Shiftの岡本と申します。今回の記事担当として、自分の趣味のひとつであるボランティアについて執筆させていただきます。
今回のお話の留意点
・参考にならない可能性があります。
・ボランティアは参加することに意味があり、関わり方は人それぞれです。
・私の関わり方は少し変わっています。
以上をご了承の上、お読みいただければ幸いです。
〇能力開発としてのボランティアへの取り組み
私は、世の中で自分が関われる社会課題が発生した時に、タイミングが合えばボランティアとしての活動を趣味として取り組みます。
目的は、未知なる課題解決に挑戦することで、今まで体験したことのない世界観を味わうことと、事業家としての課題解決能力の幅を広げること。
そのため、不謹慎かもしれませんが、困っている人を助ける。というよりは自分が課題解決を楽しみ、結果として沢山の方々が喜んでもらえたら良し。と考えており、困っている人からの喜びの声などを目的としては設定しません。
ボランティア活動をしたことのある方はご存じかと思いますが、被災地で支援に入った時に、全ての被災者が感謝の言葉を言ってくれることなどはありません。また、被災者や困窮者に支えているのだから『ありがとう。』を言ってほしい。と初心者のボランティアの方は求めがちですが、なかなか大変な時に、その倫理観を困っている人に求めるのは困難です。
ボランティア活動は地味ですし、困っている人と直接接点があるケースの方が珍しいのです。溝掃除や床の泥だし、関係個所との調整や、物資の調達、運搬。みかん山の収穫の手伝いなどと地味な作業の場合が多いです。
〇ボランティアでは、協力者をどこまで集めることができるのか。
一例となりますが、西日本豪雨災害では、クラウドファンディングの支援、ボランティア募集のネット広告の配信、被災地への交通費支援、ユンボやダンプなどの重機派遣などを実施いたしましたが、そこで取り組んだ時に、とても沢山の方々が力を私に貸してくれました。
クラウドファンディングを立ち上げたときには、サイトの構築を中央会計の稲見さんが手伝ってくれたり、家入さんがファーボと連動して支えてくれたり、友人経営者達を中心に多数の寄付を入れてくれました。
何故か、吉田中学校から私個人に中学校の校舎復旧支援の依頼があり、WEBでお手伝い募集の告知したところ、兵頭さんや、吉田救援隊などのプロボランティアの方々や、それ以外の多数の有志が集まってくれ、50人を超える方々が力を貸してくれました。
重機もABC開発の西口社長が本業が忙しい中でも、配車してくれました。
このような活動の幅を実現するためには、どれだけ人の連鎖を作り、体制を作れるのかが、活動の幅を作ります。一人でやれることもありますし、チームとして取り組むとより効果が高まります。
〇ボランティアでは、活動に制限がないので拡張範囲はビジネスの能力がでる。
私はボランティアに取り組むときに、〇〇が無いとできない。ということは気にしません。組織、看板、お金、時間、人脈など、動かすときに足りないことだらけですが、それらはやれる範囲でやればいいですし、足りなければお願いすれば力を貸してくれる人がいます。自分一人の力など知れています。ただし、一人の本気な思いは、世の中を動かすとも信じています。
ボランティアの組織づくりや支援、戦略などはビジネスと共通しており、個人単位の支援ではあまり関係ないですが、団体としてやる時にはビジネススキルが大いに役立ちます。
大きくすることに制限がまったくなく、挑戦して失敗しても失うことはないので、恐れることなく未知なる課題解決への挑戦に取り組めます。
〇タテヨコのボランティア力
コロナ発生時では、キッチンカーの出店場所の拡張への取り組みや、困っている店舗への寄付サイトの立ち上げ支援、タテヨコに入会のきっかけとなった宅タク便への関わりや、学飯というアルバイトができない学生と飲食店の支援のための食事券の配布などに取り組みました。
そこでタテヨコのタク宅便について、ボランティアという視点で掘り下げてみたいと思います。
タテヨコが宅タク便を進めていくうえで、仕組み構築力が高かったのはビジネス慣れしているメンバーが中心になっていたことと。また、各人脈とリソースが最大限に活用できたことが、宅タクのボランティア活動をスケールさせました。
テイトさんがリーダーとして大枠を作成し、山田さん、井上さん、稲見さん、久保さん、松波くんなどが各チームのリーダーとして機能し、個別判断のできる自立型組織として機能しました。
2週間という単位でのセットアップを仕事を抱えながらのボランティアとして活動するために、大美さんや町田さんのWEBチームなどもとんでもないスピードで立ち上げを進めました。
ボランティアの現場で、よく課題となるのが、だれが仕切ったらいいのかわからない。などや、参加者のほぼ全員が未経験なので、意思決定に対して慎重にならざるを得ない。ということでスピード感が落ちがちですが、タテヨコメンバーのビジネス慣れしていることによる速やかな意思決定を、各チームが自立して下していきました。このチーム力は今まで見たことのないクオリティでした。
ボランティア目線でのタテヨコという組織の可能性。親友製造機?
愛媛県での様々な課題を、プロジェクト単位で取り組み、さまざまなプロや有志が垣根を越えて集まっていることは、地域課題を解決する上で、とても大きい可能性を創るだろうと、関りを少し持たせていただいた身としては強く、感じています。
タテヨコの社会課題解決力は、愛媛県下において比較するものではないですが、ずば抜けており、集まっている人材のポテンシャルには圧倒されました。
一番押したいポイントなのですが、社会人になって親友を新しく創る。というのはかなりハードルがあります。一番、仲良くなりやすいのは共通の価値観を持つメンバーと利害無く、プロジェクトに取り組み、人となりがわかり、同じ時を過ごすというは、とても濃い接触となります。私もここでかかわったメンバーたちとかなり親しくなれたことは宝です。
事業家や組織のリーダーを目指す人は能力開発でボランティア活動をお勧めします。
少し脱線気味になりましたが、ボランティア活動は、事業を起こしたい。マネジメントを見直したい。友達を作りたい。という方には自分の能力開発として、かなりお勧めです。
様々な利害関係者と調整し、そして即席のチームと課題に向き合っていく。これはなかなか答えがなく、違う能力が見つかります。※普通のボランティアも困窮している人にとってはとてもありがたいので、ぜひぜひ。ただ、テーマを持って取り組むと新しい視点が見えるかもです。
ボランティア活動の付加価値
人が人を思いやり、無償で支える素晴らしさを多々見られること。これは人としての在り方を見直す貴重な場となります。
最近では、松山市で学飯という、困窮学生の支援で食事券を配るための寄付を集めているときに、自分の10万円の給付金を、「私は老いて必要ないので、未来を創る子供たちに使ってほしい。」と全額を寄付する方など、何百人という善意を身近で見る機会がありました。支援を受けた学生も、「将来、自分が逆に支えられるようになりたい。」という言葉をもらいました。
善意で人が人を支える連鎖を見る瞬間は、言葉にできない暖かさを感じます。
皆様も機会があれば、自分のためにボランティアに挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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