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たてヨコ愛媛で立ち上がったプロジェクトの紹介と報告記事。
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リレー式ショートエッセイPJエッセイ小説

アウトプット(うれしはずかし物書き)のススメ

先発ローテーションから「一回休み」を経て、4度目の登場となります、右投げ右打ちの大美です。大外18番枠からの出走です。
さてドローンだのVRだの怪人二十面相だのと、一貫性のないコラムを書き連ねておりますが、今回も一貫性はありません。

まずは、こちらを読んでいただきましょうか。

『第一回』

記念すべき第一回。何でも第一回というのは気持ちがイイものだ。真っ白なキャンバスにポタリと落ちる赤い絵の具の滴、まさに今から始まるというドキドキ感…。しかしそんな喜びは立ち上げのバタバタした大騒動にかき消され感慨なんてあったもんじゃない。でも、一番大切にしなくちゃいけないのが、このドキドキ感なのだ。

(kaz003)

これがないと、2回目っていうのも無い。面倒でもここから始めないことには何も始まらないわけで、出発地点である。「0はどこまで行っても0であり、1以上は全て同じ」だから、ここからは限り無く可能性は広がっていくのだ。そして今は、第一歩の片方の足を出した状態である。次は次の足を出し、前に進まなければならない。

(夜子)

1999/11/19

えぇと、誠に恥ずかしながら、時を遡ること22年前。とある出版社に勤めるオバカな男(現・旦那)と、趣味で小説を書いていたオバカな女(現・嫁)が、何をとち狂ったか交互にお題を出し合いながらそのお題をもとにエッセイを書くというオバカな遊びを始めました。その記念すべき第一回目のエッセイが上記。ちなみに150文字以内で書くことというレギュレーションを設けていました(ハードル高っ!)。

今でこそ、twitter140文字小説やショートショートが応募対象となった坊っちゃん文学賞、渡辺ことりさんのプロジェクトノベルなど、サクッと気軽に読んで作家の世界に浸るコンテンツが多々ありますね。実は、かれこれ20年も前に、ちょっと早めに手を出しておりました(自白)。

でも。0から1を生み出すのって、メチャメチャむずかしい!それが小説という世界観を構築するのはなおのこと。しかし一つのテーマ・お題があればなんとか思いや考えを発信し発表できるのでは?との考えで上記エッセイ企画を夫婦で夜な夜な更新しておりました。認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを(笑)。

ボケなのか、日記なのか、独白か

さてこのエッセイ、実は書いたり休んだり、復活したり休んだり…を繰り返し、全51編あります。久しぶりに全てに目を通してみたのですが、なかなかのオバカっぷりに赤面すること甚だし。ではありますが、嫁の許諾も得ましたので、いくつかをご紹介したいと思います。夫婦のバカさ加減と、男女の視点・観点・感性の違い、理系脳と文系脳の思考の不可思議さなどをご堪能いただければ幸いです。ちなみに、(kaz003)が私、(夜子)が嫁です。

『タイル』

四角四面の定まった形。スッキリした統一性、大量生産によるコストダウン、メリットはあるけれど面白みがない。まるで日本の教育体制のようだ。画一的で同じモノを作り上げ、イレギュラー(=個性)は不良品としてスポイルされる。イレギュラーは不良ではない。それを活かすのが大人の役割。教育に今こそ暖かみを求めたい。

(kaz003)

建築物の水周りに使われる材質だが、最近では違った使われ方をされているのをよく目にする。例えば、単体でグラスのコースター代わりや、額縁や鏡などの周りの飾りとしてなど、その形や色のカラフルさが女性にウケているのだ。日々、水周りに接することの多い女性にである。親近感だろうか…女性故だからかもしれない。

(夜子)

1999/11/21

『メール』

自転車も昔は教習所があった。そして今、一般に普及し過ぎたが上に無法な乗り方や他を省みない態度、危険に遭う確率が高まっている。メールしかり。誰もが使えるコミュニケーションツールとして普及したためにマナーや有効的な利用方法などは二の次。もう一度のろしから見直せ。原点でのつきあい方・思いやりから見直せ。

