Column

たてヨコラム

たてヨコメンバーによるフリーテーマのコラム

ビジネス書籍紹介

【書籍紹介】他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論

会社でも個人でも、一人で100%完結する仕事は世の中には無く、何かしらの関係性の中で始まり、進行し、構築され、利用されていきます。

この書籍の副題として書かれている「ダイアローグ アンド ナラティブ」の「ナラティブ」とは、一言で表すと「解釈の枠組み」。
例えば企業でありがちな「開発部と営業部の意見の不一致」や「経営者と従業員の視座の違い」など、悪い言い方をすると「あいつはわかっていない」というやつですね。

仕事で起こるトラブルの多くはコミュニケーションに起因する。とよく言われますが、そのような「考え方の違い」は、よくよく聞くとどちらの意見も「正しい」事が多く、この書籍ではこのような「モノゴトに対する考え方、捉え方はそれぞれ違う」という解釈(ナラティブ)を認めた上で、どちらか片方に寄せるのではなく、橋を架けるための4つのプロセスについて書かれています。

人間関係の課題に多く当たりがちなマネージャー層以上の人はもちろん、経営層の方や多くのビジネスパーソンにおすすめしたい一冊です。

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング/Amazon

この書籍に出会ったきっかけ

私自信はWebサイト制作を中心としたビジネスに関わっていますが、企業や自治体のサイトを制作していく中で、対象となる組織や従業員の方が世の中に提供する価値や本質について考える事が多くあり、その中で経営や組織デザイン、組織マネジメントについて学習を進めている間に出会った「ナラティブ」というキーワードについて理解を進め、この書籍に出会いました。
最終章に綴られた著者である宇田川元一氏ご自身の体験と考察、この書籍をつくるに至る背景を読むと、胸が熱くなります。

ABOUT ME
町田 祐一郎
1980年生まれ 専門学校卒業後、大阪の会社でWebデザイナーとして社会人スタート。 大阪でWebデザイナー、神戸でWebデザイナー、大阪でWebディレクターと関西圏でWeb制作のキャリアを積む。 2012年に愛媛に移住し、同時に株式会社アイムービックに入社。 ディレクターとして自治体、企業のWebサイトの企画設計、リニューアル提案、制作ディレクションに携わっています。 大阪でのマーケティング会社在籍の経験を活かし、マーケティングとWebの知識をバランスよく配合し、生々しい現場のための現実でロジック立てた企画を組み立てるのが好き。 たてヨコ愛媛では、たてヨコ愛媛のWebサイトや松山テイクアウト部のWebサイト制作も担当しています。 愛媛に移住して8年経過して今なお関西弁を使いますが、そんなボケまくったりしません。どっちかというと恥ずかしがり屋の人見知りです。
PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com