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SDGsチーム

脳卒中当事者会・家族会「未来へつなぐ会®」

 皆さん、こんにちは。愛媛県新居浜市在住の足立斉志(あだちせいし)と申します。たてヨコラム初投稿です。まずは簡単に自己紹介させていただきます。

自己紹介

【出典:いらすとや】

 私は兵庫出身で、子育てを機に妻の地元である愛媛に移住してきました。妻、息子(6歳)、娘(3歳)と一緒に暮らしています。愛媛に移住するまでは、兵庫以外に広島や大阪にも住んでいたことがあります。仕事は新居浜市内の診療所・介護事業所で理学療法士として働いています。また一般®社団法人動きのコツ協会(代表理事:生野達也)愛媛支部で、脳卒中当事者会・家族会「未来へつなぐ会®」のファシリテーターとしても活動しています。

 今回は、「未来へつなぐ会®」のことをご紹介させていただきます。

脳卒中当事者会・家族会「未来へつなぐ会®」とは

【出典:いらすとや】

 「未来へつなぐ会®」とは、一般社団法人動きのコツ協会が主催する脳卒中当事者やそのご家族を対象とした当事者会のことです。現在、全国11都道府県(東京・神奈川・大阪・兵庫・和歌山・島根・広島・愛媛・長崎・佐賀・沖縄)、14か所で開催しています。今後は北海道、埼玉、愛知にも広がっていく予定です。さて、皆さんは当事者会にはどんなイメージを持たれているでしょうか?当事者会自体なじみがないという方も多いと思います。当事者会といえば、人が集まってお茶を飲みながら話をするという茶話会のようなイメージを持たれているかもしれません。しかし、「未来へつなぐ会®」は一般的な当事者会とは異なります。

 次に「未来へつなぐ会®」の中身について説明させていただきます。

「未来へつなぐ会®」の特徴

【出典:いらすとや】

 「未来へつなぐ会®」の一番の特徴が、ピアカウンセリングという考え方を取り入れている点です。ピアとは、同じ背景を持つ者同士という意味があります。「未来へつなぐ会®」でいうと、脳卒中当事者同士がピアになります。ピアカウンセリングとは、対等な立場の人が同じ目の高さに立って、時間を分け合い、否定や批判をせずに話を聴き合うことで、気づきを得て、自分の意志で変化し成長することを支援するカウンセリングのことです。「未来へつなぐ会®」の中で、ピアカウンセリングが行えるようにファシリテータ ーと脳卒中当事者である専門のピアカウンセラーが一緒になって会を進めていきます。また「未来へつなぐ会®」ではピアカウンセリングを行う上で大切にしている5つのルールがあります。

  1. 人の話はよく聴く(傾聴)
  2. 時間を分け合う(対等性の尊重)
  3. 人の事も自分の事も悪く言わない(自他尊重)
  4. アドバイスはしない(人間の本質)
  5. プライバシーは守りましょう(守秘義務)

 この5つのルールを参加者全員が守ることによって、ただ集まって話をして終わりではなく、安心して本音を話し相手の話を聴くことで様々な学びや気づきを得て自分の力で前進するキッカケをつかめる会になります。「未来へつなぐ会®」では、ピアカウンセリングを通して脳卒中当事者の障害受容自己信頼の回復人生の再構築を目指しています。

私が「未来へつなぐ会®」を開催することになったキッカケ

【出典:いらすとや】

 私がファシリテーターとして「未来へつなぐ会®」を令和2年9月に愛媛で初開催しました。コロナ禍のため、対面ではなくオンラインですが、過去に6回開催しました。これまで全国から計31名の脳卒中当事者、計13名の見学者に参加していただきました。

 ここからは私がファシリテーターとして「未来へつなぐ会®」を愛媛で開催することになったキッカケについてお話させていただきます。愛媛に来るまで大阪で理学療法士として脳卒中当事者のリハビリに関わっていました。今思うと、その時に出会ったある若い脳卒中当事者とのリハビリの経験がキッカケでした。その方は自宅退院を目指して、入院中必死にリハビリをされ、半身に重度の麻痺や感覚障害、高次脳機能障害が残ったものの、身の回りの事や家事を自分でできるまでに回復されました。しかし、もともと病前は明るく活動的だった方が、退院されてからは外出して人と会うことが少なくなり、気分も落ち込み、自宅に閉じこもることが増えていきました。私は訪問リハビリで関わるようになったのですが、次のようなことをリハビリ場面で話されました。

  • 「思ったように体が良くなっていかない」
  • 「家族や友達には自分の気持ちは話しても分かってもらえない」
  • 「母親としての役割が自分が思うように果たせていない」
  • 「頭では前を向いて進みたいと思っているけど自分でもどうしたら良いか分からない」

 これらはほんの一部です。その方は退院されてから多くの悩みを一人で抱えられており、周りにも相談できず苦しんでおられました。この方との出会いやリハビリの経験を通して、全国にはまだまだ同じような悩みを持たれた脳卒中当事者がたくさんおられるのではないかと考えるようになりました。そして、自分が家族と住むことになった愛媛で、脳卒中当事者が互いに支えあい、笑顔になれる場所を創りたいと思いました。そのような想いを持って、一般社団法人動きのコツ協会主催の「未来へつなぐ会®」のファシリテーター養成講座を受講し、ファシリテーターを目指したのが始まりでした。

私たちの理念とビジョン

【出典:いらすとや】

 「未来へつなぐ会®」は少しずつ全国に広まりつつありますが、まだまだ必要とされている方に十分届いていない現状にあります。一般社団法人動きのコツ協会では、「楽に動ける笑顔をみんなへ」という理念をのもと、全国47都道府県1718市町村で脳卒中当事者とその家族が笑顔になれる「未来へつなぐ会®」を開催することをビジョンとし、同じ想いを持った仲間と活動を続けています。私も微力ですが愛媛から四国、そして全国へと「未来へつなぐ会®」を広めていきます。周りに脳卒中当事者やその家族がいらっしゃいましたら、「未来へつなぐ会®」のことを知らせていただければ幸いです。

 今回は脳卒中当事者会・家族会「未来へつなぐ会®」のことをご紹介させていただきました。拙い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

ABOUT ME
足立 斉志
はじめまして。足立斉志と申します。現在、県内の診療所・介護事業所で理学療法士として現場で働きながら、マネジメントや人材育成にも関わっています。その他、一般社団法人動きのコツ協会が主催する脳卒中当事者・家族会「未来へつなぐ会®︎」in愛媛のファシリテーターとして、ピアカウンセリングを取り入れた当事者会をピアカウンセラーとともに開催しています(現在はコロナ禍のためオンラインで開催中)。目標は笑顔の集まる「未来へつなぐ会®︎」を愛媛から四国へ広げることです。よろしくお願い致します!