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たてコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

エッセイライフスタイル事業

FC今治×「農」で持続可能な社会創りに貢献したい

お世話になります。今治.夢スポーツ(FC今治)の黒川です。
初めての投稿なので、自己紹介を書きます。

愛知県で生まれてから農林水産省に入るまで

平成7年に愛知県三好町で生まれました。
中学生の頃に市制への成り上がりを体験しました。
今は「みよし市」という「柔らかさの演出を意図してあえてひらがなを使っていますよ」感のある市名です。
しかし、本当は「三好市」にしたかったのです。
池田市になることを大阪府池田市に阻まれた徳島県三好市から、「三好市」を名乗ることを認められず、ひらがなにせざるを得なかったのです。
そのため、四国に移住してから何度か徳島県三好市を通過する機会があります(直近では観音寺から今治まで歩く山遍路の際に雲辺寺へ登りました。)が、そのたびに複雑な気分になります。
そうはいうものの、いや、だからこそ、憎しみの連鎖を断つため、ひらがなの「みよし市」を希望する新市が現れれば、私は喜んで名前を共にすることを選びます。
(もはや私はみよし市の住民投票に参加する権利を持っていないのですけれど。)

さて、愛知県岡崎市の高校に進学し、のち、東京へ進学しました。
大学では、4年間一般教養と法学を勉強しました。
他学部聴講した環境倫理で、「生産と消費」「場所の記憶」といったテーマが面白く感じられました。(担当の福永准教授は今治西高校の出身でした。)
高校時代に何となく目指し始めた中央省庁の中から、昔からの原体験と環境倫理の講義で芽生えた問題意識とを踏まえ、農林水産省を選びました。
「生命を支える『食』と安心して暮らせる『環境』を未来の子どもたちに継承していく」というビジョンステートメントは、まさに生涯をかけて取り組みたいテーマと一致していました。

農林水産省での仕事と考えたこと

入省後2年間は、消費・安全局で働きました。
1年目は総務課に、2年目は植物防疫課に配属されました。

事務系総合職で入省すると、まずは「総務課総括ライン」又は「原課総括ライン」に入り、「ロジ」を叩き込まれるのが相場であって、私のキャリアもご多分に漏れないものでした。
そこでは、思い切って単純化すると、翌日の国会で大臣たちが読む答弁の作成に関わる業務に明け暮れます。
議員から質問通告があると、「質問取り」に行く職員の登録から、質問文の登録、答弁クリアの進捗把握(答弁案は、経験した最も重層的なパターンだと、原課の課長、総務課総括、総務課長、審議官、局長、文書課総括、文書課長、官房長と順に了解されていきます。)、体裁確認の読み合わせ、インデックス作成、印刷・インデックス貼り付け、文書課への納品までを、ひどいときは午後から翌朝まで延々とこなすのです。
ひどいときにこなせなかった通常業務(議員からの資料要求とか、○○基本計画の内容確認依頼とか、総合窓口問合せ対応とか、その他諸々)がたまるので、国会が当たらなくても終電帰りはよくありました。
ちなみに、入省からの2年間は、加計学園の獣医学部新設をめぐる議論が白熱しており、獣医療体制の確保を所管する農林水産省も巻き込まれていました。
中村知事による文書公開は、それに続く農林水産省での文書発見は、印象深い出来事でした。

こういったライフスタイルが、自分にとっては持続可能なものではないということを、2年間でよく理解しました。
偉くなったら楽になるかというと、そんなことはなく、仕事のできる上司ほどたくさん働いていました。

これに加えて、ビジョンステートメントに共感して入った想いと、これから携わるであろう業務とのずれが大きいであろう蓋然性が、「遅かれ早かれここを離れよう」と思った原因でした。
総務課にいると、参考共有のメールなどで、省全体の動きを知ることができます。
そこでは、「農業競争力強化」「輸出促進」といった単語を見ることがとても多かったです。
有機農業の振興も、国土が狭い日本が国際競争で勝つためには高付加価値な商品を生産することが大事だという文脈でしかスポットライトが当たっていないように見えました。

自分が大事と思う「持続可能な生産」というテーマに携われる蓋然性は低く、ただ疲弊していく蓋然性は高いのだとすれば、とりあえずは留学に行って、辞めたら留学費用を返せと言われる5年間は働いて、その後で本当にやりたいことをやろうと考えていました。

FC今治への転職とそこでの仕事

ところが、思ったより早く転機が訪れました。
2018年の晩秋、FC今治が求人を出しているというweb記事を、たまたまFacebookの広告で見かけました。
大学生の頃、FC今治が主催するBari Challenge Universityという地域活性化プランコンテストのようなもの(当時の認識。教育事業の一環で、社会変革を志す若者のきっかけづくりを目指す事業です。)に応募し、選外になったことを思い出しました。

面白そうだと思ってFC今治や経営者である岡田武史氏のことを調べると、まさに持続可能な社会を次世代に残すことに関わる仕事ができそうだという感触が得られました。
スポーツに親しむ文化は(交通手段などクリアするべき課題はあれど)エコ・フレンドリーであるし、企業理念に基づき、サッカーだけではなく環境教育や野外体験教育に取り組んでいることもポイントでした。

2018年12月上旬に求人に応募し、12月下旬には履歴書を出し、翌年1月半ばにweb面接と今治での実地面接を受けて、2月初旬には採用内定をもらいました。
4月に引っ越して入社し、今は2年目が終わろうとしています。

従事している業務は、法人とのパートナーシップの構築(所謂スポンサー営業にとどまらず、パートナーとしての協業やそれに伴う企業のブランドイメージの向上などをご提案します。また、サッカーにとどまらず、野外体験教育事業における協業やチームビルディング研修などの提案も含みます。)、社内会議の議事整理と議事録作成、Jリーグクラブライセンスの申請、新スタジアム等に関わる委託事業や補助事業(令和2年度はグリーンインフラに関する計画策定に補助を頂いています。)の申請、新スタジアム用地の貸与や企業版ふるさと納税の活用を認めていただくための市役所との調整などです。
スポーツ・健康・教育を主な事業領域とする我が社にあって、「健康」の文脈で「農」や「食」に関する事業を何か考えてもよいとお達しがあり、これから注力していきたいと考えています。
「里山スタジアム」と銘打つ新スタジアムには、何らかの生産機能(畑など)を持たせたいと思っています。
参考「方針発表会での里山スタジアムプロジェクトの詳細発表について」

以上、長くなりましたが、自己紹介でした。
少しでもご関心を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。
noteもやっています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

ABOUT ME
黒川浩太郎
法学部を出て、農林水産省で2年勤め、2019年4月から今治.夢スポーツで働いています。 次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献するという企業理念に共感してくださる方を増やす仕事をしています。 よろしくお願い申し上げます。