(kaz003)

電話だと声や口調のニュアンスなどで、また、手紙は筆圧や書き方の違いで、相手の心情を読むヒントになったりする。しかし、メールは誰が書いても画面に同じ字体の文字が羅列されるだけである。しかし、まるで温かさが無いと思われがちのメールだが、そんなことはない。現に恋愛に至っている2人はここにいるのだから。

(夜子)

1999/11/26

『真実』

真実とは何だ。いくら客観的に真実を見極めようとしても人には主観があるので、完全な真実は掴めない。当事者には当事者の、他者には他者の真実がある。唯一不変で万人が正しく受け止められるモノ、それは事実だ。マスコミの端くれの私にとって真実は必要ない。事実を正確に伝えることが重要だ。真実は読者に委ねよう。

(kaz003)

その中には知らなくてもいいものがある。また、知らせたくないものもある。たとえ真実であったとしても、自分の大切な人がその事を知って悲しむのならその真実を曲げることも厭わないからである。真実は己が知っていればいい。真実から生まれるものが喜びや楽しみだけでく、時には凶器にすら成り得るからである。

(夜子)

1999/11/28

『iMac』

一台のパソコンが全てを変えた。業界、工業デザイン、ユーザー、そしてライフスタイルも。従来の四角四面の箱では不可能な事を倒産直前の企業が成し遂げ世界を牽引している。日本のメーカーよ、猿マネはもうよせ。心に響き人生を変える…ポリシーに満ちた革新的な商品を製造せよ。それができねば…日本は下請工場で終わる。

(kaz003)

初め見た時なんぞ、まさか自分が買うなんて、ましてや愛用するなんて思ってもいなかったパソコン、iMac。デザイナーの方々専用で難しいのだとかたくなに信じていたパソコン、iMac。やたらと高価だと信じて疑わなかったパソコン、iMac。しかし、この考えが崩れ落ちるのにたいして時間は必要なかった。これって、必然?

(夜子)

1999/12/06

『イタリア』

パスタ、マカロニ、トリコロール、ファッション、フィレンツェ、長靴、サマータイム、ゴンドラ、陽気、ナンパ男、女をすぐ口説く、ほめ殺し、ローマの休日、昼休み2時間、カルボナーラ、1000リラ100円、ジェラート、ボンゴレビアンコ、ピザ、ピサの斜塔。意外とイタリアの文化には疎いものだ。勉強に行かなねば。

(kaz003)

かなり悩んでいるが、パスタしかはっきりと思い付かない。朧げには服飾とか車(F1)とか、ワインは出てくるがあまりにも不確か過ぎるので書けない。あまり海外に興味がなく、地理感覚ゼロのこの私に突然イタリアと言われても、「はい、トマト味が好きです」そんなのしかない。ここまでくるとやんわりと嫌がらせである。

(夜子)

1999/12/08

『写真』

撮影する者、されるモノ。両者の気持ちとは無関係に印画紙に焼き付けられるその瞬間の事実、それが写真だ。そこに浮かび上がるのは事実のみ。そう、偽りは無い。だからこそ瞬間が永遠であり、貴重なのだ。瞬間瞬間の積み重ねが悠久の時間の流れを紡ぎ、歴史となる。写真を撮ると言うことは歴史を刻み撮ることなのだ。

(kaz003)

思わず吹き出してしまう写真がある。見たとたんに「可愛い!」と連呼してしまう写真がある。背筋が凍り付いてしまう写真がある。心が暖かくなる写真がある。1枚でその持ち主を雄弁に語る写真がある。人、動物、物体、撮影された側はもちろん、撮影した側のその時それぞれの心情や感情が写り込む、写真とはそんなものである。

(夜子)

