がるんです。バンダイ様様です。

さてガンプラの作り方ですが、まずは丁寧に組み立てましょう。取説読みながらゆっくり作りましょう。
それで満足したらつや消しクリアーを吹く、スミ入れ塗装する。これだけでも十分に楽しめます。
さらに楽しみたかったら追加でデカールを貼る、ウェザリング塗装する、ハゲチョロ塗装する…など好きな仕上げを目指すのもいいでしょう。ガンプラの楽しみ方は、人それぞれ。みんなちがってみんないいんです。

写真にあげた4つ以外に実は他にも6つほどありますが、そちらは公開リクエストがあればいつの日か。

で?どんな違いがあるん?

さて。ご紹介したEGとHGとRG。ちょうど1/144スケールとサイズがほぼ同じですが、グレードと価格が違います。
グレードが違えばどうパーツの構成が違ってくるのか、試しに右腕だけ並べて比較してみましょう。

写真左からEG、HG、HG(ANA版)、そしてRGです。
※写真内の文字がHGUC reviveとなってますが、正確にはHGです)。もうね、HGとかHGUCとか、いろいろリリースされ過ぎておいどん、訳分からんですばい(誰だよ?)。

同じスケールなのに細部(ディテール)の細かさや構造が微妙に違うのがわかりますね。ちなみに可動範囲(肘関節で上腕と下腕がどれだけの角度曲がるか)も変わります。精密な実際の機械ならこうなっているんじゃね??と想像して設計された部分が、スミ入れすることでよりわかりやすくなっていると思います。
ちなみに大きさですが、肩から手の先まで、だいたい人差し指(指先から付け根)ぐらいです。

さてさて。この右腕部分を全部バラしてみましょう。
※HGとHG(ANA版)は構造が同じなので、HGだけにします。

はい。先ほど同様、左からEG、HG、そしてRGです。
見てわかりますよね、EGがいかにパーツ数を少なくしながらそれなりに見えるモノにしているか。パーツ数が少ないとサクサク簡単に組み立てられてすぐに遊べるんですよね。そしてカタチになるのが早いから、「完成させよう!」というモチベーションの維持にも繋がります。
対してRGのパーツ数!人差し指ぐらいの長さの右腕が、これだけのパーツで構成されています。しかもこれ、完全にバラしてないです、途中でバラすのやめました。だってめんどくさいし組み立てられなくなるとヤバいので…。
ちなみにRGの指、親指と人差し指は、第一関節でさらに曲がりますバンダイの設計者、アタマおかしい(褒めてます)

というグレードの違いを参考にしていただき、ぜひガンプラづくりにチャレンジして欲しいです。
取説見ながらパーツを切り出してひたすら緻密に組み立てていくのって、意外と面白いですよ。無心になれるし。集中力上がるし。でもその分、目が疲れますので、何日かに分けてゆっくりやりましょう。
自分のペースで自分の空き時間を使って自分の好みで仕上げられるのも、ガンプラづくりの醍醐味です。

ガンプラは作って終わりじゃないよ〜

車や船、航空機のプラモデルは、作ってディスプレイ(展示)して終わり(ディオラマ作ったり走らせたりもあるけど)ですが、ガンプラに代表されるロボットものは、やっぱり動かしたいですよね。アニメのワンシーンを自分が作ったプラモデルで再現したいですよね〜
というわけで、どんなポーズができるかをいろいろいじってみました。とくとご覧あれ。

まずは、RG。
片膝たてて座りながら上を向いてビームサーベルを掴んで抜こうとしているの図


次はHG。
バランスを崩し後方に倒れ込みつつ、左後方からの攻撃をシールドで防ぎながら右前方の敵をビームライフルで射撃するの図
って感じで、こんなシーンあるかも?なんていろいろイメージしてポージングさせるのもガンプラの楽しみの一つです。


最後はEG。
俗にいうラストシューティングの図
アニメの最終話で、シャアが操縦するジオングとの最終決戦に臨むガンダムの1シーン。本来のシーン通りにするなら、頭と左腕ぶっ壊れてるので外さないといけないんですけど、まぁそれはそれということで。

100円ショップに行けば、ガンプラがさらに魅力的に!

最近100円ショップの商品の充実ぶりがハンパないですよね、特にヲタ向け!
いろいろなアイテムがリリースされている中、ガンプラのディスプレイがさらに魅力的になるアイテムをご紹介しますっ!

・ディスプレイベース

トラス構造のハンガー(整備デッキ)ができあがる!1/144サイズにドンピシャでかつ、上にも横にも連結すればさらに大きな1/100サイズのガンプラの展示もできます!
さらにできるようになったな、100円ショップ!


・ディスプレイスタンド

台座部分と自由に動くアームで、空中に浮いたポーズがセッティング可能。最近のガンプラに装備されている直径3mm穴を利用可能。ちなみに拡がって支えるカニのハサミ状のアームもあるので、自立しないフィギュアやマスコットにも対応。
キシリア様に届けてくれ、このスタンドは、いいものだぁー!


・ディスプレイケース

台座と透明の箱を組み立てれば、ガンプラやフィギュアをホコリから防ぎながらディスプレイが可能(ただし、すき間があるので少しはホコリが入ります)。さきほどのディスプレイベースがすっぽり入るので、ハンガーに入れた状態のガンプラを展示も可能!
ええい!100円ショップは化け物か!

そして。

このディスプレイケース、実は1/100スケールのMGシリーズのガンプラにも対応!ちょうど家にあった「ガンプラ一番くじコラボ A賞 1/100ガンダムver3.0ソリッドクリア」を入れてみると…これまたジャストフィット!いやもう、たまりませんねぇ。
ダイソーとは違うのだよ、ダイソーとは!(セリアで買いましたww)。

ようやく要約(まとめ)

いやぁ長い。長かった。まさかガンプラネタでこんなに長々と書くとは思ってませんでした。
読んでいただけた方、お疲れ様でした。ありがとうございます。
ガンプラの楽しみ方、少しは伝わりましたでしょうか。


ちなみに最近は、ガンプラはプラモデル専門店だけでなく、エディオンやヤマダ電機、イオン、さらにはDCMでも販売されていますので、ぜひプラモデルコーナーも訪れてくださいませませ。
興味がある方がいらっしゃいましたら、サイボウズかどこかでガンプラ作ろう会とかやっちゃってもいいですね。
ワイワイとガンプラづくり、楽しんでみてくださいませ〜。

さて、次はこれ作ろっっ。

ABOUT ME
大美 和博
カメラ・ドローン(DJI Mavic mini/mini3pro/Neo、Betafpv Aquila16)・THETA・VR・生成Ai・おやじの会・衝動買い… 好きなものがありすぎて首が回らない日々を送る55歳。 なぜかGoogleストリートビュー公認フォトグラファーだったりするが、実は「酒好きのただのおじさん」。 タウン情報まつやま、住まい情報えひめなどを出版している株式会社エス・ピー・シー勤務だが、出版物にはほとんど関らず、SNS広告配信、サイトアクセス解析、動画撮影、ドローン空撮、VRコンテンツ制作、動画配信業務、生成AIプロンプト開発・活用推進など、多種多様な業務に巻き込まれ中。
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