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たてヨコ愛媛のイベントやメンバーが関わる交流会・勉強会・コミュニティなどのイベント情報

イベントレポート終了

たてヨコGRID・オンラインイベントVol.1_地方コミュニティーの可能性【ゲスト:NewsPicks 石田礼子さん】

たてヨコ愛媛×マツヤマンスペースOnlineイベント「たてヨコGRID~愛媛とゆるくつながって、世界とつながるプロジェクト~」の第1弾として、12月18日のお昼休み、NewsPicksの石田礼子さんをゲストに招いて「地方コミュニティーの可能性」についてディスカッションを行いました。

当日の様子について、たかおかよりご報告いたします!

「たてヨコ愛媛」と「NewsPicks」と石田礼子さん

始まりは「松山という地方都市にいながらも、最先端の学びと交流の場を作りたい」と2019年6月~12月に行われた全6回のイベント「NPUG(NewsPicksユーザーズグループ)愛媛」。

イベント名に冠した「NewsPicks」について、主催者のテイト&稲見さんはこう語ります。

松山という地方都市で、情報感度の高い人たちの熱量の高いコミュニティーを作りたいと思ったとき、ターゲットとして『NewsPicksというキーワードが響く人』を思い浮かべた

「NPUG愛媛」に集ったメンバーたちは、2020年1月のキックオフ・アイデアソンを経て「たてヨコ愛媛」へと進化。「地域で活躍するビジネスパーソンのコミュニティー(ヨコ活動)」と「社会課題からスタートするプロジェクト(たて活動)」を軸に、2020年12月末現在、170名あまりの人がそれぞれのスタンスでたて・ヨコの活動を繰り広げるコミュニティーへと成長しました。

今回のゲストは「第3回NPUG愛媛 理想の働き方=生き方”をデザインする!」に、心臓血管外科 奈良原裕さんと共に登壇して下さったご縁のある、石田礼子さん。

ファシリテーターのテイトさんがこう宣言して、今回のイベントが開始しました。

  • リモートワークや複業を通じて理想のライフスタイルを追い求めている石田さんの生き方にインスパイアされてほしい
  • 三重県在住の石田さん視点で、外から見た「たてヨコ愛媛」について語ってもらいたい

気が付けば5年で五足のワラジ! 石田礼子さんの「今」

長く務めた銀行を退職し、2016年に「好きが高じて、縁あって」NewsPicksへの転職を決めた石田さん。以降、瞬く間に活躍の場を広げ、5年後の今は何と『五足のワラジ』を履きこなすマルチワーカーとなりました!

「すべてが仕事を通じて生まれたご縁で、全てが有機的につながっている」そう話す石田さんの現在の肩書は以下の通り。

  • ニューズピックス コンテンツ・キュレーションチーム マネージャー
  • 中部システムセンター ワークスタイルコーディネーター
  • 新しい働き方の実践者を集めたコミュニティ「Remowaka」運営
  • 三重テレビ情報番組「Mieライブ」 レギュラーコメンテーター
  • 三重県テレワーク導入支援事業 担当アドバイザー

「余暇が副業で、結局1日中仕事。でもそれが楽しくて、ストレス解消にもなっている」と笑う石田さんに疲れの色はなく、生き生きと日々を謳歌されている様子が伝わってきます。

マルチワークついて石田さんは「本業(NewsPicks)を通じてフルリモートワークでニュースと向き合い続ける中で、次々と縁が生まれて新しい仕事に繋がった。複業で本業に足りないものを補っているという感覚で、全てが繋がり重なり合っている」と話します。

地方におけるコミュニティーの重要性

三重県に拠点を置き、新しい働き方の実践者を集めたコミュニティ『Remowaka』を運営する石田さんは、地方コミュニティー不在時の問題点についてこうまとめて下さました。

大都市:総人口が多いため『自分はこれが詳しいんです、好きなんです』と情報を発信したりコミュニティーを作る人が必ずいて、多種多様なコミュニティーができ、活躍の受け皿として機能する

地方:潜在的な能力を秘めた人材は多く存在するが、良くも悪くも真面目で、自発的にアピールするのが苦手。受け身に終始してしまいがちな人が多い
 ↓
人口の少なさもあり、力を発揮する場に巡り合えない
 ↓
熱量を持っていた人も情熱を失って地方を去ってしまうことに…!!