1999/12/12

『禁断症状』

関西人が生まれながらに持つ性、それはボケツッコミ(以下BT)。会話の中に微妙に散りばめられるBTは会話する当人だけでなく周りの人も笑いに巻き込む。大阪で12年育った私にもその血は間違いなく流れている。だから私は東京には住めない。BTの禁断症状から欲求不満に陥り人格を破綻することだろう。以上、実体験より。

(kaz003)

仕事帰りにはたっと気付いた禁断症状。目の前を行く、あの柔らかくてふわふわで触るだけで私をにへらとさせてしまう存在。そうそれは、わんこ。あの愛らしいおめめで見つめられたら…嬉し気にダッーと駆け寄ってこられたら…あのぷにぷにの肉球をお手されたら…はぁ~もうだめだ…早速明日は、ペットショップへGOだ。

(夜子)

2000/05/28

『本』

趣味性や専門性の高いモノ、マンガ、小説、トレンド系…幾千幾万という本の中で主義・主張・提案のある本はやはり素晴らしい。ただ情報を載せるだけでなくいかに有効に使うか。読者へのそんなアピールのある本は面白い。読者へ新しい提案を行いそして読者を巻き込んで世界を動かす。それこそが本づくりの理想かもしれない。

(kaz003)

幼い頃、私を夢中にする本があった。しかし、成長するに従って活字への興味は薄れ成人となった私が、今度はなぜか文章を書く面白さに目覚める。個人誌を出し、非力ながら商業誌にも携わった。そしてこれからの野望…私的に惚れ惚れするような完璧でいてまた、少女達を夢中にさせる、そんな作品をいつか書く。以上、予告。

(夜子)

2000/06/11

『名前』

ちょっち昔の話。ある所に本名「オオミ」さんと筆名「オウミ」さんがいました。妙に似た名前が互いを引き合わせたのか、二人は無限に広いネットの海で運命的な出会いをし、遂に結婚しましたとさ。運命か神のイタズラかは分からないが、名前が、距離と時空を超えるロマンスを生み互いの人生を変えるとは何とも面白い。以上、実話。

(kaz003)

女の名字は一度は変わる。もしくはずっと変らない。しかし、私は三度程変った経験がある。今思えば、その度が人生の大きな転換期であった…簡単に言えば出会いと別れ、その結果である。今はこの名字が気に入っている。あと何十年か後、曾孫に鬱陶しがられるまでこの名字で行きたいと思う。夜叉ら孫まで見てやるか?(笑)

(夜子)

2000/06/16

『狂喜乱舞』

今日は衆議院選挙投票日。即日開票速報の番組では、当選して狂喜乱舞する人が多数映っていた。しかしアナタ達、喜んでいる時ですか?国民の代表として未来を創るんですよ。国民が狂喜乱舞できるイイ国にする…それがアナタ達の仕事なのです。狂喜乱舞はアナタ達の仕事じゃありません。選んでいただいた国民の事、第一に考えて下さい。

(kaz003)

主人から私が狂喜乱舞した出来事を上げてもらった。B-Tのライブ予定が決まった事。椎名林檎のライブチケットが取れた事。グラファイトのiMacを発売日に入手できた事…などらしい。あと、これは気付いてないだろう事。去年の6月、某パーキングエリアの駐車場で指輪をもらったこと。あれは不意打ちだった(笑)。

(夜子)

2000/06/25

『転機』

受験失敗、予備校進学、大学合格、中退、就職、転職、引越、結婚、懐妊、再転職…数多くの転機が訪れ過ぎていった。二択であったり選択肢がなかったり…。所詮転機というモノは「たられば話」。どれを選んでも正解はない。正解は作るモノなのだ。終わりよければ全てよし、あぁよかったねと笑えれば転機をモノにしたってコトでしょう。

(kaz003)

3年に一度ぐらいの割合で大きいのが来てましたが、ここ何年かは例外で次から次へと、岐路の選択を迫られています。そういうお年頃でしょうか?今思えば、はっと人生なんてものを意識し初めた頃から大きな変革の波がどどっと来た気がします。やはり転機なんてものは突然ではなく、来るべくして来たものなんでしょうね。

