Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

SDGs

SDGsビジネス

SDGsの取り組みが活発になって参りました。

SDGsビジネスについて学んだことを少しだけシェアさせていただきます。

SDGs、なぜ企業が取り組む必要があるのか

それは、人間の活動が自然環境を土台とし、さまざまな社会資本を利用して経済活動を行っているからです。

もし土台が崩れたら私たちの経済活動も行うことができません。

また、環境問題だけにとどまらず、地域課題の解決・人材やジェンダー等の企業課題の解決、利他(社会全体の幸福)を考えなければ、企業の継続はできずそこで働いている人達の幸せ、その人たちが支える社会は明るい未来へつながっていかないのです。資本主義社会が生み出した利己的な価値観による経済活動はもはや通用しなくなってきています。

SDGsビジネスを行う上で重要な3つのこと

1,バックキャスト:未来志向を持つことが大切

私たちは、フォアキャストで物事を捉えがちです。現状から解決策を生み出し対処しようとします。今、解決すべき問題もあるのでそれについて対処することも大切なのですが、何十年後こういう社会になる、だからこ10年後までに〇〇しておく必要がある、5年後には〇〇のために△△しておく必要がある、△△するために今どういった行動をとるべきか、というように未来から指標を立てていくことが大切です。現状から未来を予測しようとすると今の状況で物事を捉えてしまい動けなくなってしまいます。バックキャストで考えることで継続できますし柔軟に対処し活動の幅を広げていくことができます。

2,誰一人取り残さない

SDGs用語でトレードオフという言葉があります。例えばある課題があり、どちらかを選ぶとどちらかに影響を与えてしまうことです。例えば、エコエネルギーとして太陽光発電のパネルがいろいろなところで設置されています。原子力発電と比べるとエネルギー効率がよく、危険性がありません。しかし農地転用や山肌を削ることでエコパネルが設置され自然破壊の問題が指摘されています。

他には、ファストファッションの業界では発展途上国の低賃金労働や児童労働が指摘されています。これを先進国の企業が倫理に反するとして現地の会社と取引を止めたとします。ところが現地の人たちに収入が入ってこなくなったために子どもたちが売買される問題が起こることも考えられるのです。

『or』思考ではなく『and』で考えるとアイデアが浮かびやすくなりますね。人間のすることには限界がありますがさまざまな角度から問題を捉えベストな解決策を導き出していくことが大切です。

3,地球規模で捉える

ご存知の通り、気候変動等の環境問題は地球規模で起こっており、グローバル化で解決すべき課題は世界に広がっています。それは地域が抱えている課題が他の場所にもあるかもしれないということです。また逆に他の場所にある課題が地域と同じ課題である場合もあるでしょう。私たちがイノベーションを起こした場合、その仕組み化ができれば世界の課題解決につなげることができるかもしれないということです。今ある技術やアイデアが違った分野や思わぬところで役に立つこともあるかもしれませんね。

SDGsならではのビジネス思考

1,価値の逆転

消費社会では価値のなかったものもSDGs思考なら価値を持たせることができる。

これまで:カンボジア → 貧困地域 → 安い

SDGsでは:カンボジア → 手つかずの自然 → 無農薬

2,循環型ビジネス

ビジネスもその地域の資源や文化を活用して継続できるように。

これまで:森林を伐採する → 売る → 一時的な収入

SDGsでは:森林を育てる → 木の実を加工する → 長期的な収入

3,サーキュラーエコノミー(循環型経済)

サーキュラーエコノミーとは、循環型経済のことです。図を見ていただくとわかるように、最初から『廃棄物の排出』が除外されています。製品と原料を使い続け、自然システムを再生する仕組みになっています。

SDGsは世界共通言語。世界の課題をわかりやすく可視化してくれたものです。SDGsにはこれをしなきゃいけないはありません。今のところ取り組みを審査する機関はありません。下記の認証マークに表されるようにそれぞれのSDGsの課題解決のため活動した商品であることを評価する機関や仕組みはあります。SDGsはSDGsそのものが目的ではないのです。

SDGsの17番目の目標は『パートナーシップ』。企業も協力し技術を出し合い、トレードオフを考えながら何がベストか、課題に取り組んでいくことが大切ですね。たてヨコ愛媛さんはそういう意味でも、とても素敵なグループだなって思います。

すでに環境問題や慈善活動に取り組んでいる会社はたくさんあります。でもSDGsビジネスは、そこに循環する仕組み、環境だけでなくジェンダー問題や公平性等、人にも優しい会社の在り方が問われています。ちなみにSDGsもどきをSDGsウォッシュって言います。トレードオフもあるから完璧にするのはなかなか難しいですね。

三方よし(売り手・買い手・世間)から四方(作り手・売り手・買い手・世間)よしへ。四方よしから六方(作り手・売り手・買い手・世間・環境・未来)よしへ。

さて、これはSDGsとは関係ないのですが、日本の経済をよくするのにどうすべきか、を考えたときこれは個人の意見ですが『鎖国』をしたら、って思ったことがあります。鎖国をしていた江戸時代は、エコ社会でした。そして分業制が行われ個々が手に仕事を持っていました。物は金継に代表されるように大事に使われ国内で経済が循環していた。鎖国をすれば、原材料を大切にし、作り手を敬い、仕事を国内で回すしかなくなり、いらない職は淘汰されるでしょう。外貨を獲得はできませんが海外にお金が流出するのを防ぎ国内で貨幣を循環させることができます。私たちにはもともとSDGs思考があったと言えるかもしれません。日本には技術があり和を大切にする民族。世界で活躍できる要素がたくさんありますね。

あなたは、どんな未来を作りたいですか?

ABOUT ME
近藤 久仁子
私が世界の環境問題と戦争、貧困に興味を持ったのは小学校高学年の時。中学生・高校生になるにつれて、なぜ学校ではニュースでやっていることを勉強してないのだろう、もうすぐ一人で住むのに社会で必要なこと学べているのか、と思うように。 子どもたちと世界の問題について考えたいと、大学は教育学部に進学。在学中に小中高の教員免許を取得。しかし、小中学校の実習で学校では教えたいことが教えられないと実感。学校外教育を模索。2009年カナダに短期留学とワーキングホリデーへ。2012年東北へ震災のボランティアへ行ったあと必要性を感じ『忘れない東北被災地プロジェクト』を立ち上げ。愛媛県人8000人・500円の力でカンボジアに学校を建てようプロジェクトに参加。一人一人へ声をかけ3か月で108名の500円を集める。現在ばーりースクールを立ち上げ、仕事の合間に地球と子どもたちの未来をつなぐファシリテーターとして奮闘中。 趣味は、スポーツ、絵画鑑賞、ピアノ、博物館見学、企画すること。 今治在住のフィリピンの友達とのバスケットボールは7年前から。 ネパール支援、ブレインアナリスト、SDGsビジネスマスター(アクションカードゲームクロス)、BASEネットショップ『地球の小瓶』店主。