初投稿です。久万高原町生まれ、福岡と愛媛育ちの三神早耶と申します。
フリーのインタビューライターで、おもに経営者向けメディアや企業パンフレットなどで、経営者インタビューをしています。
今回は、最近の自分の気づきについて書いてみたいと思います。1,500文字くらいの短いコラムですので、お付き合いください。
自分の「あたりまえ」は、幻なのかも
まず、私は「すがすがしく生きる」ことを目標にしています。これは、「ブルゾンちえみ」として活躍されていた藤原しおりさんの言葉。「すがすがしい」というのが、私の目指す状態としていちばんしっくりきたのです。
そして最近、コーチングを受けています。テーマは「他人軸の自分を変えたい」。
私はずっと「今の発言、どう思われただろう」「こう思われたくないから、やめとこう」など、誰にどう思われるかを行動基準にしてきました。「他人」に、自分のエネルギーや時間をずっと使ってきたんです。
それを何とか「自分軸」に戻したくて受けたコーチングの初回。最初に言われたのが、自分自身の経験から培ってきた「こうあらねばならない」という「縛り」はすべて幻だ、ということ。自分が作り上げた、幻想でしかないということでした。
最近よく議論される「何者かにならないといけない」もそう。コーチに「結局、”何者”って何なんですか？」と聞かれ、とっさに両親の顔が思い浮かびました。そして「うーん、師士業？」と答えていました。でも、「師士業」を深掘りしていくと、その仕事ですがすがしく生きている私を想像できなかった……。
自分がやりたい仕事ではないのに、きっと親や周りがよろこぶのは師士業になった自分。でも、本当の私は違う。他人軸だった自分は、前者を求めていたんだと気づきました。
自分のこれまでの価値観や「自分はこういう人間だ」という思い込みは全て幻で、「あたりまえ」ではなかった。それに腹落ちしてからは、例えばママ友ランチの後の「一人反省会」や、「嫌な気持ちにさせないため」の当たり障りのない会話もなくなりました。自分さえ納得させれば、自分が変わるスピードは速かったんです。
まだまだ修行中で、幻が顔を出し、幻想に時間を費やすときもありますが……。他人を気にして使っていた時間が、自分に戻りつつある今日このごろです。
業界の、会社の、「あたりまえ」も幻かも
日々、全国各地の経営者の方のインタビューをさせていただいています。
最近取材させていただく際に多いのが「これまでのビジネスモデルを一新した」「古い業界の慣習を打ち破り、社員が幸せになる働き方を実現した」というエピソード。
その立役者は「次世代」の方が多く、外部の企業で数年働かれてから家業に入り、そこでギャップを感じ、かなりのご苦労がありながらも改革を進め、紆余曲折の末に成功された…という方が多い印象です。（あくまでも私が取材させていただいた中で）
歴史のある業界であればあるほど、古い慣習が多く「この業務、必要？」「なぜ、今もこのやり方なの？」という仕事が山のようにあるケースも少なくないよう。それを、ITツールを導入して効率化したり、社内の反発を受けながらも改革を進めたりされています。
これもきっと、それまで培ってきた価値観からくる「あたりまえ」が、時代とともに「幻」になり、それを疑って改革することで時代にマッチした事業や組織になるのだなあ…と、お話を聞きながら考えていました。
結局、人も企業も「あたりまえ」という幻を疑って、変わっていくのだなあ…としみじみ感じている今日このごろです。
愛媛の経営者インタビュー
最後に、これまでに取材させていただいた、県内の素晴らしい経営者さまをご紹介させてください！これからも、もっと愛媛の好事例を全国のメディアでどんどん発信していければ…と思っています。
◎50名もの離職者を見送り、目が覚めた。どん底で見つけた「組織でいちばん大切なこと」／株式会社ゆうぼく
https://bizhint.jp/report/589835
◎「好きだけど、辞めます…」コロナ禍のホテル、大量退職を乗り越え進む副社長の改革奮闘記／道後プリンスホテル
https://bizhint.jp/report/597171
◎稲盛経営者賞受賞に至る14年。父の借金18億から始まり、異例の高利益率企業への軌跡／ABC開発株式会社
https://bizhint.jp/report/550479
◎「社員の幸せ」を追求する社長の覚悟。中小企業の働き方改革は、怒号や悔し涙を乗り越えて／佐川印刷株式会社
https://bizhint.jp/report/233603
◎「皆の給料ここまで上げます」老舗の変革、気付けばDXで社員とWin-Win／株式会社サカワ
https://bizhint.jp/report/498670
◎絶対やる！を貫く社長と絶対やる！を叶える社員。道後の老舗旅館は8年でこう変わった／大和屋本店
https://bizhint.jp/report/471661
