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たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

グルメ&テイクアウト

愛媛県(愛南町)が生産量日本一の「河内晩柑」を初夏の風物詩にしたい

まずは自己紹介を

投稿者の顔と河内晩柑

いきなりおじさんの顔アップ、ゴメンナサイ

はじめてコラムを書かせていただきます中本健仁です!出身は兵庫県神戸市、14年間サラリーマンをしていましたが3年前に地域おこし協力隊として愛媛県の最南端の町、愛南町へ移住しました。現在は地域おこし協力隊の任期も終わり、、、

晴れて?(笑)正式な愛南町民としての生活をスタートさせています。

突然ですが、、、

皆さんは以下の名前の柑橘を聞いたことがありますか??

  1. 美生柑(みしょうかん)
  2. 宇和ゴールド
  3. 愛南ゴールド
  4. 御荘ゴールド
  5. 宇和島ゴールド
  6. ジューシーオレンジ
  7. ナダオレンジ
  8. ジューシーフルーツ
  9. 天草晩柑
  10. 夏文旦

エトセトラエトセトラ、、、、

そうです、これらはすべて

品種名

「河内晩柑(かわちばんかん)」

という愛媛県(中でも愛南町)が生産量日本一を誇る柑橘のことです(ご存知でしたか??)

これから本格的な冬を迎える愛媛県では、温州みかん(いわゆるこたつみかん)や高級みかん「紅まどんな」の出荷が最盛期を迎えていて盛り上がっていると思うのですが、愛南町は実は若干蚊帳の外です(笑)

※ちなみに、紅まどんなの正式な品種名は「愛媛果試28号」と言います(鉄人28号みたいですね)紅まどんなはブランド名なんですね。

河内晩柑は柑橘の端境期である4月頃から旬を迎えるので、いつも冬になると置いてけぼり感を感じるのですが(笑)、今回はこの河内晩柑の知られざる魅力とおすすめ活用法についてご紹介させていただき、少しでも初夏に向けて興味を持ってもらえたらと思っています。

河内晩柑の知られざる魅力5選

01 味

甘みと酸味のバランスが良い

最近は甘いフルーツが人気です

でもちょっと待って!考えてみて下さい。確かに「甘い」は正義!でも毎日甘いだけで満足でしょうか?蒸し暑い日に甘いものって喉を通りにくくないですか?毎日甘い言葉をかけられても胸やけがしませんか?

そう、某芸人さんのように。。。「あま~~~~い」(笑)

河内晩柑の糖度は平均10~11度、実は他の柑橘と比べてもあまり遜色ありません。でも程よい酸味があるので、爽やかに召し上がっていただけます。

02 収穫時期

柑橘端境期に旬を迎え、収穫時期が長い

柑橘と言えば冬のイメージがありませんか

でも河内晩柑は、「晩柑(晩成の柑橘)」で柑橘の中でも最も遅い4月頃から旬を迎えます。一気に収穫して出荷する農家さんもいらっしゃいますが、愛南町の半分ほどの農家さん(約200軒のうちの半分)は、ずーっと木にならせたままにしておき、随時収穫をして出荷しているので(「木成り」と言います)収穫できる期間がとても長く、8月9月頃まで出荷できます。(地元の産直市では11月くらいまで河内晩柑が売られています)

当然、木にならせておいておくと、酸味なども程よく抜けていき、水分量(果汁)も減少していくので、収穫時期によっては、味や食感が変わってくるという特徴もあります。ぜひ皆さんには、自分好みの時期を見つけてほしいです。

そうこうしていると、11月頃には極早生みかんの収穫が始まるため、柑橘王国愛媛県では年間通して柑橘が食べられることになる、というための重要な役割を担っていると思っています。

03 偶発実生

神が与えし奇跡の柑橘

河内晩柑は偶発実生(ぐうはつみしょう)です

市場(しじょう)に出荷されている多くの柑橘は、様々な研究や交配を経て、いわば人工的に作られたものです。(それは重要なこと!)でも河内晩柑は、熊本県の河内町というところの誰かさんの庭で偶然発見されました。これを「偶発実生」というそうです。なので、親が明確に分かっていません。(最近になってゲノム解析という技術が進歩し、実は母親は分かってきているといわれていますが長くなるので割愛(笑))

まさに、神が与えし奇跡の柑橘。

04 1%

国内柑橘全体の約1%の出荷量

とても希少な柑橘です

日本国内で流通している柑橘は、全部で100万トンだそうです。河内晩柑はそのうち約1万トン。とても希少な柑橘なのです。ちなみにざっくりお伝えすると、愛媛県が約7000トン、そのうち愛南町が5000トンという感じです。

いかがですか?食べてみたくなりませんか(笑)

05 オーラプテン!?

