「テイト、世界の標準語(Universal language)は何か知ってるか?」 ジョージア州にあるケネソー大学のESLクラスに通ってた頃、ある友人に聞かれます。「そりゃEnglishでしょ?」というと、「No! 答えはブロークン・イングリッシュだよ」とのこと。
ブロークン・イングリッシュでどんどん会話しよう!
私が英語を本格的に学び始めたのは米国赴任が決まった35歳の時です。たてヨコメンバーにもなってくれているYoshieさんやNaokoさんが先生の英会話教室ISAでスパルタ研修を受けました。とはいえ、はっきり言って手遅れの時期でしたね。米国に9年いましたが日本語アクセントが抜けず、文法もめちゃくちゃ。英語の文章を読んでもちっとも頭に入りませんし、映画を見ても半分しかわかりません。しかし、いいんです。これが世界標準なんですから。
この程度の英語ですが、私は世界中の誰とでもコミュニケーションできる自信だけはあります。
言語って、話せる・話せない、ではなく、話す・話さない、なんです。要はトライするかどうかということ。そういう意味では、言語の出来る・出来ないって、いわゆるお勉強が出来る・出来ないの世界ではなく、その人の「性格で決まる」と思います。では、どういう人が「話す」人なのか?海外に長くいると、この人は話すようになる、ならない、ってのがわかるようになるんですね。
- 恥ずかしがらない人。
- 自分で自分をいじって笑える人。
- 自分以外の人はだれでも尊敬できる人。
- 好奇心が強い人。
- 変化を受け入れることができる人。
- どんなことでも面白がれる人。
言語能力が伸びる人って、こんな感じでしょうか?この逆の感じの方ひとは難しいな、と感じます。
とはいえ言語はとっても難しい!
勝手なイメージで申し訳ないですが、たてヨコの皆さんはほとんどが上のようなメンタリティの持ち主ではないかと思います。この段階でたいていの人とコミュニケーションは取れることでしょう。とはいえ、ビジネスレベルの言語の取得ってそう簡単ではありません。私は米国に都合9年ほど滞在しましたが、その中ではじめの3年間は自分のパフォーマンスの20%しか発揮できませんでした。それは言葉の壁のせいです。その間、悔しさのため何度か本当に涙を流しました。
その時読んだ本にこう書いてありました。「言語は単なるコミュニケーションツールだという人がいるが、そんなに生易しいものではない。言語は人格そのものなのだ。」と。確かに我々はその人の発する言葉によって、その人の人格を理解します。これは、明治時代米国に留学した人が言った言葉らしいですが、大変胸に響きました。アメリカに行って帰国するまでの9年間の間、 (妻と私で合計) 毎月500ドルを費やして毎週欠かさず英語を習いました。そう、あなたのマインドセットだけではなく、努力も間違いなく必要であるということです。
その結果4年目からその壁がすっと消えて、パフォーマンスが急に80~90%程度に上昇したことを覚えています。よく言われる「坂道ではなく階段」というやつですね。今でも相変わらずのつたない英語を話していますが、とにかく通常のコミュニケーションができるようになりました。アメリカ人の会話の80%程度は理解できるようになり、言いたいことの90%程度は言えるようになりました。そして、このブロークン・イングリッシュこそが世界の標準語と思えば、恥ずかしがる必要はありません。
どうしたら言語は上達するのか?秘策はあるのか?
では、海外で暮らせば自然に話せるようになるのか?もうお分かりと思いますが、これは間違いなくNOです。上に書いたような項目の逆をいくような方々は、海外に暮らしても全く言語が話せません。もとい、話しません。マインドセットと努力の両方がないと言語の上達はありません。私のように30歳も過ぎて海外に行くとなおさらです。
逆に日本に住んでいると語学は上達しないのか?これもNOです。どんな勉強ほうがいいの?これも色々ありますが、たぶんどんな方法でもいいと思います。一番重要なのは「モチベーション」。海外に住むと否応なくモチベーションの機会にさらされる、ということはとてもありがたかったことでした。そして、日本に住んでいるとそれはなかなか難しい。2~3か月は続いても、1年は続かない。どうしたらいいか?
それは具体的な目標を定めることだと思います。いわゆる「あいまいな目標からは、あいまいな結果しか生まれない」というやつです。「やせたいなあ」だけではダイエットは成功しませんね。1か月で5kg痩せる!という期限と数値目標が必要ですね。そういうわけでお勧めしているのが「今日から一年後アメリカのロサンゼルスに行く。そこで英語話者の友人と5日間の旅をする。」という目標を設定することです。さらに、ここが重要ですが、実際に飛行機のチケットを買い、ホテルを予約し、友人を探してアポを取る。ここまでするわけです。
もう一つは日本にいながら外国人の友人をつくり、そして彼らと英語で話すことですね。特に、お酒を飲みながらお話しすることはお勧めです。それは、間違っても恥ずかしがらずにどんどんアウトプットできるからです。愛媛ではそうした機会が少ない?そういう方は是非とも我々が進めている国際交流プロジェクト・たてヨコ愛媛インターナショナルへご参加を!
まとめ
ちょっといろいろと考えが飛躍しましたが、ここで私が言いたかったことは以下の通りです。
- 英語を身につけよう!世界中で友達ができますし、文字通り世界が広がります。
- 話す気持ち、挑戦する気持ちさえあれば、お勉強の出来・不出来は問題ではありません。
- しかし、外国語を学ぶのは簡単ではありません。本当に大変な努力が必要です!
- かといって海外に住まないと身につかないということはありません。大切なのはモチベーションを保つことです。
- モチベーションを維持するためには、具体的な目標と、英語話者の友人を持とう!
下手な英語こそが世界の標準語。自信をもって下手な英語を話しましょう!
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[参考]
以下の英会話教室の先生はたてヨコ愛媛インターナショナル参加経験あり。
1.ISA(イサ)&バイリン出版
2.J’s English
3.SEKAIme