Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

”伝統と革新”のコミュニケーション

皆さん、こんにちは!コラム締め切り直前になって大慌てな藤原です。
いいタイミングなのか、最近、自分の中で学びが一つあったので、それをコラムにまとめてみました!

まずは自己紹介!

私は、幼い頃から地域のお祭りや行事が大好きで、「伝統」「歴史」「文化」というものに強い関心がありました。ただよくある話ですが、高齢化とか人口減少などで地域がこれまで育んできた「伝統」「歴史」「文化」はどんどん衰退してしまっています。それがすごく寂しくて、「どうにか未来に引き継ぎたい!」という気持ちがずっと自分の中にあるように思います。

そんなこんなで、地域作りを学ぼうと大学に進学したのですが、大学の所在地が広島県の西条という日本酒のまちでした。日本酒もこれまた「伝統」「歴史」「文化」がたくさん詰まっていて、かつ酒蔵の数がどんどん減っていて、故郷の状況と重なりました。それから学生向けに、酒蔵通りの魅力を知ってもらうイベントなどを開催していました。卒業論文も日本酒のことを書こうと、日本酒の起源(諸説あり)と言われている島根県の神社に通い、どぶろく祭りの取材などをしていました。当時の教授は、ミャンマーの文化を研究されている文化人類学の先生で、「藤原のやろうとしていることは伝統と革新だなあ。そのテーマは藤原のライフテーマになると思うぞ」とつぶやかれたのを覚えています。

その後、全国の自治体の情報発信を支援する会社に就職して、週末は出張という生活をしていました。ただ、コロナで出張もなくなり、家で営業メールを送る生活に嫌気がさし、Uターンを決意しました。

今までのやり方 VS 新しいやり方

Uターン後は、祖父の代から続く実家の自動車整備工場の事務・経理をやりつつ、広田地区の特産品である自然薯の栽培と、40年近く地元の食文化に携わってきたおばちゃんとおじちゃんと一緒に一棟貸の自然体験施設のオープン準備を進めてきました。どれも共通してこれまで先人が積みかねてきた歴史と思いを継承しながら、少しずつ改革・改善を図っています。

例えばですが、いまだに父親が仕事で、windows95の化石パソコンと複写式のドットプリンターを使っていたので、今回、新しいパソコンとプリンターを導入しました。ただ整備工場を運営していくに当たって、父親とのコミュニケーションを取らなければなりません。今までのやり方と新しいやり方を、双方が主張しあう中で、疲弊する日々が続きました。

「あ〜もうストレスすぎる!!!どうにかしたい!!!」

相手の価値観を尊重!?

そんな時に、繋がりのある方から「相手が大事にしている価値感を尊重し、自分の価値観と交差する部分を見つけることが大事だよ」と教えていただき、ものすごくハッとさせられました。それから、まず相手の話を良く聞いて受け入れた上で、自分の思いを優しく丁寧に説明し、最終的に折り合いがつく理想の70点くらいのところで着地をさせていったところ、実家の仕事も、滞りかけていた自然体験施設の準備も、少しギクシャクしていた夫婦仲も笑、、、とても良くなりました!

最後に

伝統あるものを革新していくことはいろんな障壁がありますが、今回の教訓を元に今後も乗り越えていきたいなと思っています!もし何かの参考になれば幸いです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました^ ^

ABOUT ME
藤原 佳祐
私の故郷である旧広田村は、蛍が飛び交う清流や、山菜がたくさん獲れる里山など、豊かな自然が身近にあり、心が落ち着く場所です! しかし、母校の中学校と小学校が廃校になり、これまで当たり前だった様々な地域の催しはなくなってしまいました。その当時、中学2年生だった私は、大好きだった故郷が衰退していくのを目の当たりにして、「すごく寂しいな」という気持ちと同時に「いつか自分が広田を元気にしたい!」と気持ちを強く持ちました。 そうした思いから、大学では広島県の西条という町をフィールドに、酒蔵を活用した音楽イベントや、東広島市市役所でインターンシップを行い、学生と地域を繋ぐコーディネーターとして、市の取組みに学生が参画するサポートを実施しておりました。 その後、全国の地域づくりを学ぶため、地方自治体の情報発信を行う会社に就職しました。 東京での会社員生活の中で、故郷の広田村が、自分も含め都会生活で疲弊していた若者たちを元気にする拠点になりうるのではないかということにも気づき、若者と故郷の広田を繋いで、「広田も若者も元気にしていく」事業を開始すべく、2021年の4月にUターンしました! 今後、広田と若者を繋ぐシンボルとして、広田地区の特産品である自然薯を活用した商品作りを推進していきたいと考えています!
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