たてヨココラム2回目参戦です！

今回は以前から私が主催している”デザインに触れるワークショップ”の話です。

未就園児の子も対象で、参加者の年齢に合わせてデザインの楽しさ、難しさに触れる時間を設けています。

オンライン交流で生まれた
”色んな性格をもった野菜達”

今までコロナ禍という状況もあり、オンライン、オフライン共に開催してみましたが、
驚くのは子ども達の柔軟で自由な発想力！

オンラインでは、遠く離れた場所にいる初対面のお友達と
画面を通してお話できる感覚が面白かったようで、
緊張気味だった子達もすぐに打ち解けていました。

ワークショップテーマは”色んな性格の野菜を作り出そう”でした。

一見デザインとは関係なさそうなこのテーマ。
実はデザインを組み立てる流れと大いに関係があるのですね。

なんとなく野菜を生み出すのではなく、
まずはコンセプトを組み立てる為の下準備から始めました。

言葉がもつイメージを考える

ふわふわ、カチカチ、ぼこぼこ、様々な音を含む言葉が沢山ある中で
まずは言葉がもつ印象について
子ども達と話し合います。

「ふわふわって言葉は”優しそう”だね」

「ごつごつって言葉はなんだか”強そう”！」

普段絵本などを読んでいる子ども達の方が
何も縛られ無い発想を持っていて、飾り立てない純粋な言葉を知っているなと感じました。

言語化したものを描き出していく

色んな言葉を言語化し、さらに絵に描いて共有することで
それぞれ自分が作りたい野菜を思い浮かべます。

「優しくって可愛い子が好きだから、ふわふわな形がいい！」

「かっこいいのがいいから、背の高い（長い）野菜にする！」

こうやって、徐々に形を決めて、次に同じような手順で色を決めていき、
しばらく自由に描く時間をとります。

出来上がった絵は大きい野菜、小さい野菜、長い野菜、
虹色の野菜、帽子を被っている野菜、王子様みたいな野菜、、、

枠に囚われない、自分達で考えた野菜達が生まれたのでした！

中には野菜の世界のストーリーまで考えてくれた子もいました！

次の回のワークショップテーマは”夢のカキ氷をデザインしよう”ということで、
適当にやりたい放題でザッと作ってしまうのではなく、（やりたい放題も楽しいんですが！）
設計し、組み重ねて、完成させる流れを一緒に体験しました。

こちらのワークでは色がもつ性質や印象にも触れました。

最後に生まれた、上部写真の”全部のせカキ氷”は色がもつ面白さを教えてくれました！

なぜこの活動を始めたか？

このワークショップの目的は”作ることの楽しさ”を知ることです。

デザインは楽しいという気持ちだけではやっていけないことが沢山あります。
（それはどんな職種でもそうだとは思いますが）

私達の身の回りにはコンセプトから設計され
生み出されたものが既に溢れています。

例えば机にせよ、自動販売機にせよ、ガードレールにせよ、
使う方の利便性や、安全面、耐久性を考慮された上で
新たな知恵と気遣いをもって、日々アップデートされながら作られます。

物が生まれるには理由があって、
そこには誰か作り手の思いが必ず組み込まれていることを知ってほしい。

そのことを知れたら、あるいは考える機会があれば
子ども達が将来、どんな大人になっていたいかを具体的に想像できるのではと考えています。

「大人になったら、何になっていたい？」

よく私達大人は子ども達に聞きます。

「大人になったら何になりたい？」

でも実際は大人になってから何になるかを急に選ぶなんて、なかなか出来ないのでは？
進路を決める段階になっても、
自分がやりたいことがわからないお子さんが増えていると耳にしました。
（右に倣えな教育方針が多い環境ですから、当然だとは思います）

ではなくて、問いかけるのであれば

「大人になった時に、何になっていたいか？どんな事をしていたいか？」

ではないでしょうか。

デザインを組み立てる、その一連の思考の流れが
ひとつの可能性を持っている気がしています。

なんだか堅くなっちゃいましたが！

要はデザインて楽しいからみんなでやってみようぜ！ってことが1番言いたいですね！！！！！

以上です！

あ！ワークショップ一緒にやってみた〜い！って方ぜひお声がけください〜！

今年は年齢別にもっと幅広くやってみようと思ってます！

デザインの楽しさ、ぜひ知ってほしいです！