機能性成分の研究がなされています

最後は「オーラプテン」。なんだそりゃ?

河内晩柑の果皮には、「オーラプテン」という機能性成分が特異的に多く含まれており、愛媛県や愛媛大学、松山大学などの先生方が研究をされています。抗炎症作用に効果があるとされており、ポンジュースでおなじみ、えひめ飲料さんから、「アシタノカラダ」という機能性表示食品(河内晩柑ジュース)が発売されています。脳の炎症作用(つまり認知症)に効果があるとされています。

ほかにもお伝えしたい魅力は沢山あるのですが、、、初回はこの辺にしときますね(笑)もしもっと知りたいよーという方がいらっしゃれば、コメントいただければ次回のコラム投稿も考えますね(笑)

おすすめの活用法

さて、魅力は分かったけど、どうやって食べたらいいの?そんな疑問をお持ちの方も出てきていると信じて、おすすめの活用法を独断と偏見でお伝えさせていただきます!

冷やして食べるのが基本

やはりフルーツはそのままが一番。ですが、河内晩柑は外皮が厚く内皮も残るので、今のニーズにはあっていないといわれています。写真のように提供するにはちょっとしたコツと慣れがいるので、いつでも僕にお声かけくださいね^^目の前で剥かせていただきますw(ちなみに冷蔵庫で冷やしてお召し上がりくださいね)

さて、その他では、、、

お酒に合う

僕はとてもお酒が好きなので、「試飲は仕事」という合言葉をもとに昼から酔っ払い気味で研究します(笑)嘘です。節度を守ってたしなんでいます。

河内晩柑は和製のグレープフルーツとも呼ばれているので、とにかく「お酒」との相性は最高です。カクテルなら、グレープフルーツのレシピを河内晩柑に変えるだけ。実は河内晩柑はグレープフルーツよりも苦みや酸味がないので、よりマイルドなカクテルになります。(ここだけの話、今お酒メーカーさんに営業をかけているので、近いうちに河内晩柑を使ったお酒が、、、)

ちなみに、ビールに果汁を1:1で混ぜて頂くだけで、簡単なフルーツビアカクテルになりますよ。ぜひお試し下さい!!

やっぱ夏はかき氷

みんな大好き、かき氷!

初夏の蒸し暑い時期が旬の河内晩柑なので、もちろんかき氷のシロップとしても最高です!!僕は、果肉を丁寧に一つずつ剥いで砂糖をふりかけ一晩放置。そうすると生シロップっぽくなるので、削った氷にかけてよく食べています。写真の通り果肉感も抜群!少し風味が足りないときは、皮を煮だして砂糖を加えてピューレ状にしてアクセントにします!

写真最後は、実は東京の超有名店でも使って頂いています!なんと1杯2300円成り、、、

プチ情報としては、ヨーグルトやクリームチーズ(マスカルポーネチーズ)との相性が最高ということだけお伝えしておきますね(笑)

アレンジ色々

アイスにかけたり(写真はマーマレードですが)、オランジェットを作ってみたり(チョコとの相性も最高!)、オリジナルのクラフトジンジャエール(シロップ)を作ってみたり(生姜とスパイスを混ぜるだけ)、、、アレンジは本当にたくさんあります!

最後に

さて、長くなってしまいました、、、ここまでお読み頂き本当にありがとうございます!

まだあまり知られていない「河内晩柑」いかがだったでしょうか、、、

僕は、河内晩柑の可能性は無限大だと思っていて、河内晩柑をPRすることで愛南町の活性化につなげたいと考えています。(元地域おこし協力隊っぽいですね)

目指しているのは、「河内晩柑を初夏の柑橘にする」こと。つまり、「イチゴが出始めたら春」「スイカが出始めたら夏」「栗や桃やぶどうが出始めたら秋」「みかんが出始めたら冬」と言いうような世界観を初夏(もしくは梅雨時期に)創れたら、地方創生できているんじゃないかなぁと思っています。

そのために色々活動していますので、もしお仲間になっていただける方がいらっしゃればとてもうれしいです。

どうぞよろしくお願いいたします^^

ABOUT ME
中本 健仁
東京、大阪、名古屋、仙台と様々な地域でサラリーマンをしていましたが、2018年4月地域おこし協力隊の制度を活用し、愛媛県最南端の町、愛南町へ移住しました!現在は任期も終わり、愛南町特産柑橘である河内晩柑を日本中・世界中に広げるため、活動しています!!
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