(夜子)

2000/07/17

『タイミング』

タイミング良く…って言葉には『運』任せのニュアンスが強い。果たしてそうか?毎日しっかり生きて、常に真剣に取り組んでいるから「今!」というタイミングをモノにすることができるんだろう。ダラダラ過ごしてちゃダメ、常に電波をキャッチして自分からも発信することが大事なのだ。タイミングをモノにするのも実力の内だ。

(kaz003)

自分が努力してなんとかなるものでもないし、生まれ持ったものでもない。自分ではどうにもできない部分が多く、実は偶然が重なり合ったことだったりする。だから、いつもアンテナを張り巡らせて、絶好の機会というやつを待ち構える。でっ、これだっ!と思ったらちゃんと捕まえる。あとは逃がさないようにね(笑)。

(夜子)

2000/07/23

『爪』

親指、人差し指、中指、薬指、そして小指。普段ほとんど存在感を示さないくせにココぞという時に「オレを忘れるな!」とばかりにアピールするヤツ。ヤツの名は足の小指の爪。タンスの角、机の脚、フスマなどと結託して自己主張する。爪を切る時にあまりの小ささと不憫さでカワイサをアピールする。なんか憎めんヤツよのぉ…。

(kaz003)

料理を趣味にしている私は、爪にマニュキュアをきちんと付けたことがあまり無い。マネキュアを付けた手で、肉をこねる、生野菜を洗う。少々、抵抗があるのだ。離乳食を作る今は尚の事。やはり機能的にも見た目にも短くナチュラルな方が私は好きだ。それでも、夏場のサンダル履きの足にはちゃんとペティキュアは付けてるが…

(夜子)

2001/08/15

いやもう、ほんとお恥ずかしい。ある意味自伝、ある意味創作、あたかも脳みその中をパッカーンと開いたかのようなバカエッセイの数々。これって言わば素っ裸を見られるのと同じぐらい、頭の中・考え方・思考・経験・思い出をそのまんま丸裸にしてますね。よくこんなオバカなことをやってたもんです、天晴(笑)。

アウトプットは自分の歴史

ということで20年前に書いたさまざまなエッセイを振り返って思ったことは、物を書くことは、自分の歴史を紡ぐことなんですね。日記やスケジュール帳などを記している人も多いと思いますが、時系列のイベントの記録だけでなく、ひとつのお題についてまとめることは、その当時の考え方・思想を振り返ることにつながります。

必ずしも世界の方々に発表する必要はないですが、自分の思いや経験、思考を何年か経ってから振り返り、立ち位置を改めたり認識を深めたりすることに、アウトプット=物を書くことが役に立つのではないかと思います。特に何気ない一般的なキーワードについて思うことであればなおさら、過去と今の違いが際立つように思います。

現在は、スマホやSNSのおかげで、記録すること、発信すること、思考すること、そして省みることがかんたんに、また多彩にできるようになりました。どんな手段やツールを用いるのであれ、アウトプットを通じて、自分の内なるものを解き放ちつつ、歴史を紡いでいきたいものです。

あ、昔のネタの再利用の割に、意外とうまくまとめられた気がする(笑)

ABOUT ME
大美 和博
カメラ・ドローン・mavic mini・THETA・VR・空撮・おやじの会・衝動買い… 好きなものがありすぎて首が回らない日々を送るオーバー50。 なぜかGoogleストリートビュー公認フォトグラファーだったりするが、実は「酒好きのただのおじさん」。 タウン情報まつやま、四国旅マガジンGajAなどを出版している株式会社エス・ピー・シー勤務だが、出版物にはほとんど関らず、SNS広告配信、アクセス解析、動画撮影、ドローン空撮、VRコンテンツ制作、動画配信業務など、多種多様な業務に巻き込まれ中。
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