「組織を超えた活躍の場として機能するコミュニティー」という石田さんの言葉はまさに「たてヨコ愛媛」が目指すもの。醸成途上コミュニティーの、ひとつの理想の姿が浮かび上がります。

次の目標は、地域間で連携してシナジーを生み出すこと

「『たてヨコ愛媛』のように、既に地方の核になれるようなコミュニティーが存在するなら…」石田さんは続けます。

「魅力的な人を集めてつながりを作れば、できることが増えて面白くなる。熱量のある人が力を発揮しつつ地域に留まり、活躍の場を広げていくことができる」

「次は他の地方との交流を広げていくことが大切だと思う。エネルギッシュな地方が次々に連携して、『地方創生』などという言葉が吹き飛んでしまうくらい、魅力的な人が生き生きと活動している環境を作っていくことができれば理想!」

参加者からの質問と石田さんの回答

Q. まだ発足から1年程だが、たてヨコ愛媛が地域コミュニティーとして機能を発揮できているポイントは何だと考えますか?

A. 「サイボウズ」や「マツヤマンスペース」のように、アルで人が集まれる『いつもの場所』があることはとても大きなポイントだと感じています。

2019年1月11日に行われた「たてヨコ愛媛キックオフイベント」の様子。このイベントの会場も、「サイボウズ松山オフィス」さんでした。いつもの場所、があることの大切さを改めて感じます。



Q2. 地域コミュニティーの役割、大切なことは何だと考えますか?

A2. それぞれの人が「これが好きです、こんなことをやってきました、これからこんなことがしたいです!」と自信を持って話せる場所があることが、とても重要だと思っています。
だから、地域コミュニティー最大の役割は、それを気軽に発信して誰かに受け止めてもらえる、という環境作り。発言や提案、活躍のハードルを下げる、ということが大切だと考えています。

たてヨコ愛媛Webサイトに掲載されているコラムは、メンバーのうち希望者が、自分の専門や得意分野を生かして執筆。2020年6月の本格的な募集開始以降、約50編のコラムが寄せられました。



Q3. コミュニティーを継続していくことの難しさは、具体的にどのような点だと感じますか?これまでで、石田さんが実際に苦労したことは?

A3. 私が運営しているコミュニティー「Rimowaka」は運営スタッフが自分一人という状況。メンバーはいても、共に運営に携わってくれる『仲間』がいないと、自分が止まればコミュニティーが止まってしまい、それが最大のネックだと感じています。
 その点、たてヨコ愛媛は、運営に携わるコアメンバーが複数人でコミュニティーを牽引している点が最大の強みだと思います。核となるメンバーを見て、周囲の人が自然にその姿を見て成長し、コミュニティー自体も成長してどんどん強くなっていく。そんなふうになることができれば、理想の形です!

Webサイトにプロフィールを掲載して下さった方は、現在85名。FBプライベートグループの参加者は227名になっています。浅く深く、参加者それぞれのやり方で関われるのも、大きな魅力です

…石田さんのお話を伺いながら改めて、たてヨコ愛媛を牽引する、無闇にハイスキルな(!?)運営メンバーの顔が思い浮かんだ私です(笑。

最後に「地方を面白く、楽しい社会に!」

最後に石田さんは、こんな言葉で話を締めくくりました。

「三重と松山、いずれも同じ地方都市で悩みや課題感も似ており、共感できる部分が多いと思います。地方コミュニティー間のゆるやかなヨコの連携を広げながら、仲間をどんどん作って地方を面白く、楽しい社会にしていきたいですね!」



『知人が友人となり、仲間になる、愛媛発のシナジーコミュニティ』として「たてヨコ愛媛」が今後どんなふうに変化していくのか楽しみです。これを読んでいるあなたも、「たてヨコ愛媛」に指先や片足をつん、と突っ込んでみて頂ければこれ幸い♪

その大きさが、1でも、10でも、たとえ0.01でも。参加することに意義があり、楽しみのある(そして、疲れたり飽きたときにはそっと距離を置き、また気になればしれっと気軽に出戻れる・笑)そんなふうに、多くの人の心にいつもあり続けられるような、ゆるやかだけど存在感のあるコミュニティーとして存在し続けてほしいな、と改めて、思いました。

ABOUT ME
たかおか ゆき
会計事務所に入った筈なのに「コワーキング・マツヤマンスペース」と、地域メディア「松山経済新聞」の運営に追われている不思議人生。前職では某国立研究開発法人で「博士の助手」として微生物を使った糖タンパク質医薬品の研究に十数年間従事したのち、CRO(開発業務受託機関)のバックオフィスで医薬品臨床開発の現場を経験しました。 ホントの夢は、木を植える仕事。時折前哨戦として超小規模緑化テロを敢行中(?!。生き甲斐は食品加工・飼育栽培・縫製編物・図画工作などDIY全般。…大体のことは自分でできると思っている。 未達目標:簿記3級と中国語
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