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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

42歳のおっさんがスケートボードに乗ってみた

ちょっと前にウェブ解析士の資格をとりました。
が、今回はそんなウェブとかマーケティングとかデザインといった専門性は全く関係なく、42歳のおっさんが(現在43歳)始め1年以上続いてるスケボーについて、実際に乗ってみて分かったことや「面白い」と感じたことを綴ってみようと思います。

スケボーに乗り始めたきっかけ

2023年の2月頃。
きっかけは、下の子が唐突に放った「乗ってみたい」という一言。
もともと20代前半の頃にスノーボードに夢中になっていた事から「スケボーもやってみたい」という気持ちもうっすらあったので、すぐに「よし!エミフル行くぞ!」とゼビオで安い板を子供用と大人用を購入。値段とか違いとか全くわからないので。

過去にスノーボードは乗ったことはあれど、今回はスケートボード。
形は似ているのですが乗ってみるとこれが全く別物であることがわかりました。

スノーボードの特長

  • 足が板に固定されているので、ジャンプしたら板もついてくる
  • 下り坂で乗るので勝手に進む
  • こけても雪の上なのでそこまで痛くない(こけ方は最初に練習すべきですが)

スケボーの特長

  • 足が板にくっついてない。ジャンプしても浮くのは自分だけ
  • 平地なので勝手に進まない。足で漕いだり技で進む。
  • アスファルトやコンクリートの上で遊ぶのでこけたらめっちゃ痛い。こけ方練習したほうがいい。

特に「こけたらめっちゃ痛い」というのはいい大人になってあんまし経験したくないのですが、まず乗ってみて最初にわかったことは、スケボーの板って左右に曲がるためにグラグラしてるので「普通に乗って前に進むだけでもメチャクチャ難しい」ということ。

ぴょんぴょん飛んでるアレがしたい

参照:レトロゲームを(いまさら)検証してみよう

ファミコン世代なら知ってるかもしれません。
これ、スケボーの基本トリックで「オーリー」と言います。
スケボーの技といえばこのオーリーをイメージされる方も多いと思います。
そう。これできるようになりたい。すごく楽しそう。

しかし、スケボーはオーリーができなくて挫折する人も多いと言われるくらい、この基本トリックがとんでもなく難しいことが乗ってみてわかりました。だって普通に乗って進むだけでも難しいのに、ジャンプして足にくっていてるとか意味がわかりません。
はい。私まだオーリーできません。

たくさんYouTubeやインスタのHowToを見ながらイメージだけを膨らませ、実際に乗って全くできない現実と向き合う。
そして知ったのは「オーリーができるようになるまでには、いくつかの基本技ができている必要がある」とのこと。基礎というのは例えば以下のようなものです。

  • 板に乗る:自分はレギュラー(左足前)かグーフィー(右足前)か決める
  • プッシュ:足で地面を蹴って進む
  • チックタック:ノーズ(板の前方)を左右に振って前に進む。最初の難関
  • ヒッピージャンプ:板の上でジャンプして着地。進みながらやるのが意外と難しい。
  • エンドウォーク:板を交互に180度、歩くように回しながら前に進む。これも難しい。まだスムーズにできない。
  • エンドオーバー:板を180度ずつ回転させて360度回す。おなか側、背中側両方できるようにする

目標であるオーリーは1つの技なのですが、調べると一瞬の間にたくさんの芸が仕込まれている複合技らしい事がわかりました。

  1. 板から体重が抜ける瞬間にテール側を弾く
  2. 上がってきたノーズを前足ですりあげ、テコの原理でテールを上げる
  3. と同時に、上がってくるテールに合わせて弾いた足も上に上げる
  4. 両足で着地

これを一瞬でやるそうです。ただ、理屈はわかりますが体現できてないので、意味はわっておりません。
それができるようになるための練習方法は「ひたすらやる」。だそうです。挫けそうです。

パリオリンピック、男子ストリートで金メダルを獲った堀米雄斗選手が最後に放った技は「ノーリーバックサイド270ブラントスライド」というらしいです。オーリーできない人間からするともはや魔法使いです。

結局なにが面白いの?

こけたら痛いし怪我するし、技もなかなかできないし、練習とか汗だくになってひたすら同じこと繰り返して、雨だとできないし暑くて夏場は日の出頃とかしかできない。それの何が面白いの?って、一言でいうと「1つ1つがとんでもなく難しいから」かなと思います。

ですが、だからこそちょっとでもできるようになってきたり、できた時の喜びがすごくて、ハマってしまいます。

目的地が遠すぎると挫けてしまうので、寄り道をしながら楽しく続ける。時間はかかるけど確実に前には進む。

できないオーリーの練習ばっかりやってると「できない」意識と「できない=よくないやり方」の悪い癖がついてしまい、挙げ句挫けてやめてしまう事になってしまうので、それは避けたい。

なので「できたらちょっと”乗れた感”出る技」というのも基礎練と合わせながら合間にやっています。どれも難しいのですが、続けるうちにちょっとずつメイク率も上がってくるのがハマるポイントです。

こういった目標と違う技にあれこれ寄り道するうちに、いろんな乗り方やバランスの取り方を体が覚えて、ちょっとずつできるようになったらいいなと。

最近は、晴れの土日の涼しい日の出の時間を狙って、東温市のかすみの森公園のアスファルト広場によく出没しています。3年後(2029年度?)には東温市に屋外のデカいパークもできるそうで、それまでにはパークで遊べるぐらいにはなりたいですね。まだしばらくは楽しめそうです。

ABOUT ME
町田 祐一郎
1980年生まれ 専門学校卒業後、大阪の会社でWebデザイナーとして社会人スタート。 大阪でWebデザイナー、神戸でWebデザイナー、大阪でWebディレクターと関西圏でWeb制作のキャリアを積む。 2012年に愛媛に移住し、同時に株式会社アイムービックに入社。 ディレクターとして自治体、企業のWebサイトの企画設計、リニューアル提案、制作ディレクションに携わっています。 大阪でのマーケティング会社在籍の経験を活かし、マーケティングとWebの知識をバランスよく配合し、生々しい現場のための現実でロジック立てた企画を組み立てるのが好き。 たてヨコ愛媛では、たてヨコ愛媛のWebサイトや松山テイクアウト部のWebサイト制作も担当しています。 愛媛に移住して8年経過して今なお関西弁を使いますが、そんなボケまくったりしません。どっちかというと恥ずかしがり屋の人見知りです。
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