■愛媛に住まなかったのはなぜか
東京から地元の愛媛へ引越しを決めて、来月で丸3年になる。そもそも、なぜ愛媛にずっと住んでいなかったのか。
一つは、就きたい仕事が地元になかった。インターネットを使った情報発信を仕事にしたかったものの、当時はまだ採用枠がほとんどなかった。起業の選択肢も考えられなかった。
だが、今はネットのおかげで愛媛でも東京と変わらず仕事ができている。ありがたいことに。
■住まなかったもう一つの理由
もう一つは愛媛で住む楽しみを見つけられなかった。エンタメやカルチャーに飢えていた中学・高校。ネットを使ってアーティストやクリエイターの発信をサポートしたいと考えていた大学時代。
社会人になってから、ウェブメディアで記事を書き、情報を発信したい人達をサポートする機会に恵まれた。ネット上だけではなく、エンタメの現場に足を運び、ネット上で検索しても出てこない、いろんなことを見聞きできた。
■今も若者が都会へ流出している
今も、若者が都会へ流出する原因のひとつとして挙げられるのは、愛媛のエンタメ不足のようだ。今年に入って、立て続けに若者の訴えを知ることができた。
松山の中学生は「ドームを建設しアーティストのライブが行える状態にすると、より松山市を活発的にできると思います」と市長に提案する。
いくらネットが発達しても、ネット上にないもの、体験できないことがあることを、愛媛の若者はしっかり実感しているのだと思う。当時の自分とつながる。
■自分が愛媛に住むのなら
だから、自分が愛媛で住んでいる以上は、「愛媛で住む楽しみを見つけ、生み出すこと」に力を入れようと思う。ただ、どのように力を入れていけばいいのか、まだ自分の中で筋道を立てられないでいる。
いろんな考えを聞いてみたいし、お話ししたい。ネット上で検索しても出てこないことを、直接。